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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
新しい生活

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第935話 まだ見ぬ旅路への思い

 ライトがイェソドの銀鉱山でシルバースライム確保に、レオニスが竜騎士団のシュマルリ山脈南方研修に、それぞれ奮闘している間にラウルもそれなりに多忙な日々を過ごしていた。


 まずは天空島の野菜栽培指導。

 ライトやレオニスとともに、天空島に畑を開墾してから約一ヶ月。

 ラウルの指導の甲斐あって、天使達の農作業もだいぶ手際が良くなってきた。

 今現在ラウルが指導する主なことと言えば、作物の収穫の仕方や肥料、あとは作物の種苗の提供くらいだ。


 畑の開墾から約二週間後に、天使達が初めて収穫した農作物はトウモロコシ。

 そこに至るまでに何度も試行錯誤を繰り返して、天使達全員が納得のいく作物になるまで研鑽を重ね続けた。

 収穫後のトウモロコシをラウルに見せて「これならヴィーちゃん達にも満足してもらえるだろう」という境地、そこに至るまでたったの二週間とは驚きの成果だ。


 まだ研鑽時点での失敗作であっても、収穫後の茎や葉、根などを天使達の風魔法で細かく刻んで土に鋤き込む。これも農作業に慣れるための立派な方策である。

 ラウル御用達の殻肥料は、ラウルがツェリザークやエンデアンなどの冒険者ギルドの依頼で仕入れてきた殻類をそのまま天空島に持ち込んでいる。

 その殻を焼成するための大型焼却炉も、アクアの泉の横に新たに二基設置した。

 もちろんそれらはラウル直々の設置であり、煉瓦も馴染みのガーディナー組から買い付けたものである。


 焼却前の殻を細かく割るのは天使達の仕事だ。

 一応ラウルがジョージ商会で新規購入したウォーハンマーを渡してはあるが、殻を相手に雷魔法を繰り出して何回も命中させて砕くなど、鍛錬の一環としても活用しているらしい。

 畑仕事と鍛錬を同時に行えて一石二鳥、実に効率が良い!と、天空島警備隊隊長のパラスが非常にご機嫌な様子でラウルに語っていたという。


 ちなみにトウモロコシは『一番果』と呼ばれる、最も高い位置に成る実のみを収穫するのが常である。

 一番果より下の位置に出来た二番果、三番果は、いわゆるヤングコーンとして収穫できる。

 そのヤングコーンは、天使達のおやつとして大変人気が高いらしい。


 ヤングコーンといっても、その大きさは一般的なトウモロコシとほぼ大差ない大きさだ。

 天空島で栽培する野菜は、アクアの泉の高魔力水のおかげでカタポレンの森の野菜と大差ないくらいに巨大化するため、本来ならミニサイズのはずのヤングコーンも何倍も大きくなるのだ。


 そして本命のトウモロコシは、収穫後真っ先に天空島を守護する二羽の神鶏達に捧げられたという。

 一羽につき五本づつ、計十本のトウモロコシを天使達が腕に抱き抱え、恭しく神鶏達に捧げる。

 実の皮はもちろんのこと、ヒゲの一本も残さず丁寧に剥かれたトウモロコシは、まるで黄金色に見紛うほどの見事な色艶。

 神鶏達だけでなく、光の女王や雷の女王も大喜びしたという。


 そして十月に入りすっかり秋めいてきた昨今では、サツマイモの栽培に余念がないらしい。

 大きなサツマイモは神鶏達への食事として捧げ、小ぶりのものは天使達で分け合っている。

 その時には、二人の女王達へのおすそ分けを届けることも忘れない。


 天空島の者達は複雑な調理法などできない(というか、する気もなければ調理器具もない)ため、加熱には殻類用の焼却炉を使用している。

 トウモロコシなら焼きトウモロコシ、サツマイモなら焼き芋になるし、もともと天空島は木々が多いので基本的に火気厳禁のため、農作物の調理法はこれで十分なのだとか。

 実際あまりにも大きな火を使ったりすると、天空樹ユグドラエルや木の精霊ドライアド達が怖がってしまう。

 彼女達にとって火とは、自身の命を危険に晒す忌まわしき対象。紛うことなき天敵であり、本能レベルで忌避すべきものなのだから。

 故に火種は畑の島の中限定で、焼却炉もしくはログハウス内でのみ使うのが最善なのだ。


 そして、ライトとともにルティエンス商会で買い物をした翌日。

 ラウルはオーガの里を訪れていた。

 その目的は、ルティエンス商会で入手した金色杓子を皆に披露するためである。


 転移門でラグナロッツァの屋敷からカタポレンの家に移動し、オーガの里に向かうラウル。

 オーガの里に入って初めて会ったオーガは、長老のニルだった。


「よう、ニルさん。久しぶり」

「おお、ラウル先生ではないか!ご無沙汰ですな」

「皆元気にしてたか?」

「おかげさまでこの通り、息災に過ごしております」

「そうか、そりゃ良かった」


 ラウルは今も月に二回程オーガの里に料理を教えに出向いているが、その時に会うのは料理教室に参加する族長のラキとオーガのご婦人方のみのことが多く、ニル他男性の年寄り方とはあまり顔を合わさない。

 そのため、ラウルがニルと会うのは八月に催されたオーガの宴以来だった。


「今日も里の女子衆に、料理の手解きをしに来てくださったのですかな?」

「ああ。それもあるが、実は昨日とある店で巨大なお玉を入手してな。オーガ族でも使えそうなくらいに大きなお玉だから、皆に見せようと思ってきたんだ」

「ほう、大きなお玉とな。よろしければ儂にも見せていただけるかな?」

「もちろんいいぞ」


 男子厨房に入らず!ではないが、ニルは生まれてこの方料理など一度もしたことがない。それは決して料理するのが嫌なのではなく、大雑把な性格で力加減もあまり上手にできないためだ。

 そのおかげで、ニルの細君からは「貴方が料理をすると、食材から器具から全部ダメにしてしまう」「頼むから、おとなしく座って待っててください!」と厳しく言い渡されているらしい。


 そんなニルだが、里の外で作られたという調理器具には少し興味が湧いたらしい。

 見るだけ、手に取るだけなら害は発生しないので、ラウルも快くニルの願いを受け入れる。

 早速空間魔法陣を開き、ラウルの身の丈よりもはるかに大きい巨大なお玉『金色杓子』を取り出して、ニルに手渡した。


「ほう……こりゃまた何とも珍しい。人族が扱うにしては、かなり大きな品ですな」

「これを売ってくれた店の主の話によると、このお玉は、とある秘境に住む巨猫族が使用していた調理器具なんだそうだ。もちろん俺でも炊き出しや大鍋の掻き回し用なんかで使えるし、何なら殴打用の武器や盾代わりにも使えるとか言われてな。思わず買ってしまった、という訳だ」


 ラウルから受け取った金色に輝くお玉を、実に興味深そうに眺めるニル。

 ラウルが持つと超巨大なお玉も、ニルが持てば普通サイズのお玉に見える。

 そしてラウルが語る金色杓子の由来、ルティエンス商会の店主ロレンツォの受け売り話に好奇心旺盛なニルの目はますます輝く。


「秘境に住む巨猫族、ですか。ラウル先生はその巨猫族とやらと、会ったことはあるのですかな?」

「いや、俺もこのお玉を買った時に初めて聞いた。いつか実際に会ってみたいもんだ、とは思うがな」

「儂もいつか、その巨猫族にお目にかかりたいものですなぁ」


 ただでさえ珍しい超巨大お玉、その出処が『とある秘境に住む巨猫族』と聞けば、冒険心がくすぐられるというもの。

 巨猫族に会ってみたい!と思うのは、何もライトやラウルだけでなく、ニルもまた同じ気持ちのようだ。

 何気なくニルが呟いた言葉を聞いたラウルが、ますます乗り気になる。


「よし、そしたら今度そのお玉を買った店の主に、とある秘境というのがどこにあるのか聞いておくわ」

「おお、そしたらラウル先生、今後もし巨猫族のいる秘境にお出かけするならば、その時は是非とも儂もお供にお連れくだされ!」

「そりゃいいな!……って、ニルさんは長老だろ? 里を長く離れるのはあまり良くないんじゃないか?」


 ラウルの言葉に、ニルがワクテカ顔で身を乗り出して迫る。

 自分も連れてけ!というニルに、ラウルも一旦はパッ!と笑顔になったものの、すぐに真顔になってニルに問うた。

 そう、ニルはこのオーガの里の重鎮。前族長にして今は長老という、とても重要な地位を担うニルが、果たして長期間里を離れることを許されるだろうか?


 だが、ラウルのそんな心配を吹き飛ばすかのようにニルが豪快に笑う。


「ハッハッハッハ!ラウル先生、何を仰るか!儂は既に族長を退いて隠居した身、長老という肩書とてそんな大層なものでもござらんよ!」

「そ、そうなのか? でも、その秘境とやらがこのカタポレンの森からすごく遠いところだったら、旅するだけでもかなりしんどいかもしれんぞ?」

「上等上等!隠居した身なればこそ、さしたる仕事も使命もなく。のんべんだらりとした日々を過ごすのみ。そう、時間だけは腐るほどある……一度旅に出たならば、目的地まで何年かかろうとも辿り着いてみせましょうぞ!」


 ニルの長老という立場だけでなく、旅路の苦労をも心配するラウル。

 だが、それらの心配もニルには一切不要らしい。

 確かにニルの言う通りで、現役の族長ならば里を長期間空けるなどの不在は許されないが、彼のように引退して現役を退いた者ならば多少の融通は効くはずだ。

 そうしたニルの持論は、ラウルにも十分理解できた。


「まぁなぁ……今のオーガの里はラキさん達が立派に仕切ってるから、多少ニルさんが留守したところで心配することもないか」

「そういうことですな。それに……儂はもう老い先短い身。余生くらい、儂の好きなように自由に過ごしたい」

「それもそうだな……」


 いつも元気で矍鑠としたニルの口から、『老い先短い身』などという言葉が飛び出してきた。

 普通ならここは聞き手の方が『いえいえ、そんなことないですよ!』とか『こんなにお元気なんだから、まだまだ長生きできますって!』等々、フォローに回るところなのだが。

 基本ラウルはそこら辺を取り繕うことなど一切しない性格なので、ニルの言葉にしみじみと相槌を打っている。


 するとここで、ラウルがはたとした顔でニルに問うた。


「……って、こんなことを今更聞くのも失礼かもしれないが、ニルさんは今何歳なんだ?」

「儂の歳ですかな? 冬になれば、儂がこの世に生を受けてから五百と八年過ぎたことになりますかな」

「じゃあ、今ニルさんは507歳なんだな……失礼ついでにもう一つ聞いてもいいか?」

「何なりと」

「ここのオーガの中で、ニルさんが最も長生きした者になるにはあと何年かかるんだ?」


 ラウルの質問は、ニルが今何歳なのか?ということだった。

 ラウルはオーガの里の者達と知り合ってからまだ日も浅く、ニルやラキ達の年齢や誕生日などほとんど知らない。

 もちろんオーガ族の平均寿命なども全く知らない。

 だから、ニルの言う余生が一体あと何年くらいあるのかを知りたかったのだ。


 かなり不躾とも思える質問だが、ニルは全く気にする様子もなく腕組みしつつ右手で顎髭を擦りながら斜め上を見遣る。


「ふむ……儂の祖父は七百と二十三年、祖母は七百と六十九年生きましたぞ」

「じゃあ、その孫のニルさんはあと二百五十年以上は生きられるってことだな!」

「そうですな。我が祖父母はオーガの里きっての長生き夫婦として、生涯仲睦まじく寄り添っておりましたからな。儂も祖父母に負けぬくらい長生きするつもりですぞ」


 ニルの余生、つまりは天寿を迎えた時の寿命をあと二百五十年余りと計算したラウル。本物の年寄り相手に本当に失礼極まりないが、ラウルに悪気は全くない。

 むしろ、余生が二百五十年もあるのなら今すぐ急いで旅に出なくても、百年後くらいでも余裕だな!などと考えている。

 するとここで、今度はニルの方からラウルに質問ぶつけてきた。


「そういうラウル先生は、今何歳ですかな?」

「ン? 俺の歳か? 今118歳だ」

「いやはや、お若いですのう!……というか、ラウル先生のお生まれは確か、プーリア族という名の妖精でしたよな?」

「ああ、そうだ」

「無知を晒すようでお恥ずかしい限りなのだが……プーリア族の妖精とは、何年くらい生きるものなのですかな?」


 ラウルの求めに応じ、己の歳を明かしたニル。

 今度はニルの方がラウルの年齢や平均寿命が気になったようだ。

 ラウルがニル達の歳や寿命を知らないように、ニルもまたラウルの出自であるプーリア族のことを全く知らないのだ。


「いやいや、恥ずかしいなんてことはない。プーリア族は本当に、里から一歩も外に出ない真性の引きこもり族だからな」

「そう言っていただけるとありがたい。……で、ラウル先生が天寿を全うするにはあと何年かかるのですかな?」

「そうだなぁ……俺がプーリアの里にいた頃に、フォレットの母さん達から聞いた話だと……」


 ラウルも大概不躾だが、ラウルと同じことを聞き返すニルも大概失礼である。

 だがそこはキニシナイ!者同士、互いに失礼とも思っていないので全く問題はない。

 ニルからの問いかけに、今度はラウルが斜め上を見遣りながら昔の記憶を手繰り寄せて答えを口にする。


「かつて400歳直前まで生きたプーリアがいたらしい。多分それが、プーリア族の中で最も生きた年長者だと思う」

「400歳ですか……プーリアの寿命は、我等オーガよりも若干短めなのですな……」

「まぁな。だから俺がこの先何の問題もなく長生きできたとしたら、その寿命を全うするのはちょうどニルさんと同じ頃くらいだろうな」


 見た目はレオニスと然程変わらない若さに見えるラウル。

 その寿命は七百年以上生きるオーガ族よりも短いと知り、ニルが途端にしょぼくれる。

 妖精だから自分達よりも長生きするのではないか?という、そこはかとない楽観的な見方が見事に否定されてしまい、しょんぼりとしているようだ。


 だが、ラウルの方はこれまた全く気にする様子もなく、事も無げに己の寿命を分析している。

 今現在118歳のラウルが400歳まで生きるとしたら、あと二百八十年程度の猶予がある。そしてそれは先程ニルが話していた、ニルがオーガ族の最年長となるまでの期間、二百五十年と大差ないことになる。

 つまり、ラウルとニル、二人が長生きした時の余生はほぼ同じということであった。


 このことに気づいた二人の口元が、ほぼ同時ににやける。


「じゃあ、今から百年以内……いや、二百年以内に旅に出れれば十分間に合うってことだよな?」

「そうですな。しかし、そんな頃には角持たぬ鬼も……いや、その養い子も既にこの世にはおりませんでしょうがな」

「……ああ、それは寂しいな……あのご主人様達も冒険好きだから、できれば秘境の旅に誘いたいが……」


 ラウルとニルの余生が一致した喜びも束の間、ニルが何気なく口にしたレオニスとライトの存在をラウルも思い出し、今度はラウルが瞬時にしょんぼりとした顔になる。

 ラウルはニルよりも寿命が短いが、それでもライト達人族に比べたらはるかに長寿だ。

 今から百年後にはきっと、いや、間違いなくライトもレオニスもこの世にはいないだろう。人族の寿命は、長くてもせいぜい百年程度なのだから。


 ラウルとニル、二人だけの気ままな旅だってもちろん楽しいことこの上ないだろうとは思う。だがそれは、ライトやレオニスがいなくなってからでもできることだ。

 できることならレオニスやライトが元気なうちに、秘境を目指してともに冒険の旅をしたい―――ラウルがそう思うのも当然のことだった。


 そんなラウルの心情を察してか、ニルが努めて元気な声でラウルに話しかける。


「ならば、遅くとも今から二十年以内には旅に出ねばなりませんな!」

「……そうだな。まだ子供のライトはもちろんのこと、あのご主人様ならあと五十年くらいは現役冒険者を続けられると思うわ」

「とはいえ、やはり体力的に考えれば少しでも若いうちに誘うべきでしょうなぁ」

「だな。やっぱ今から十年以内に旅に出るべきだよな。十年後にはライトもラグーン学園を卒業して、正式な冒険者になってるだろうし」


 ラウルが持ち込んだお玉、金色杓子から始まった『いつか巨猫族の住む秘境に行ってみたい!』という話が、いつの間にか『いつ皆で秘境に出かけようか?』という話になっている。

 それはラウルとニルだけでなく、ライトやレオニスもともに行くことが既に確定しているかのようだ。

 いや、もしかしたらともに旅をするのは四人に留まらないかもしれない。そこにマキシやラキだって加わる可能性もある。


 ラウルとニル、二人の余生の旅行計画は、まるで堰を切ったように留まることを知らない。ここにはライトもレオニスもいないのに、二人の間だけでどんどん話が進んでいく。

 レオニスやライトは未だ与り知らぬ話だが、もしかしたら今頃二人して盛大なくしゃみでも連発しているかもしれない。


「よーし、そしたら近いうちに皆でいっしょに巨猫族が住む秘境の旅に出かけようぜ!」

「いいですな!ラウル先生、約束ですぞ!」

「ああ、これは男と男の約束だ、絶対に違えることはない。秘境の旅のことは、俺からご主人様達に話しておくわ」

「よろしくお頼み申す。儂は出かけようと思えばいつでも出かけられる身故に、お声がけくださればいつでも馳せ参じますぞ!」

「そうだな、ご主人様達ともよく話してから改めて伝えよう」


 ラウル以上に旅に出る気満々のニル。

 興奮気味にラウルの手をガシッ!と握りしめ、瞳をキラッキラに輝かせている。


 それは、いつ果たされるとも分からぬ約束。

 だが、ラウルとニルが本気で実行しよう!と思っているからには、必ずや果たされるだろう。

 まだ見ぬ巨猫族、その秘境を訪ねる旅に早くも思いを馳せる妖精と鬼人族であった。

 ラウルとニルの雑談交流回です。

 作中でも書いたように、ラウルとニルはこれまで直接的な関わりがあまりありませんでしたが、そんなニルでもラウルは『料理教室の先生』であり、『オーガの里の家々の食卓を豊かにしてくれた大恩人』という意識がちゃんとあります。

 それ故に、レオニスやライトには普通のタメ口でもラウルに対しては敬語を使っているのです(・∀・)


 でもって、今回初めてオーガ族やプーリア族の寿命に触れました。

 ぃゃー、これまでラウルが118歳とかニルが500歳くらいだ、とかの個々の年齢は、作中でも散々出してきてはいたのですが。種族全体の寿命については、全く触れてきていなかったんですよねぇ。

 なので、この機会にそこら辺も書いちゃえー!と思い、秘境の旅に出かける話に絡めてそれらを明かすことに。

 四百年とか七百年とか、たった百年程度しか生きられない人族からしたらすんげー長生きに思えますが。それでも千年は生きる神樹族に比べたら短いという…( ̄ω ̄)…

 いや、いくら何でも神樹族と比べちゃイカンザキなんですけど。

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