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7話 ルードン商会との出会い


「えっと君たちは?」


「あ、大丈夫ですか?」


 ソフィーがすぐさま安否を確認する。


「大丈夫だ。君たちが助けてくれたのか?」


「はい!」


 すると深々とお辞儀をしてお礼を言ってくる。


「ありがとう。私はルードン商会の会長ルードンだ。よろしく頼む」


 ルードン商会って7大商会の1つであるあのルードン商会か? 

 

「冒険者ギルドでAランクパーティをしている銀色の風リーダーのソフィアと申します」


「ギルドのものか......。それもAランクパーティ」


「はい。何かまずかったでしょうか?」


「いや、なにもないよ。それよりも助けてもらったのに君たちに報酬を払うものがなくてね......。本当に申し訳ない」


「いえいえ、報酬が欲しくて助けたわけではありませんのでお気になさらず」


 ソフィーが俺たちの方を向いてきたが、全員同じ考えであった。なんせ報酬をもらうために人を助けるのか? そうじゃないだろ。そんなんだったら護衛にでもなればいい。俺たちは困っている人を助けて、自分たちが生きたい場所に行く。だからこそ冒険者になったんだ。


「そうか。それよりももしかしてシャーロット様ですか?」


「はいそうですけど?」


 それを聞くと膝をついてお辞儀をし始めた。


「この度、助けていただいて誠にありがとうございます。それとお礼もできず誠に申し訳ございません」


「先ほどもソフィが言いましたが助けるのは当然のことですし、お礼が欲しくてやっているわけではありませんのでお気になさらず」


「そう言っていただけると幸いです。でも助けていただいてお礼をしないとなると、ルードン商会の名誉にもかかわってきますので後日お礼をさせていただきます。パーティ名は銀色の風でよろしいですよね?」


「はい」


「では後ほどお礼をさせていただきます」


 そう言ってどこかへ行ってしまった。


「それにしてもあの人がルードン商会の会長なんだね」


「そうだね」


 流石に驚いた。なんせ7大商会の一つである会長を助けたのだから。こんな大物と会うなんてそうめったにない。


(まあシャーロットの方が大物なんだけどね。そう言えばルードンさんがさっきシャーロットのことを知っている風に言っていたな)

 

 そう思い、シャーロットに質問をする。


「シャーロット、ルードンさんと知り合いなの?」


「全然。でも何度か聞いたことはあるからお父様と関わりでもあるのかもしれないね」


「そう言うことね」


 7大商会にもなると国単位で仕事をしているのか。それにしても竜人族ドラゴンニュートと仕事をしているってすごいな。


「それよりも早くロックちょうの討伐に行きましょ!」


「あぁ」


 俺たちはすぐさま渓谷に向かった。


 この時、カルカード付近で不穏な動きが起きていたのに誰も気づくことができなかった。これがカルカードの運命を左右することも。

【作者からのお願い】


この作品が【面白そう!】、【期待できそう!】、【続きが気になる】と持ってくださった読者様、是非ブックマークと評価【☆☆☆☆☆→★★★★★】で応援していただけると嬉しいです


新作書きました


時間停止【タイムズ・ロック】が勇者パーティで気づいてもらえず追放され日に、奴隷として捕まっていた第三王女を救い、一緒に英雄パーティを目指すことにしました。今更必要だから戻ってこい? もう遅い


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