第953話 世界で一番頼もしい味方
ドラリシオ・ブルーム達の抗争現場から、ネツァクの街に戻ったラウル。
その所要時間は約十五分。偵察の探索であちこち飛び回るのと違い、ネツァクに向かって全速力で一直線に飛ぶのみだからこそ実現できた時間だ。
ネツァクの街の外壁が見えてきたところで、その手前でラウルは地上に降り立ち走って外壁門に向かう。
今のネツァクはノーヴェ砂漠の異変に対する戒厳令により、砂漠側の出入口である外壁門は固く閉ざされている。
しかしラウル達は今から三時間ほど前に、その門から外に出たばかりだ。
門の外側から中に向けて聞こえるように、ラウルは大きな声で開門を求めた。
「先程冒険者ギルドから、ノーヴェ砂漠の偵察に派遣された者だ!名はラウル、階級は黒鉄!偵察調査が無事終了したので、冒険者ギルドに報告するために中に入れてもらいたい!」
そのまましばらく門の前で待っていると、門がほんの少しだけ開いた。
人一人分がギリギリ通れる隙間を通り、ラウルはサッと中に入る。
門の内側には、ここを出る前に門を守っていた衛兵や待機していた冒険者達がいた。
「おッ!さっき出かけてった兄ちゃんじゃねぇか!」
「無事戻ってこれて良かったな!」
「もうすぐ日が暮れそうだし、皆で心配してたんだぜ!」
無事ノーヴェ砂漠から帰還したラウルを、衛兵や冒険者達がワッ!と一斉に取り囲んで歓喜している。
見ず知らずの者達が、自分の帰還をこんなにも喜んでくれるのは本当にありがたいし、ラウルも心から嬉しく思う。
だが、今はその喜びにゆっくりと浸っている余裕はない。ラウルを囲む者達に向かって、申し訳なさそうに声をかける。
「皆、心配してくれてありがとう。だが、俺も今すぐ偵察の結果を冒険者ギルドに伝えなきゃならん。ここを通してくれるか?」
「お、おお、それもそうだな!邪魔してすまなかった!」
「いや、こっちこそすまんな」
ラウルの尤も至極な言葉に、周りにいた者達も慌てて退きながら道を開ける。
ようやく開いた道を通る途中、誰かがラウルに問うた。
「なぁ、ドラリシオの数はどうなってた?」
「…………生きてるのを四体確認した」
「四体だけか?」
「ああ。他には見つけられなかった」
ラウルがそれに答える義務はないが、それでも少しだけ簡単に話す。
ラウルから聞けた答え、ノーヴェ砂漠の最新情報に衛兵や冒険者達は再び歓声を上げる。
「やったな!」
「ああ!これならもう明後日あたりには、戒厳令が解かれるだろう!」
「ようやくネツァクに平和が戻るぞ!」
「バンザーーーイ!」
互いに肩を組んだりしながら大喜びするネツァク民達。
終いには万歳の声まで上がる。
そんなネツァクの人々の歓声を背に、ラウルは無言でその場を走り去っていく。
ネツァクの人々が、もうすぐ来るであろう事件の終結を喜ぶ気持ちはラウルにも分かる。
今回の事件は、ネツァクの街を恐怖に陥れた大事件だ。
もとよりこのネツァクという街は、ノーヴェ砂漠に隣接する最も近い街としてノーヴェ砂漠の前線基地的な役割を果たす。
ただでさえ危険なノーヴェ砂漠、これ以上脅威が増したら冗談抜きでネツァクという街の破棄まで検討しなければならない。
まさに存亡の機であり、これを回避できることに喜びを感じるのは当然のことである。
ラウルも頭ではそれを理解できる。だが感情の方は、到底受け入れ難かった。
ドラリシオ達は被害者で、何も悪くないのに―――
あいつらだって、何も好き好んであんな場所で生まれた訳じゃないのに―――
欲望に塗れた人族、悪い奴等の金儲けの手段として望まぬ生を受けただけでなく、死してなお喜ばれるような屈辱を受けねばならぬのか―――
ラウルはやるせない気持ちを抱えながら、冒険者ギルドネツァク支部に向かって走り続ける。
程なくしてネツァク支部の建物に到着したラウル。少しだけ上がった息を整えるべく、ゆっくりとした呼吸を数回繰り返してから入口の扉を開いた。
「あッ!ラウルさん!おかえりなさい!」
ラウルが入口の扉を開いた瞬間、中から愛らしい声が飛んできた。
ネツァク支部受付嬢のクレノである。
座っていた窓口の席から立ち上がり、帰還したラウルをずっと見つめているクレノ。ラウルもその声に引き寄せられるように、窓口に向かって歩いていく。
「ただいま」
「思ったよりお帰りが遅くて、心配してたんですよぅー!」
「心配かけてすまんな。より精密な情報を得るために、時間ギリギリまで調査してたんだ」
「ううッ……ご自身の故郷や本拠地でもない我が街のために、そこまで尽力してくださるなんて……本当に、本当にありがとうございますぅ……」
ラウルの言葉に、クレノが本気で涙ぐみながら感謝し続けている。
ポロポロと流れる涙を拭うべく、クレノがベレー帽の中からハンカチを一枚取り出した。
全周をレースで縁取られた、ラベンダー色の愛らしい薄手のハンカチでそっと己の眦を拭うクレノ。
あのベレー帽、メモ帳とペンを入れてるだけじゃねぇのか…………などとラウルが壮絶に失敬なことを密かに考えている。
そんなこととは露知らぬクレノ。
鼻をスン、スン、と小さく鳴らしながら、改めてラウルの顔を真っ直ぐに見ながら口を開いた。
「して、ラウルさん。早速ですが、偵察の調査報告をお願いできますか?」
「もちろんだ。この窓口ですればいいか?」
「いいえ、今回の件はネツァクという街全体を揺るがす大事件です。さすがに窓口程度で受けていい報告ではありません」
「そうか。ならばどこで報告すればいい?」
「支部長がいる支部長室でお願いしますぅ。支部長室への案内をさせていただきますので、ついてきてくださいねぇ」
「承知した」
クレノの要請に応じ、ラウルは支部長室へ向かうべくクレノの後をついていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
冒険者ギルドネツァク支部での偵察調査報告を終えたラウル。
クレノとともに二階の支部長室を退室し、一階にある事務室に戻っていく。
部屋を移動する道すがら、ラウルとクレノは雑談をしていた。
「ラウルさんのおかげで、四日後には戒厳令が解かれることになって……本当に助かりましたぁ」
「いや、冒険者として当然のことをしたまでだ」
「そんなことを私達に仰ってくださるのは、今の時代本当に少ないんですよ?」
「そうなのか?」
「ええ、そうなのですぅ」
支部長室でのラウルの調査報告を受けて、クレノがラウルに重ねて礼を言う。
ラウルが支部長達に向けて出した調査報告は、以下の通りである。
『現時点で生きているドラリシオは四体のみ』
『それ以外のドラリシオは一切確認できなかった』
『生きていた四体のドラリシオも、瀕死または満身創痍で傷だらけ』
『その四体も、多数の固有魔物達に取り囲まれていた』
これらの報告を聞いたネツァク支部長は、大いに喜んだ。
事ここに至れば、ドラリシオが繁殖したりノーヴェ砂漠に棲みつく可能性はもはやゼロに等しい。
となれば、今敷いている戒厳令も程なくして不要になる。
明日明後日とすぐに解く訳にもいかないが、念の為今から三日も明ければ生き残りのドラリシオも完全に死に絶えるだろう。
こうした理論によって、四日後にはネツァクの街の戒厳令が解かれることとなった。
ただし、戒厳令解除の報は明日にも大々的に行われる。
冒険者ギルドはもちろんのこと、魔術師ギルドや薬師ギルド等の主立った公的組織、そして領主及び行政機関とも情報共有して一斉に解除の情報を流す。
これは、ネツァクの住民達を一刻も早く安心させるための策である。
ネツァク支部長など、まず真っ先に領主にそれらの報告を伝えるために、ラウルやクレノよりも先に支部長室を飛び出していったほどだ。仕事熱心なのは良いことである。
ちなみに他の組織への連絡はクレノに丸投げしていったので、ネツァク支部長が本当に仕事熱心なのか、はたまた領主への朗報を運びたいだけの美味しいとこ取りなのか、現時点では定かではない。
報告を終えたラウルとともに階段を下り、一階の廊下を歩きながらクレノがふと呟く。
「でも……そうですねぇ。ラウルさんとも親しいレオニスさんならば、きっとラウルさんと同じことを仰ってくださるでしょうねぇ」
「……そうだろうな。あのご主人様ならば、造作もないことのように笑いながらそう言うだろう」
「でしょでしょー? 簡単に想像ついちゃいますよねぇー」
フフフ、と小さく笑いながら、レオニスの噂話をするクレノ。
楽しげに笑うクレノの噂話に、ラウルも同意しかない。
そんな話をしているうちに、二人は事務室の前まで辿り着いた。
事務室の入口の扉を開けて、中に入るラウルとクレノ。事務室の中では、今回の事件の対応で忙しなく動いている人達がたくさん働いていた。
忙しく働く彼ら彼女らを尻目に、ラウルとクレノは転移門のある奥の部屋まで入っていく。
転移門の中に立ち、慣れた手つきで移動のための操作をするラウル。
ラウルが帰還する前に、クレノがラウルに向けて改めて頭を下げた。
「ラウルさん、今日は本当にありがとうございました。冒険者ギルドネツァク支部職員一同を代表し、改めて御礼申し上げます。このご恩は、一生忘れません」
「まだ新米冒険者の俺でも、この街の役に立てたなら幸いだ。また近いうちに砂漠蟹を買い付けに来るから、その時にでも事件の続報を聞かせてくれ」
「承知いたしました。いついらしてもご報告できるよう、書類にきちんとまとめておきますねぇー」
「頼んだ。じゃあな」
優しい笑顔のクレノに見送られながら、ラウルはラグナロッツァに戻っていった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
冒険者ギルドの転移門で、ネツァク支部からラグナロッツァ総本部に移動したラウル。
いつもなら大広間で誰かとのんびり話したりしていくのだが、今日はそんな余裕はない。急ぎラグナロッツァの屋敷に戻る。
今日のレオニスは、竜騎士団と話し合いをしに行くと朝に聞いていた。
だが、時刻は既に午後六時を少し過ぎた頃。ラグナロッツァの空は宵闇に染まり、もうすぐ夜になる。
この時間なら、レオニスももう既にラグナロッツァの屋敷に帰ってきているだろう。
特に今日はオーガの里からフギンとレイヴンを迎える日なので、レオニスだけでなくライトもラグナロッツァの屋敷でラウル達の帰りを待ち侘びているはずだ。
そうしてラウルはラグナロッツァの屋敷に到着し、正面玄関から中に飛び込んだ。
玄関から一直線に客間に向かうと、そこにはラウルの予想通りライトとレオニスがのんびりと寛いでいた。
「あッ、ラウル!おかえりー!」
「おう、ラウル、おかえり。何だ、珍しく帰りが遅いじゃねぇか」
ラウルの姿を見たライト。座っていた席から立ち上がり、ラウルの胸に向かって一目散で飛び込む。
全身全霊でラウルの帰宅を喜ぶライトの後ろで、レオニスが悠々とラウルを出迎える。が、いち早くその異変に気づいたのはレオニスだった。
「……ン? フギンとレイヴンはどうした?」
「あ、そういえば今日は、ラウルがフギンさんとレイヴンさんを人里見学の案内してたんだよね?」
「つーか、マキシも午後に合流するんじゃなかったか?」
「皆、いないけど……もしかして、ラウル一人だけで帰ってきたの?」
ラウルの周りに誰もいないことを訝しがり、キョロキョロとラウルの周りを見ているレオニス。
ライトもラウルの胴体に抱きついたまま、左右や上をキョロキョロと見回している。
本来ならラウルとマキシ、フギンとレイヴン、この四者がいっしょにラグナロッツァの屋敷に帰ってくるはずだ。
なのに、人化したマキシはおろか、小さな文鳥に化けたフギンもレイヴンもいないではないか。
そのことに気づいたレオニスの顔から、和やかな表情がスッ……と消え失せて瞬時に真剣な眼差しになる。
「……ラウル、どうした。一体何があった?」
レオニスの真面目な声に、ライトがふと上を見上げる。
ライトの目に映ったのは―――悔しげに唇を噛みしめながら、目を閉じ必死に嗚咽を堪えようとするラウルの苦悶の顔だった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
何とかラウルを宥め落ち着かせるために、ソファに座らせて話を聞くライトとレオニス。
今日は皆でネツァクに出かけたこと、行った先のネツァクで大事件が起きていたこと。そしてその大事件にラウルが見知った魔物ドラリシオが絡んでること、冒険者として偵察を申し出てノーヴェ砂漠に調査に出たこと、調査の末にドラリシオの生き残り四体を見つけたこと―――これらの事実が、ラウルの口から少しづつ語られていった。
「なるほど……ネツァクではそんな大事件が起きていたのか……」
「ネツァクにとって、事件はもうほぼ終結に近い形になりつつある。念の為にあと三日は様子見して、四日後には戒厳令を解除する方向で動くらしい」
「ま、そこら辺が妥当だろうな」
ラウルから話の顛末を聞き終えたレオニスも、ネツァク支部の動きは大方予想がつく。
既に勝敗が決した魔物達の抗争。百体から四体にまで減ったドラリシオ・ブルーム達の命は、もはや完全に風前の灯。
これ以上人族側が何をせずとも、明日明後日には全滅を迎えるはずだ。
ラウルの偵察調査報告は、人族側にとって朗報以外の何物でもない。
しかし、人族側はそれで良くてもラウルはそうはいかないだろうことも、レオニスはちゃんと分かっていた。
「ラウル、お前はどうしたいんだ?」
「……生き残ったドラリシオ達だけでも、カタポレンの森に帰してやりたい……」
「だろうなぁ。だからマキシ達にドラリシオの身を守るように、頼んできたんだろ?」
「ああ……だが、これ以上どうしたらいいか……何をどうすれば、あいつらを救うことができるのか……俺には分からないんだ……」
己の膝に両肘を立てながら、頭を抱えて項垂れるラウル。
いつも自信に満ちていて、何事にも動じないラウルがここまで凹むことはかなり珍しい。
ライトも心配そうにラウルを見つめている。
口元に手を当てながら、しばし考え込んでいたレオニス。
頭の中で考えがまとまったのか、ラウルに向かって声をかけた。
「……よし、今から出かけるぞ」
「……ッ!!」
レオニスの言葉に、ラウルが思わずガバッ!と顔を上げてレオニスの顔を見た。
ラウルはまだレオニスに対して『助けてくれ』とも『何か良い手はないか』とも言っていない。
なのに、もうすぐ夜になるというのに今すぐに出かけるということは、即座にドラリシオ・ブルームの救出に動く決意をしたということだ。
ラウルが願いを口にしないうちから、その意思を汲み取って救いの手を差し伸べてくれる―――レオニスという人物の器の大きさが、改めてよく分かる。
ふつふつと込み上げてくる感激で、ラウルは胸がいっぱいになり言葉も出ない。
その後レオニスは、すぐに自分の横にいるライトに向かって話しかけている。
「ライト、お前はここで留守ば」
「しないよー!ぼくも皆といっしょに行くー!」
「だぁーからぁー……ノーヴェ砂漠は危険なんだって」
「ノーヴェ砂漠の魔物達は、夜になると砂に隠れて出てこなくなるんだよね!ぼく、いろんな魔物図鑑読んでて知ってるよ!」
「そうそう、昼よりは夜のがまだ全然マシ……って、そういう問題じゃなくてぇー」
レオニスが懸命にライトを押し留めようとするも、ニコニコ笑顔のライトは全く聞く耳を持たない。既に自分も行く気満々で、完全なる暖簾に腕押し糠に釘である。
実際のところ、ノーヴェ砂漠は昼よりも夜の方がまだマシ、というのは広く知られたところだ。
それ故ノーヴェ砂漠を迂回せずに突っ切ろうとする商隊や冒険者パーティーには、昼ではなく夜間に距離を稼ぐのがセオリーとなっている程である。
だがそれも『まだマシ』と言われるだけであって、冬のような寒さの中で足場が悪い砂漠の砂地を進むのは非常にキツいことに変わりはない。
しかも、足元を照らすためなどで灯りを灯すと途端に砂の中から魔物が出てくるので、照明一つつけることすらできない。となると、もちろん火だって灯せないので、寒さ対策のための暖を取ることもできない。
昼の灼熱地獄と魔物の出没を回避する代わりに、夜は冬のような寒さと視界の悪さを強いられる。
結局ノーヴェ砂漠というところは、昼夜問わず厳しい環境にあることに変わりないのだ。
だが、そんな悪条件でさえもライトの冒険心と行く手を遮ることはできない。
寒さ対策なら、ツェリザークの氷の洞窟でも通用するアイギス特製マントがあるし、視界の悪さは暗黒の洞窟でも使えるハイパーゴーグルがある。
そしてそれ以上に、ライトにとって何よりも重要なとある条件が整っていた。
「それにさ? 何てったって今日は金曜日だし!明日明後日はラグーン学園もお休みだもんねー♪」
「ぁぁー……ですよねぇー……」
ウッキウキで言い放つライトに、レオニスはガックリと肩を落とし、はぁー……と大きなため息をつく。
レオニスにとっての伝家の宝刀『明日は学校があるからダメ!家でお留守番してなさい!』を使えない以上、もはやライトを押し留める術はない。
それを悟ったレオニスは、早々に白旗を上げた。
「へいへい、分かりましたよ……お前も連れていきゃいいんでしょ」
「うん!さっすがレオ兄ちゃん!ありがとう!」
首を真下にして思いっきり項垂れながらも、ライトの同行を認めたレオニス。同行を認めてもらえたライトは、花咲くような笑顔でレオニスに渾身のハグをする。
ライトにぎゅうッ!とハグされたレオニス。困ったような顔で「しゃあないなぁ」とぼやき、小さく笑いながらライトの頭をくしゃくしゃと撫でる。
お礼のハグをし終えたライト、さっさと離れて今度は客間の出入口の方に駆け出していく。
「そしたらぼく、お出かけの支度をしてくるね!」
「おう、そしたら俺も今からフル装備に着替えてくるわ。ラウル、すまんがちょっとだけここで待っててくれな」
「あ、ああ、全然問題ない……いくらでも待つ」
いつもと変わらぬライトとレオニスのやり取りに、それまでずっと強張っていたラウルの顔が和らいでいく。
それと同時に、張り詰めていた気持ちも次第に落ち着いていく。
このご主人様達ならば、きっと何とかしてくれる―――世界で一番頼もしい味方、ライトとレオニスに対するラウルの信頼はますます揺るぎないものとなっていた。
ラウルのラグナロッツァ帰還と、ライト&レオニスの出動決定です。
ラウルの揺れ動く心情、己の無力さを嘆き悔いたり等々、話はかなーりシリアス寄りなのに。途中のクレノ嬢のハンカチと、終わりの方のライト&レオニスの掛け合いは箸休め的なご愛嬌。
というか、クレア十二姉妹のベレー帽が、何だか某青い猫のフォー次元ポケットのように思えてきた作者( ̄ω ̄)
もちろんそんな大きな物は入れられませんけど、それでもメモ帳とかハンカチなら余裕で入りますしおすし(^ω^)
でもって、レオニスのみならずライトもついて行くことになったのは作者も少々予想外だったりして。
でもねー、そういや第940話後書きにて『週末だからライトもまた冒険三昧できるぅー!』とか書いてましたし(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
作中はまさに金曜日、しかももう放課後でおうちに帰宅後!こりゃーライトだって何が何でも参戦するでしょう!……てことで、すっかりライトの思惑に乗せられてしまった作者でした(´^ω^`)




