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3話 護衛対象は第四王女?

ジャンル別の表紙まで後少しなので、よろしければ皆さんのお力添えいただけたら幸いです((笑))

やり方は後書きに書いてあります!


ちなみにこの1.2章からざまぁ要素が入ってくるので、楽しみに待っていただけると嬉しいです!


 カナンさんに言われた時間通りギルドに向かい、到着する。ギルド内に入ると冒険者が誰一人としていなかった。


(え? どういうことだ?)


 今までこんなことなかった。朝から夜まで冒険者がいるのが普通だったのにどうなっているんだ? 不思議に思いみんなの方を向くと、ソフィーたちも同様に困惑していた。


「ねえ。そう言えば今回の護衛クエストって誰を護衛するの?」


「あ~。そう言えば聞いていなかったな」


 そう言われればそうだ。普通クエストを護衛する人ぐらい聞いておくのが普通だ。逆に聞かないって言うのはあってはならない。


(俺も含め、みんなパーティ昇格していて浮かれていた)


 何が覚悟だよ。あんな偉そうに言っていたのに俺自身ができていなくてどうする。


 全員ギルド内で棒立ちしていると、カナンさんが奥の部屋から出てきた。


「あ! 皆さん来ましたね!」


「はい。それで今回の護衛対象ってどなたなのですか?」


「それは実際に会ってみてください」


 そう言われて、来賓室に案内される。俺も含め全員困惑しながら歩き始める。なんせ来賓室なんて相当な人でない限り入ることが許されない。俺だって今まで1回しか入ったことがない。


 来賓室の中に入ると銀髪姿の人が座っていた。


(なんでここに......)


「やっと来たねレオン!」


 俺はすぐさま膝をつき頭を下げる。俺の行動にみんなが驚く。


「お久しぶりです。シャーロット様」


「うん! 半年ぶりぐらいかな? 今回も前みたいに護衛クエストを頼んだんだけど受けてくれてよかったよ!」


「はい」


 それにしても今回の護衛対象が竜人族ドラゴンニュートの第四王女---シャーロット・エクセスト様だったとはな......。


「レオン? この人誰なの?」


 ソフィーが俺に尋ねてくる。


竜人族ドラゴンニュートの王女様だよ」


 問いに答えると、全員が俺と同じ態勢になる。


「それにしてもレオンが違うパーティに入ってたとは思わなかったわ」


「はい。いろいろと事情がありまして」


 シャーロット様に追放されたなんて言えず、ごまかしてしまう。まあ真実を伝えられても困るだけだしな。


「そうなのね。まあいいわ。今日から宜しくね。内容としては前と一緒でエクセスト王国まで連れていってもらうことよ」


「わかりました」


「じゃあギルド長と少し話すことがあるからちょっとだけ待っていてくれる?」


「はい」


 そう言ってシャーロット様が部屋から出ていった。俺はすぐさまカナンさんに今回のことを問い正す。


「カナンさん! どういうことですか! こんなに重要なクエストならきちんとクエストを受ける前に教えてくださいよ! 俺も聞かなかったのが悪かったのですが......」


「ごめんなさい。それに関しては私のミスです。それにクエストを受注してから言うので、本当に申し訳ないのですが今回のクエストはレオンさんに対しての指名クエストです」


「え?」


 カナンさんの言葉に驚く。それはみんなも同様だった。


「私もギルド長から渡されたので先ほどまで知らされていませんでしたが、本当に申し訳ございません」


「......。まあそう言うことでしたらしょうがないですね。今後お互い気を付けましょう」


「はい」


(それにしてもなんで俺が指名されるんだ? この前受けた時何かしたっけ?)


 そう思っているとシャーロット様がギルド長と話が終わったのか、こちらにやってきた。


「改めまして竜人族ドラゴンニュート第四王女、シャーロット・エクセストと申します。皆様本日よりよろしくお願いします」


 全員がなんて反応していいか困っていたため、俺が答える。


「はい。よろしくお願いします」


 そしてシャーロット様が所持している馬車に乗ってエクセスト王国に向かう。最初こそ無言状態であったが、その均衡をシャーロットが打ち破る。


「レオン! また前みたいに楽しみましょうね」


 そう言って俺にくっついてくる。


(え? 何か前にしたっけ? ただだべっていただけだったはずなんだけど......)


 するとソフィーが立ち上がり


「シャーロット様! レオにくっつきすぎです! もっと離れてください!」


「え~。別にいいじゃない! くっつくくっつかないは私の勝手でしょ? それにレオンだって嫌がっていないじゃない!」


「レオも何か言ってよ!」


「......」


 え? そう言われてもね。依頼主をむげにはできないし、ぶっちゃけ嫌じゃない。なんせ知り合いすら少ないのにその中で数少ない美少女だ。


「ほら! 無言は肯定しているってことよ!」


「っ~!!」


 ソフィーは怒りながら座る。


(なんでそんなに怒るんだ?)


 なんでそんなに怒っているかわからなかったが、道中何もなくエクセスト王国に向かった。


 その時、うっすらと噂を耳にした。


 モンスターが使うファイアーボールで負けて帰ってきたSランクパーティがいると。

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