11話 戻って来い
次話、軽いざまぁが入ります。そして予定では7~8万字で本当の意味でのざまぁが入ります。
ダンジョンを出ると、ギルド職員が俺たちのところにやってくる。
「大丈夫ですか!」
「あ、はい......」
「それにしてもSランクパーティに続いてAランクパーティまでもがここまでボロボロになってしまうとは......」
ギルド職員は深刻そうな顔をしながら言った。そりゃあそうだ。SランクパーティとAランクパーティが攻略できないダンジョンなんて誰が入ろうと思う? それこそ熟練のAランクパーティかSランクパーティしかいない。でもそんなパーティがホイホイいるはずない。
「私たちは一旦カルカードに戻らせて頂きます。それとクエストも今日で終わりにしたいと思います」
「了解いたしました。私たちギルドでももう一度会議を開かさせていただきます」
それからシャーロットが目が覚ますのを待つ。
「ねえ。このダンジョンは何だったの?」
「わからない。でもここまでやばいところだとは思わなかった」
「あぁ。ここまでやばいダンジョンがあるなんて思いもしなかったな」
そうだ。ダンジョン内に物理攻撃、攻撃魔法が効かないモンスターがいるなんて思いもしなかった。このモンスターがいる時点で難易度が全然違う。パーティにも近距離特化型とか魔法特化型などがあるが、そのどちらもがこのダンジョンをクリアすることは難しいだろう。
このダンジョンで最も攻略できるのは回復魔法士がたくさんいるパーティだが、そんなパーティがいるはずない。それに加えてまだ5階層までの情報しかない。より階層を進んでいくごとに強力なモンスターが出る時点でそれ相応の実力を持ったパーティでしか勝つことはできないだろう。それこそSランクパーティの中でもより上位のパーティとか......。
それから半日が経った夜、シャーロットの目が覚めた。
「ここは......!!。 それよりもみんなは!?」
「大丈夫。みんな無事だよ」
無理やり立ち上がり状況確認を始めたので、俺がここまでの経緯を説明する。するとホッとしたような顔をして座り込む。
「良かった......」
「あぁ。でも明日にはカルカードに帰る」
「なんで!?」
「そんなの決まってるだろ。俺たちには勝てる見込みがないからだ」
そう。今の俺たちには勝てない。いや、勝てるビジョンが見えない。もし勝てたとしても誰かがかけてしまう可能性が高いと感じた。
「......。わかったわ」
「あぁ。もう少し寝てていいよ」
「うん」
そう言ってシャーロットは就寝した。その後、ジャックと見張りを変わって俺も就寝した。
目が覚めると全員が朝食の準備をしていた。
「あ、レオ! やっと起きたね。ご飯できてるよ」
「ありがと」
みんなで一旦朝食をとって、カルカードに向かっていった。帰り道何度か戦闘を行ったが、全員動きに切れがなく苦戦した。そしてやっとカルカードに到着した。
俺たちはすぐさまギルドに向かい、今回のことを報告する。するとカナンさんとチャイザさんが謝ってきた。
「そうだったのですね。私たちの判断ミスです。本当に申し訳ございません」
「いえ、こちらこそ申し訳ございません。後4階層までのマップをお渡ししますね」
そう言ってミルシェが渡す。
「ありがとうございます。それでですが、一旦はクエストを受けずに休憩したほうがいいと思います」
「......。考えてみます」
ソフィーが返答してギルドを出ようとした時、ロイドたちと出会う。
「あ、レオン」
「......」
(なんでまた会うんだよ。クソ......)
そう思っていころで、ロイドたちが少し嫌そうな顔をしながら思いもよらないことを言われた。
「なあレオン。俺たちのパーティに戻ってこないか?」
「は?」
俺を含めて銀色の風全員が驚いた。
(なんで今更戻って来いなんて言うんだよ)
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