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7話 新たなパーティメンバーは第四王女

ジャンル6位、総合日間連載6位になったためもう1話投稿します!


次話らへんよりざまぁ要素が入ってきます。


「ダメですか?」


 その問いに対してみんな固まってしまい、誰も反応できなかった。


「銀色の風がAランクパーティというのは調べてわかっている。一応シャーロットも賢者でAランク冒険者の資格を持っているから大丈夫だ。パーティで同じになればお互いを知ることができるし、いい機会だと思ってね」


 え!? シャーロット様ってAランク冒険者なの! それに同じパーティに......。そんなの俺だけじゃ決められない。そう思っているとソフィーも同様だったようで


「えっと。パーティリーダーでありますので発言させていただきます。今すぐに決める事はできません。まずパーティ全員で話し合って決めさせていただきたいです」


「わかった。では明日もう一度話を聞こう」


 俺たちは王室を出て、俺の部屋に集まった。全員が無言でいたが、ミルシェがその均衡を崩す。


「それでどうするの?」


「どうするって言われてもな。まだシャーロット様の実力も性格も知らないんだぞ?」


 ジャックが言う通りシャーロット様の実力が分からない以上、何とも言えなかった。


「私はいいと思うよ。だってAランク冒険者であんなに話しやすい雰囲気だったし」


「でもソフィー考えてみて? 誰でも最初は仮面をかぶっているものよ?」


 そうだ。初対面の人に対して本性を出す人なんてめったにいない。


「そんなの関係ないよ! それに賢者だったら私たちのパーティにほしいと思わない?」


「そうだな。でも本当にいいのか?」


「そうよ。まだ会って間もないのよ?」


 ジャックとミルシェが釘を刺す。


「そんなの私たちだったそうだったじゃない! それにレオの時だってそう。時間をかければ仲良くなれるって。それでも仲良くなれなかったらパーティから抜けてもらえばいいじゃない」


「そこまで言うなら私はいいわよ。シャーロット様が嫌いってわけじゃないし」


「そうだな。でも恋愛のいざこざに関しては節度を持ってほしいけどな」


 ジャックは俺に向かってそう言ってきた。


「わかってる。それに俺だってまだわからないんだ」


「そんなの見ればわかるわ。恋愛感情だけで同じパーティに入りたいって言うなら話は別だけど、実力も兼ね備わっていて、銀色の風にとって必要な賢者なら歓迎よ」


「そうだな」


「じゃあ決定ね!」


「あぁ」


 こうして話が終わりみんなが部屋を出ていく時、ソフィーだけ少し表情がおかしかった。


(どうしたんだ?)


 次の日、王室でシャーロット様の件を了承して同じパーティになった。


「皆さん。本日よりよろしくお願いします」


「よろしくお願いします。シャーロット様」


「様はいりません。もう同じ仲間同士、呼び捨てで呼んでくれると嬉しいです」


 シャーロット様の問いに対して、ソフィーが言う。


「だったらシャーロットも呼び捨てにしてよ!」


「わかったわ。よろしくね? ソフィア」


「うん! よろしく! シャーロット!」


 その後、俺たちも軽く自己紹介をしてカルカードに向かい始めた。馬車の中でいろいろな質問が始まる。


「シャーロットはどんな魔法が使えるの?」


「回復魔法よ。護衛をしてもらってるときに思ったけど、このパーティに回復職の人っていないよね?」


「一応は私ができるけど、回復職っていえる人はいないよ!」


「よかったわ」


 本当にそうだ。このパーティで一番欲しかった人材は回復職の人。そして回復職の中でも上級職である賢者が来てくれるのはどれだけ戦力アップになることか。


 みんなで今後のフォーメーションを決めた。一旦ミルシェとシャーロットで後衛に入ることになった。


「それで、今後どうするの? やっぱり見返すこと?」


「うん。今はレオの元パーティを見返すためにSランクパーティになることが目標かな」


「わかったわ。それにSランクにもなりたいと思っていたし!」


「じゃあ決まりね!」


 そして道中何もなく、あっという間にカルカードに到着した。


「ソフィア、少し話したいことがあるのだけどいいかしら? 今後の私たちについて」


「そうね。私も話したいと思っていた」


 そう言って2人がどこかに行ってしまった。俺たち3人は宿に戻る。


 次の日、なぜかソフィーとシャーロットは仲良くなっていた。みんなでギルドに向かい、護衛任務の報告と、パーティ加入の手続きをする。その時、カナンから告げられる。


「ここだけの話。ロイドさんたちがここ最近不調になっています」


「え? それって」


「はい。レオンさんが抜けてからクエスト達成ができていません」


「......」


 じゃあやっぱりあの噂は......。


「それで話を戻しますが、次のクエストはどうなさいますか?」


「何かオススメとかありますか?」


 ソフィーの問いに対して、チャイザさんが言う。


「これとかオススメです! ダンジョン攻略!」


「ダンジョン攻略......」


 ダンジョン攻略にもさまざまなのがあるがクエスト内容を見るに、未開発なダンジョンのマッピングをすることになっている。


「ではそれにします」


「え? いいのかソフィー?」


「だってチャイザさんが初めて推してくれたクエストよ? やるに決まっているじゃない! それにクリアできると思って推してくれたと思うし!」


「そうか。わかった」


 みんなも頷いて同意する。そしてギルドを出る時、カナンさんとチャイザさんが何かを話していたが遠くて聞き取れなかった。


「な・であ・を・・した・よ! ク・・トに・あの・たちがい・のに!」


「あ!」

読んでいただきありがとうございました!

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