表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/55

2話 幼馴染パーティとの遭遇

 これからどうするか……。一応Sランクにはなってはいるが、今から同ランク程度のパーティに加入できる確率も低いしな……。


(はぁ~)


 いろいろ考えていくごとに今後のことが不安になっていった。でも考えたところで何かきっかけが生まれるわけでもない。


 俺は冒険者ギルドに向かってクエストの発注を受けに行く。受付嬢の前に行くとすぐさま話しかけてもらえた。


「レオンさんお久しぶりです」


「カナンさんお久しぶりです。良いクエストとかありますか?」


「はい! 今ですとAランクモンスター---キメラの討伐がありますがどうしますか?」


「いえ、ありがたいのですがもう少しランクの低いのでお願いします」


 俺一人でキメラを倒すことはできない。


「え? そう言えば他の皆さんは……?」


「それは、昨日パーティから追放されてしまいまして。あはは……」


 すると驚いた顔をしながら俺を見てきた。


「え!? なんでレオンさんが……。あんなに頑張っていたのに」


「馬が合わなかったんだと思います。そんなことよりもオススメのクエストとかありますか?」


 話をクエストの方に戻した。俺だってパーティ追放されたことはショックだし、カナンさんだってこんな話をされても困るだけだ。


「えっと。ではどうします? 簡単なゴブリン&コボルト退治にでもしますか?」


「ではそれでお願いします」


「はい。では受注しますね」


 カナンさんがそう言うとすぐにクエストを受注してくれた。俺はすぐ様ギルドを出て、近くの森に向かった。


 それにしてもゴブリンとコボルト退治なんて久しぶりだなぁ。少し懐かしい感じがした。なんせ元パーティにいた最初に受けたクエストがゴブリン退治だった。


(でも今の俺だとこれが無難だよな)


 そう。現状一人でどこまでやっていけるかわからない。だから低級モンスターから戦っていくのが大切だ。


 そう思いながら歩いていると、すぐ近隣の森に到着した。


(あれ?)


 前なら森に入ったらモンスターの気配がした。なのにモンスター1匹すらしない……。


(なんでだ?)


 しょうがなく森の奥に進んでいくと、徐々に瘴気が漂ってきた。今までの経験が言っている。これ以上進んではいけないと。でもモンスターがいない以上、行くしかない。


(でも……)


 こういう時の感覚はバカにはできない。そう思っていた時、声が聞こえた。


「避けて!」


「??」


 俺はすぐさま声の聞こえる方に向かう。するとそこにはゴブリンやゴブリンマジシャン、ホブゴブリン数体がそこにいた。俺はすぐさま戦っているパーティに加勢しようとした時、ふと気づいた。


(あれ? もしかして……)


「ソフィ―?」


「え? レオ?」


「今は目の前の敵に集中しよう」


「うん」


「俺がゴブリンマジシャンを相手する」


「わかった!」


 そう言って幼馴染であるソフィアたちの援護に入った。まず一番苦戦していたゴブリンマジシャンの魔法---火玉ファイヤーボールや、風切エア・カッター魔法無効化キャンセリングした時、ソフィーの仲間がうまく斬り倒してくれる。

 

 そしてホブゴブリンが使っている身体強化魔法も魔法無効化キャンセリングをする。それを見計らったかのようにソフィーがホブゴブリンに攻撃をして倒す。


(これで少しは楽になった)


 でもまだ数体残っている。俺はすぐさま先程同様、魔法無効化キャンセリングする。それと同時にゴブリンマジシャンに近づき、斬り倒す。それと同時並行でソフィーたちのパーティもホブゴブリンを倒し始めていた。


(これなら勝てる)


 そう思いながらもゴブリンマジシャンやゴブリンを倒して行く。同時にホブゴブリンが身体強化魔法を使おうとしたら魔法無効化キャンセリングをして阻止する。そんな攻防を10分ほど続いたところでゴブリンたちを倒しつくした。


(終わったんだよな?)


 周りを見るとソフィーたち、パーティメンバーが安堵しているのを見て俺も少し気が抜ける。するとソフィーたちが俺に近づいてきた。


読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 話の流れ的に同一人物と思われる人の名前が、 カナン→ミル→カナンになってます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ