5話 幼馴染パーティ加入とAランク試験の内容
本日後1話投稿する予定です!
冒険者ギルドに到着して一旦ソフィ―たちと別れてクエスト達成の報告をしに行く。
「よろしくお願いします」
受付嬢にゴブリンの耳とコボルトの牙を渡す。
「ありがとうございます。これでクエスト達成ですね!」
「はい!」
「それで明日からはどうしますか? もう少し高ランクのクエストを受けますか?」
そう言えばまだ正式に銀色の風に加入したわけじゃなかったんだ。
「いえ、一応は新しく加入するパーティが決まりましたので、そちらでクエストを受けさせていただきます!」
すると驚いた様子で
「おめでとうございます! レオンさんならそこまでパーティを探す時間はかからないと思っていましたが、こんなに早く決まるとは思ってもいませんでした!」
「ありがとうございます。ですので明日手続きをさせていただきます!」
「わかりました! 今後ともよろしくお願いしますね!」
「はい」
受付嬢との会話が終わり、みんなのところに向かう。するとソフィ―から布袋を渡されて何かわからず受け取る。
「え? 何これ?」
「今日のクエスト報酬分だよ!」
「ん? なんで?」
「なんでって一緒のパーティじゃん!」
「いやいや! 受け取れないよ!」
俺はそう言ってソフィ―に報酬を返す。でももう一度渡される。
「受け取ってよ!」
「え......」
全員が頷いていた。それもみんなが納得している顔をしていて理解できなかった。銀色の風に入ることは決まっているが、まだ加入しているじゃない。それにワイバーン討伐に関わったわけでもないし受け取るわけにはいかない......。
「俺、ワイバーン討伐に参加してないよ?」
「でもゴブリン退治に参加してくれたじゃん! あの時参加してくれなかったら、最悪の場合誰かが死んでたかもしれない。だからきちんと受け取って!」
「そうだぞ! 遠慮するな!」
「そうそう」
みんなが言う流れで報酬を受け取る。
「あ、ありがとう」
「うん! それで今からレオのパーティ申請しようと思ってるけどいい?」
「あぁ。こっちこそ今からでいいのか?」
「そりゃあ早いに越したことは無いだろ!」
「そうそう。逆に明日になったらレオが他のパーティ入ってたら困るしね!」
みんなが笑いながら言ってくる。
「じゃあ頼もうかな」
「わかった!」
みんなと一緒に受付嬢のところへ向かい、銀色の風加入の申請手続きを始める。
「あれ? もしかしてレオさんって銀色の風に入るのですか?」
「はい。カナンさんって銀色の風担当だったのですか?」
お互い驚いた顔で話す。普通上位冒険者には担当受付嬢がいる。それをカナンさんは2つも掛け持ちしているのかと思うと驚いてしまった。
「いえ、私とこの子---チャイザさんの2人で担当しているのですよ!」
「あぁ。そう言うこと」
「チャイザです! よろしくです」
見た目からしてドワーフのチャイザさんが言ってくる。
「はい! 今後よろしくお願いします」
そこから手続きをして、正式に銀色の風へ加入した。
みんなが喜びながら俺に「よろしく」と言ってくる。その言葉に喜びを感じつつ、少し恥ずかしくもなった。するとカナンさんが言う。
「銀色の風は今日のクエストでAランクの昇格テストを受けることができますけど、どうしますか?」
全員の顔を伺うと、みんな思っていることは一緒だった。
「「「「はい! よろしくお願いします!」」」」
「ではクエスト内容を説明しますね! 内容は漆黒の森でキメラの翼を入手することです」
それは俺がAランクになるときに受けたクエストとは違い、少し難しい内容になっていた。前ならAランククエストでもBランクの人がクリアできるであろうクエストであったが、今回の試験内容である漆黒の森はBランクモンスターうじゃうじゃいて、Aランクモンスターもたくさんいる場所である。そのため、漆黒の森はAランク適性のある場所だ。それに加えてキメラはAランクなり立てでは倒すのが困難の敵。
(結構難しい試験になったんだな。でも俺的にはラッキーだな)
「わかりました」
俺が考えているところで、ソフィ―が受付嬢に了承をした。そしてみんなで一緒にギルドを出る。
「キメラだってさ! レオは倒したことある?」
「あぁ。そこらへんは明日話すよ」
「うん! それでレオってどこに泊ってるの?」
ソフィ―から宿を尋ねられてたので場所を教える。すると
「え!? あんな場所に住んでるの! なんで?」
「いや、一応はパーティに加入してなかったしね。お金を節約しなくちゃいけないと思ってさ」
「そっか~。じゃあ私のところで泊る?」
「え?」
その言葉に俺は止まってしまった。
読んでいただきありがとうございました!