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6話 スタンピード前夜

お待たせしました。

次話よりスタンピード戦が始まります!


書き溜めをして一気に投稿していきたいため、投稿まで少しだけお時間をいただけたら幸いです。


6月上旬には投稿を開始する予定です


 今回俺たちが配置された場所は、ここより数十キロ離れた森林付近。現状の予定として、この場所でできる限りモンスターの数を減らしつつ後退して行くつもりだが、配属場所には俺たち2パーティと中級冒険者が10パーティ程しかいない。


(少ないよな......)


 普通のクエストなら10パーティもいれば十分だが、今回はスタンピードであるためこの数では少ない。なんせ何百体、何千体来るかもわからない。もしかしたら1万体程の軍勢が来るかもしれない。それを50人ほどで処理する方が難しい。


 道中モンスター何度か戦う羽目になったが、流石にこれほどの人数がいるので、苦戦することは無かった。半日が経ってやっと目的地に到着することができた。すると疲れた顔しながらソフィーが言う。


「やっと着いたね」


「あぁ」


「明日には始まるんだよね?」


「うん」


 そうだ。どのように戦うか考えていたけど、明日にはスタンピードが始まる。ソフィーに言われて、より実感がわいてきた。


「明日からスタンピードが始まります。まず第一に考えてほしいのは死なないことです」


 俺がそう言うと全員驚いた顔をしていた。


(まあそうだよな)


 普通なら死なないことより、「死守しろ」など言うのが無難なのかもしれない。でも俺に大切な人が居るように、ここにいる人たちみんな大切な人が居る。その人のために戦っているのに、死んでしまったら元も子もない。だからこそ俺は全員に死なないことを最優先に考えてほしい。


 そこから戦い方を説明する。3つのパーティで1グループ作ってもらい戦うこと。そしてグループごとに適切な距離を保ってもらうこと。最後に戦闘中、グループでは戦いきれないと判断したとき、空中に魔法を撃って知らせること。


 戦闘時、3つのパーティがカバーできる距離で戦えれば、最低限全パーティが壊滅することはないだろうし、もし危険な状態になっても魔法で知らせてくれれば誰かしらのパーティがカバーにいける?


 俺がそう伝え終えると、パーティが続々とグループを作り始めて行った。流石に、上位パーティと組みたいというパーティがいなかったので、銀色の風とロイドたちのパーティが余ってしまったため、グループを組むことにした。


(ある意味好都合だな)


 安全性を取るなら強いパーティ同士でグループを組むのは良くないが、今回安全性を取っても意味がない。どんな状況だって危険が隣り合わせだ。なら俺たちが攻撃特化のグループになって、戦った方がいいかもしれないと思った。


 だから一つ案を言う。


「俺たちが最前線で戦おう」


 すると真っ先にロイドが答えた。


「雑魚のくせにわかってんじゃねーか」


 全員その言葉に嫌な顔をしながらも、頷いて了承してくれる。


「......。じゃあその方針で行こう」


 そこから各パーティに夜番の順番を伝えて、俺たちグループもどのように戦うか作戦を練って就寝した。そこから数時間後、夜番をしているパーティから報告が入る。


「見えてきました!」


 テントから出て高台からあたりを見回すと、森から今までみたこともない数のモンスターがこちらに寄って来ていた。


 こうしてスタンピードが始まった。

読んでいただきありがとうございました。


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