9話 ギルドの異変
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街に戻り、ギルドに入る。するとギルド内がいつも以上にうるさかった。
(どうなっているんだ?)
みんなを見ると、全員この異常さに気付いていた。ソフィーやミルシェ、シャーロットは顔を傾げ、ジャックは顔が少し険しくなり、話しかけてきた。
「なんなんだこれは?」
「わからないわ。でも何かあったのは確かなんじゃないかしら?」
「そうね。まずはカナンさんとチャイザさんに聞いてみよ」
全員頷き、二人のもとに歩き始めた。ギルドにいる人たちは不安そうな顔をしていれば、面白半分に聞いている人もいた。
(本当にどういう状況なんだ?)
ここにいる全員、不安そうな顔をしていれば何か危険な事態が起きていると分かる。でも面白半分に笑っている人もいる時点でそうじゃないと思う。
そう思いながらカナンさんたちのところに向かっていると、カナンさんとチャイザさんが俺たちに気付き、驚いた顔をしながらこちらに寄ってくる。
「皆さん! お疲れ様です。クエストは無事でしたか?」
「一応は無事に帰ってくることができました。少し問題もあったので話したいのですが、まずこの状況は何なんですか?」
俺が二人に問うと、無言で俺たちを手招きされる。ソフィーやシャーロットたちを見ると全員が二人について行く雰囲気を出していた。
(まあついて行くよな。それよりもここでは話せない内容ってことだよな......)
一般的に話せない内容を受付嬢から聞く時は別室に連れていかれる。でもそんなことはめったにない。あるとしたら高ランククエストの依頼か、身内か上位冒険者が死んだ知らせだ。
でも周りの雰囲気を感じる限りどちらともいえない。
(だったら何なんだ?)
カナンさんたちについて行き、別室に入る。するとカナンさんが真剣な顔をしながら話し始めた。
「まずは無事に帰ってきていただいてよかったです」
「はい! それで何かあったのですか?」
「何かあったと言えばありました。ですがまずはレオンさんがさっきおっしゃっていたお話を聞かせていただけませんか?」
全員の視線が俺に集まった。
(俺が話すのね......)
「わかりました」
渓谷での出来事、異変について話し始めた。最初こそ普通の顔をしていたが、徐々に納得したような顔をし始めていた。そして話が全て終わったところでカナンさんが話し始めた。
「話していただいてありがとうございます」
「はい」
「では今回何が起きたかをお話いたしますね。結論からお伝え致しますと、レオンさんが所属していたパーティが壊滅いたしました」
「「「「「え?」」」」」
俺を含め、全員がその言葉に驚いた。
※大事なお話し!
みなさま大変お待たせいたしました!
本日より連載を開始いたします。1.3章完結まで2話投稿していきます。
現在日間ランキングから落ちてしまいましたが、10000ptを超えてくれたのは皆様のおかげです!!




