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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
初めての夏休み

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第769話 レオニスの特別稽古

 作者都合により長らくお休みをいただきましたが、本日より連載再開いたします。

 これからまたサイサクス世界の物語にお付き合いいただけましたら幸いです。

 今後も拙作をご愛読いただけるよう日々頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 ライト達がしばらく応接室で歓談していると、襖が二回ノックされてから一人の門下生が入室してきた。


「ハンザ先生、道場に門下生全員集まりました」

「うむ、伝達ご苦労。ではレオニス君にライト君、行こうか」

「おう」「はい!」


 道場の準備ができたことを受け、三人は席を立ち上がり応接室を出て道場に向かう。


「久しぶりの手合わせだ、お手柔らかに頼むぜ」

「ハッハッハッハ、それはこちらの台詞だ!手合わせするのは三年ぶりのことだから、レオニス君に会ったことのない門下生もぼちぼちいると思うが……ま、死なない程度に鍛えてやってくれたまえ」

「死ななきゃいいんか……」

「我がヴァイキング流剣術の師範代になるには、キュアヒール以上の取得が条件の一つだからな。師範代全員でキュアヒールをかければ、多少の瀕死は問題ない」


 道場に向かう道中の廊下で、のんびりなんだか物騒なんだか分からない会話を交わすレオニスとハンザ。

 瀕死に多少もへったくれもなかろうと思うのだが、ヴァイキング流剣術の師範代になる条件に『回復魔法の取得』が含まれているとは驚きだ。

 しかもハンザが言う『キュアヒール』は回復魔法の中でも上の方、上級魔法である。

 剣術を極めたる者とは、戦いの後の回復まできちんと賄えてこそ一人前!ということか。


 そうして辿り着いた道場に、ハンザが先頭を切って入っていく。

 それまで少しざわついていた道場内が、ハンザの登場により一気に水を打ったようにシン……と静まり返る。

 ハンザの後ろで、レオニスが道場内をざっと見回す。道場内には百人くらいの門下生がいるようだ。


 門下生達は即座にハンザの前方に駆けつけ、半円状で囲むようにして集まり直立姿勢でピシッ!と背を伸ばし道場主(ハンザ)の言葉を待つ。


「おおー、かなりの人数がいるな」

「これでもほんの一部だがな。今日は突発的な特別稽古で一部しか集められなんだが、もしレオニス君がまた日を改めて来てくれるならば一門全員を集めて総出でお出迎えしよう」

「そりゃ楽しみだ」


 ひそひそ話を終え、ハンザが門下生一同の方に向き直り道場主としての言葉をかける。


「諸君、よく集まってくれた。今日は思わぬ客人を迎えることができたので、急遽特別稽古をつけてくださることになった」

「我が道場にも過去何度か来てくれたことがあるので、師範以下知っている者も多いと思うが、彼のことを知らない者のために今日の特別講師を紹介しよう」

「彼の名はレオニス・フィア、世に名高き金剛級現役冒険者だ」


 ハンザの話を聞いた門下生達、特に後方が静かにざわついている。

 前の方にいるのはコルセア以下師範や師範代、そして門下生歴十年以上の強者揃いなので、レオニスの名を聞いても特に驚くことはない。せいぜい「あー、レオニスさんかー、久しぶりだなー」程度の感覚だ。

 しかし、入門して三年未満の門下生にしてみれば、騒然となるのも当然である。


「金剛級冒険者!?」

「それって、冒険者の中で一番上の階級だよな!?」

「そんなすげー人が来てくれたのか!?」


 小声でヒソヒソと話す年若い門下生達に、コルセアが後ろを振り向いてギロリ!と睨み軽めの殺気を飛ばす。

 軽めとはいえ、師範から投げつけられた『お前達、静かにしろ!』という圧が込められた殺気に、騒いでいた門下生達は大慌てで口を閉ざし再び直立姿勢に戻る。


「ささ、レオニス君からも我が門下生達に軽く挨拶をしてやってくれ」

「あー、今ハンザから紹介に与った通りだが……」


 今度はお前の番な!とばかりに、ハンザに自己紹介を振られたレオニス。

 頭をガシガシと掻きながら前に進み出て、ハンザの横に立ち並んだ。


「俺はレオニスという者だ。一応現役冒険者で、ここの四番目の息子であるバッカニアとの縁もあり、この道場には度々来させてもらっている」

「今日ここに立ち寄ったのもまた何かの縁ということで、道場での稽古を依頼された。皆ヴァイキング流剣術を習っている訳だから、対人戦もお手の物だとは思うが……いつもの稽古とはまた違う、趣向の稽古だと思ってくれればいい」

「…………とまぁ、堅苦しい挨拶はここまでにして」


 そこまで話したレオニスが、コルセアの顔を無言で見た。

 レオニスの視線を受けたコルセアもまた無言で頷きつつ、門下生達に向かって大きな声を発した。


「散開!!」


 コルセアの鶴の一声で、それまで集結していた門下生達が一斉に四方八方に散らばっていく。

 あの短い一言だけで、上の者はもちろん下の者まで俊敏に反応するとは驚きだ。

 その連携力の高さは、この道場で学ぶ者達が如何に日頃からよく訓練されているかを物語っていた。


 ハンザから竹刀を受け取り、道場内のど真ん中まで悠々と歩いて進むレオニス。静まり返る中にも、ピリピリとした空気が漂う。

 中央に立ったレオニスが、周囲をぐるりと見回した後右手だけで竹刀を持ち己の肩をトン、トン、と竹刀で軽く二回叩く。


「若いやつから相手してやる。まとめてかかって来い」


 レオニスの豪胆な宣言を機に、近くにいた若手がより一層ひりついた空気を醸し出す。

 いくら若手と言えど、天下にその名を轟かせるヴァイキング流剣術の使い手を相手に『まとめてかかって来い』などと、不遜もいいところだからである。

 だが、何故か彼らは動けない。レオニスから発せられる強大なオーラに、動きたくても身体が動かないのだ。

 それは、無意識下のうちにレオニスの強さを感じ取っているが故の、本能的な恐怖からくるものだった。


「な、何なんだ、あの凄まじい氣は……」

「先生や師範とは違う種類の強さだ……」

「あれ、本当に人間なのか……?」


 竹刀を構えた若手は皆一様にゴクリ……と喉を鳴らし、額からは冷や汗が滲み出る。

 一向にかかってこない若手達に、痺れを切らしたレオニス。

 徐に竹刀を前に突き出して、よく通る凛とした声で告げた。


「来い」


 その短い一言には、それまでよりもさらに強い怒気を帯びていた。

 その怒気の意味するところは『時間が惜しい、とっとと来い』であり、レオニスの鋭い視線は『来なければこっちから行くぞ』という警告をも含んでいた。


 あまりにも強い氣を前に、若手達は『()らなければ、こちらが()られる』ということを本能的に悟る。

 その恐怖により、それまで若手達を支配していた怖気はプツリ、と瞬時に焼き切れた。

 そして全員必死の形相で「うおおおおッ!」と叫びながら、一斉にレオニスに飛び掛かっていった。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 そうしてヴァイキング道場での稽古が始まってから、どれくらい時間が経過しただろうか。

 最初は三十分程度という話だったのが、気がつけば正午を回っていた。

 ヴァイキング道場に立ち寄ったのが午前九時半頃だったから、道場に入ってから二時間くらいは稽古していたことになる。


 レオニスはずっと道場の中央に立ち、飛び掛かってくる門下生達を全て軽くいなし続けた。

 最初の二十分くらいで入門五年未満の若手がへばり、その次に五年以上十年未満の中堅が四十分程度奮闘し、その後上級者および師範代と師範が一時間粘ったが、誰一人としてレオニスに一太刀を浴びせることすら敵わなかった。


 ちなみにレオニスが最初に『若いやつから』とかかってくる順番を指定したのには、ちゃんとした訳がある。

 最初から上級者や師範代クラスを相手に戦うと、彼らより未熟で腕の弱い門下生達が怖気づいてしまう可能性が高かったからだ。

 実際のところ、後半戦のレオニス vs 師範組の一時間にも渡る壮絶な剣戟を見た若い門下生達は、もはや言葉を失っていたくらいだ。


 コルセアと師範代五人が、息を乱し項垂れながら呟く。


「…………参りました」


 コルセア達の白旗を受けたレオニスは、涼しい顔で宣言する。


「よし、じゃあ今日はここまでな!」


 稽古の終了宣言をしたレオニスに、ライトが一番乗りで駆け寄っていく。


「レオ兄ちゃん、お疲れさま!はい、エクスポどうぞ!」

「お、ありがとう。ちょうど喉が渇いてたところだ」

「師範の皆さんもどうぞ!」

「かたじけない……」


 ライトがリュックからエクスポーションを取り出し、レオニスと師範組全員に手渡していく。

 ライトから差し出されたエクスポーションを、仕事上がりのビールよろしくグビグビと飲み干すレオニス。

 レオニスの周辺では、ヴァイキング道場の門下生達が死屍累々でへばっているというのに。レオニス一人だけが余裕のよっちゃんである。


「……ぷはー。だいぶ待たせちまったな、今何時だ?」

「もうお昼の十二時を過ぎたよー」

「何ッ!? もう十二時過ぎてんのか!? ならもっと早くに止めに入ってくれりゃ良かったのに……」

「ううん、気にしないでー。レオ兄ちゃんが他の人を稽古してるところなんて滅多に見られないし、すっごく格好良かったから見てて飽きなかったし!」

「……そ、そうか?」


 レオニスの感覚では小一時間程度だったのだが、実際にはその倍以上過ぎていたことを知り驚愕している。

 ライトも途中で止めようと思えばハンザに伝えて止められたのだが、ハンザとともにレオニスの稽古風景を観戦?するのが楽しくてずっと見入ってしまっていた。

 その結果、ライトはレオニスの対人戦を存分に堪能できて大満足、レオニスも久しぶりにライトから『格好いい!』と絶賛されて照れ臭そうに喜んでいる。まさに両者Win-Winである。


 するとそこに、ライトから少し遅れてハンザがレオニスのもとに来た。


「レオニス君、お疲れさま」

「おう、ハンザ、予定よりだいぶ時間オーバーしてすまんな」

「いやいや、こちらこそ謝らねばならん。レオニス君達が稽古に夢中になっているのをいいことに、余分に稽古をつけてもらったのだからな」

「……ま、俺も久々に楽しめたからいいさ。お互いチャラってことにしようぜ」

「そうしてもらえるとありがたい」


 時間超過問題をさらりと解決した後、ハンザがレオニスの顔を繁繁と眺めながら問うた。


「しっかし、レオニス君よ……君、三年前よりはるかに強くなってないか?」

「ン? そうか?」

「ああ。少なくとも前回までの稽古では、五人づつでかかっていったと記憶しているが……」

「そうだったっけ?……ま、俺もまだまだ成長していってるってことだな!」


 ハンザの問いに、レオニスは自分にもまだまだ成長の余地があることに気づき、嬉しそうに喜んでいる。

 そんなレオニスに、それまでへばっていたコルセア達師範組がようやくエクスポーションを飲みきり、立ち上がってレオニスのもとに近づいてきた。


「レオニス殿、それ以上お強くなってどうするんですか……」

「そうですよ……俺らもそれなりに修行し続けてきて、そこそこ強くなってきたと思っていたのに」

「ここまで手も足も出ないとは……また一から出直しですよ」

「ていうか、何をしたらそこまで強くなれるんです?」

「何か特別な訓練方法とかあるんですか?」


 口々に愚痴りながらも、レオニスの強さの秘訣を問う師範組。

 彼らの強さに対する飽くなき欲望は、実に前向きな姿勢である。


「ンー、これと言って特別なことはしてないが……まぁ俺はこの通りフル装備で来ているし。何ならお前らも冒険者登録して、修行がてら魔物討伐とかしてもいいんじゃないか?」

「ふむ、冒険者登録ですか。我がヴァイキング流剣術は、騎士を目指して入門する者も多いのですが……全員が全員必ず騎士になれる訳でもないですし、中には冒険者になってこの地を離れた者もいます。門下生のうちから冒険者になって、剣術と並行して修行を重ねるというのも一つの手ではありますね」


 レオニスは、自身の強さの秘訣とやらにすぐに思い浮かぶ要因がなかったので、とりあえず自身と同じ境遇=冒険者になることを勧めてみる。

 レオニスの提案に、コルセアが顎に手を当てながらふむふむ、と頷いている。


「そうそう。冒険者登録していろんな依頼をこなしていけば、腕を磨くだけでなく金も稼げるしな。もっとも、その分装備を整えるのに金も消えるし、時には命の危険にも晒されるが」

「命の危険に怯えていては、剣士など務まりませんよ。ハンザ師、レオニス殿の提案を早速受け入れてみては如何でしょう? このホドにはホド遺跡という一大観光名所があるおかげで、冒険者が仕事に困ることはないと聞いたことがあります」

「そうだな。修行の一つとしてだけでなく、門下生達の未来の選択肢を広げるためにも十分に受け入れる価値があるな」


 コルセアに問われたハンザも、レオニスの提案を積極的に受け入れるつもりのようだ。

 思案中のヴァイキング流剣術トップツーの思惑はさて置き、そろそろ帰りたいレオニスがハンザに向かって声をかける。


「……さて、こんなところで長い立ち話も何だ。そろそろここらで稽古はお終い、ということでいいか?」

「おお、そうだな。皆の者、特別稽古はこれにて終了する。解散!」

「「「ありがとうございました!!」」」


 ハンザの解散宣言に、それまで座っていた門下生達が一斉に立ち上がり、深々と頭を下げた。

 そして皆一様に、道場の出入口にぞろぞろと歩いて出ていく。どうやら汗びっしょりになった道着を着替えに、更衣室に向かっているようだ。

 そして道場内には、ライトとレオニス、ハンザ、コルセア、師範代五人だけになった。


「さて、では俺達はこのままお暇させてもらう。午後からの用事が控えているんでな」

「そうか、それは残念だ。近いうちにまた訪ねてきてくれ」

「ああ、俺達も近いうちにホド遺跡を見に行くつもりなんでな」

「その時にはまた是非ともお立ち寄りください!」


 もうすぐここを去るレオニスに、ハンザもコルセアも別れを惜しみつつ再訪を強く願い出る。

 するとそこに、ちょうどタイミング良くラウルが現れた。

 ラウルは閑散とした道場を見回しながら、レオニス達に声をかけた。


「お、ようやく稽古が終わったか?」

「お、ラウル。お前もたまごボーロのレシピをちゃんと教えてもらったのか?」

「教えてもらったどころか、実践として五回も焼いて作らせてもらったぜ」

「ぉ、ぉぅ、そんなに待たせちまったか、すまんな……」


 ラウルの話によると、途中二回ほど道場に様子を見に来たという。

 一回目はラウルが厨房に向かってから約四十分後、当初の予定の稽古三十分が終わる頃だった。

 その時に道場内での賑わいを見たラウルは、一目見ただけで『あ、こりゃしばらくは終わらんな』と瞬時に察知し、すぐに厨房に戻ったという。


 それから二回たまごボーロを焼き、四十分くらい経過した頃。

 また道場の様子を伺いに来ると、今度はレオニスが数人の師範クラスと戦っているではないか。

 師範組の戦いぶりを見るに、こりゃまだ当分続くな、と察したラウル。再び厨房に戻り、さらにたまごボーロを三回分焼いて五十分後の今に至る、という訳だ。


 ラウルの左肩に乗っているトリスに、焼き立てのたまごボーロを一粒づつ与えながらその経緯を話すラウル。トリスはそれを美味しそうに啄んでいる。

 すると、それまでライトの肩に留まっていたムニンが慌ててラウルの右肩に飛び移った。これは『トリスだけ美味しいものを食べてズルい!私にもちょうだい!』ということか。


 ラウルにもその無言の要求が分かるようで、ムニンにも早速たまごボーロを一粒づつ与える。

 もっしゃもっしゃと美味しそうに食べるムニンに、ライト達もつられて微笑むのだった。

 前話後書きに書きました事情により、十日もの長き休載をしてしまいましたが、本日より連載再開です。

 宣言通り十日でなんとかかんとか戻ってこれて一安心する傍ら、読者の皆様方からの温かいお言葉に本当に救われた思いです。

 此度の訃報は、如何に作者が日頃から図太い神経の持ち主であろうとも本当に堪えました。こんなにも悲しく辛い別れは本当に久しぶりのことで、世の無常さを改めて思い知りました。


 でもって、これは感想欄にてのお返事にも書いたことなのですが。訃報とは別件で作者自身が細菌感染症に罹ってしまい、高熱を出して寝込む羽目に……

 病院で処方された抗生剤と気合い?のおかげで、何とか伯父のお通夜も告別式も出ることができましたが。

 本当はこれを機に、2話か3話くらい話のストックを増やそうかなー……とも思ったのですが。今から三日程前からぽちぽちと数行書き綴り始めたので、そこまでストックを増やすこともできず。

 相変わらず拙作の下書きゼロの超高速自転車操業は、まだまだ続きそうです。


 何はともあれ、これからもサイサクス世界の物語を日々綴り続けていこうと思っていますので、今後も拙作の行く末を温かく見守ってくたさると嬉しいです。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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― 新着の感想 ―
[一言] おかえりなさいませ。 お早いおかえりに少々驚きましたが それよりも更新されたことが嬉しかったです。
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