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8話 渓谷の異変

現状ストックしているところです。

5月、6月には投稿が再開できると思います。


 ルードンさんを助けたりなんやかんやあったが、やっと渓谷に到着した。険しい山々の中に流れている川があり、そこの周りにはモンスターがたむろしている。


(今のところ低級モンスターしかいないな)


 ロックちょうのような上位モンスターが見えないだけで少しホッとする。別に勝てないと思っているわけではない。でも来たばかりの地ですぐさま戦うとなるとこちらが不利なのは明確だ。


 モンスターにバレないようにロックちょうを探す。だが、探しても探しても見つからない。


(なんでだ?)


 そう思っていたのは俺だけじゃなかったようで、ソフィーも言う。


「なんでこんなにモンスターがいないの?」


「わからない」


 どの場所だってモンスターはある程度いる。それなのに現状見かけたモンスターはすべてが低級モンスターだ。


(おかしい)


 上級モンスターがいないことは多々あるが、中級モンスターまでいないなんてありえることなのか? いや、目の前でありえているのだからそうなのだろう......。


 俺たちはそのまま渓谷の奥まで向かう。徐々に川の流れが速くなっていき、渓谷最深部に近づいているのが分かる。


「ねえ。なんか臭くない?」


「あぁ。臭うな」


 腐敗したような変な臭いがした。そのまま進んでいくとその臭いが徐々に強くなっていった。そして渓谷最深部である滝に着く。


(!?)


 俺たちは目を見開いた。今回討伐しようとしていたロックちょうが複数死んでいる。それも腐食していた。そこでソフィーとシャーロットが言う。


「どうなってるの?」


「わからない......」


「あぁ」


 でもこの状況を見る限り、中級モンスターはこの場から逃げきって他の場所に行ったが、低級モンスターは渓谷から逃げることができないから入り口付近にいたのが理解できた。


(それになんだ? 死体から感じは禍々しい魔力は!)


 でもロックちょうがなぜこんな形で死んでいるのか理解できなかった。ロックちょうが複数死んでいることがまず異常だ。ロックちょうはれっきとしたAランクモンスターであり、場所によっては自然界で頂点に君臨できるモンスターだ。そんなモンスターが複数死んでいるなんて。


(本当にどうなっているんだ?)


 それにロックちょうの死に方もおかしい。首を斬られたり噛みちぎられた状態ならまだわかる。だがここにいるロックちょうすべてが殺された形跡がなく腐っていた。


「一旦カルカードに帰ろう」


「え? なんで? まだクエスト達成してないよ?」


「そうだけど、この状況で帰らない方が俺たちにとっては危ない」


 俺はこう言いながらロックちょうを見回した。普通じゃない。クエスト中に普通じゃないことなんて当たり前だが、ここまで普通じゃない死に方をしていると流石に警戒してしまう。


「わかったわ」


 ソフィーや他のみんなも今回ロックちょうが死んでいるのに対しては異変を感じ取っているようだったため、すぐさま帰還を決めた。


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