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4話 見返すための後押し

表紙の作品の方たちが強くて上がれませんね泣

でも皆さんが応援してくださっているので、頑張って書いていきたいと思います。


 エクセスト王国に向かい始めて早1週間。高ランクモンスターが現状出現していないため、スムーズに向かうことができていた。そんなある日、シャーロット様が話しかけてきた。


「ねえレオン? なんであのパーティから抜けたの?」


「それは追放されたって言いますか、クビになったって言いますか......」


 言うべきか迷ったが、後々知られることは目に見えていたため、話すことにした。するとシャーロット様は少し驚いた顔をしたが、すぐに通常の表情に戻り


「まああのパーティにレオンがいたこと自体おかしかったものね」


「あはは......」


 やっぱりシャーロット様もそう思っていたのか。まあロイドたちにも言われたが、外野から見た俺はただの荷物持ちだ。


(まあしょうがないよな)


 そう思っているとソフィーとミルシェが言い返す。


「シャーロット様がそう言うのか構いませんが、レオはきちんと戦力になってくれています!」


「そうです。今このパーティにレオンがいないのは考えられません!」


 2人が言い返したところでシャーロット様は首を横に振って否定し始めた。


「違う違う! あのパーティにレオンがいること自体おかしいって言うのは、レオンが強すぎてってことよ」


「「「え?」」」


 その言葉に俺たち全員唖然とした。


「ちょっと語弊のある言い方をしてしまったわね。ごめんなさい。でもあのパーティが強いと感じたのはレオンがいたからよ? だから分不相応だなって思っただけ」


「......。なんでそう思ったのですか?」


 疑問に思い質問をしてしまう。なんせ元パーティメンバーが弱かったわけじゃない。近接戦闘においては国の中でも指折りの強さがあったと思っている。


「そりゃああのパーティの中に魔法を処理できる人が居るかしら? 私はいないと思うわよ。なんせ中衛、後衛全てレオンがやっていたじゃない」


 その言葉にソフィーとミルシェが驚く。


「え? レオそうだったの?」


「まあね」


 だってそうでもしない限り安全に戦うことができなかった。まだ中衛ならできる人が居たかもしれないが、俺以外全員は近距離特化であって、後衛ができる人は誰一人としていなかった。


「じゃあなんで追放されたのか本当に謎ね」


「ですね」


「それはモンスターは魔法を使わないって思っているからだと思うよ」


 ソフィーを含め全員が驚きを隠せていなかった。


「え? モンスターが魔法を使わないってなんで思ったのかな? 普通低級モンスターでも魔法は使うし、知っていると思うのだけど」


「それは多分俺に原因があるのだと思う。なんせ低ランクの時から魔法無効化キャンセリングを使っていたからモンスターが魔法を使っているところを見たことがないんだと思う」


 そう。運がいいのかわからないが、今までは魔法無効化キャンセリングですべての魔法を無効化することができていた。でもこの前Aランクモンスターと戦って無効化できない可能性も感じていた。


 元パーティの時戦っていたAランクモンスターはあまり魔法を使わず、近距離特化の奴ばかりだったから。


「それは何というか、慢心よね?」


「そうね。きちんと書物で調べればわかることなのに己を過信して調べなかったことが悪いわね」


「別にもうパーティメンバーなわけでもないし関係ないよ。今は銀色の風の一員として頑張るだけだしさ」


「でもレオは悔しくないの?」


「悔しいさ」


 ソフィーの言う通り悔しいに決まってる。今までどれだけあのパーティに貢献してきたと思ってるんだ。でも今現在もあいつらは俺を認めず、無能と罵ってくる。そんなやつらに対して悔しいと思わないわけがない。


「じゃあさ。前も話したけど見返そうよ!」


「でもそれは......」


 見返せたとして、あいつらはどう対応してくる? 俺や他のみんなに対して恨みを持つかもしれない。だから見返していいのかわからなかった。


「はっきりしなよ! レオは見返したいの? 見返したくないの? どっち!」


「そりゃあ見返したいさ! でもそうしたら......」


「じゃあ見返そうよ! 見返した後のことはその時考えよ! 私だってパーティメンバーをバカにされていい気分じゃないし、それはみんなも同じだよ!」


「そうね。私だってレオンがバカにされているのを見て気分がよくないわ」


 するとその会話にシャーロット様まで入る。


「そうね。私が認めた男がバカにされているなんて気に食わないわ。だから私もできる限り協力するわ。だからレオン。きっちり見返しなさい! これは命令よ?」


「え......。あ、はい!」


 返事をしたのに対して、3人は少し笑みを出した。


「でも見返すと言っても何をすればいいかわからないじゃない?」


「そんなの簡単よ。私たちがあいつらより強くなればいいだけのことよ!」


「そうね!」


 こうしてロイドたちに見返す方法を模索し始めた。

読んでいただきありがとうございました!

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