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4話 スタンピードの戦闘方法


 ギルドの別室に移動して、スタンピードの件について軽い打ち合わせを始めようとした時、サルットが頭を下げてきた。


「ごめんレオン。ロイドがあんなこと言って......」


「サルットが謝ることじゃないよ。今はそんなことより、スタンピードのことを話し合おう」


 イワルも申し訳なさそうな顔をしているし、サルットが謝ってきたけど2人が悪いわけじゃない。あの場で逆に止めようとする方が難しいと思うし、ここで攻め立てて今以上に仲が悪くなるのは好ましくない。


 だからこそ今後起きるスタンピードのことを話し合って最低限戦闘の際。連携を取れるようになった方がお互い良い。


「じゃあ今からスタンピードの話しよっか!」


「あぁ」


 そこから軽くスタンピードのことを話し始めた。まず誰が指示を出すのか。そして誰が前線で戦い、その援護として中衛、後衛は誰がするのか。


 そこでシャーロットが話し始めた。


「指示をする人は私的にレオンが良いと思う。だって今は銀色の風に所属しているけど、元はそっちのパーティで冒険していたじゃない? だから全員に的確な指示ができると思うわ」


 するとサルットとイワルも頷いた。


(え? 俺でいいのか?)


「いや、ちょっと待ってくれよ。俺じゃなくてソフィーでも良いじゃないか。ソフィーはパーティリーダーだ。俺なんかパーティメンバーの一人だぞ? それにロイドだって納得しないと思う......」


 それに指示をする人を今決めるのは......。確実にロイドが何かしら言ってくるに決まっている。それが俺だったらなおさらだ。あいつのことだから司令塔は俺がやるとか言ってきそうだ。


「別にいいんじゃない! 逆にレオンはやりたくないの?」


「やりたい、やりたくないじゃなくてだな......」


 指示をするのに関してはどっちでもいい。みんなが納得するならやってもいい。でもこんな軽い会話で決めていいのかと思った。するとミルシェが言ってきた。


「じゃあ何なの?」


「そんな簡単に決めていいのかなって思ってさ」


 より考えたら俺よりも最適な人がもしかしたらいるかもしれない。それなのにこんなにあっさり決めていいのかと思った。


「いいじゃない。ここにいるみんなが良いって言ってるんだからいいのよ」


「......。わかった」


「じゃあ決まりね」


 すると全員が俺を見てきながら笑った。そしてソフィーとシャーロットが話し始めた。


「レオは考えすぎ! みんなが良いって言ってるんだからさ! もっと自信をもって。それにもしロイドが何かしら言ってきてもここにいるみんなが了承しているんだから納得してくれるよ」


「そうよ。もし納得しなかったら納得させるわ。だからレオンは自分の仕事に集中してね。一番大変なのはレオンなんだから」


「ありがとう」


 こうして司令塔が決まったところで、次の議題に入る。でもこちらに関してはすぐに決まった。なんせ全員自分のスタイルは決まっている。それを変える方があまりよくない。


 だから前衛はロイドたちに任せることにして、ソフィーとジャックを中衛に、俺とミルシェとシャーロットを後衛にして戦う方針に決まった。


 話し合いも終わったので、全員で宿に戻った。風呂に入って、自室に戻り今後のことを考え始めていた時、部屋がノックされた。


「今暇?」


「シャーロット?」


「うん。ちょっと話さない?」


 俺は扉を開けると、寝間着姿のシャーロットが目の前に立っていた。

読んでいただきありがとうございました。


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