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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
初めての夏休み

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第722話 クレエの願いとお泊まり会

 バッカニア達の仕事が終わり、レオニスとともにウスワイヤから港湾都市エンデアンに移動した四人。

 途中、受付嬢のクレエが窓口にいたのでレオニスが声をかける。


「よう、クレエ。遅番ご苦労さん」

「あらぁ、レオニスさんじゃないですかぁ。ようこそエンデアンへ……って、最近よくエンデアンにお越しになられますねぇ。もしかして、エンデアンに移住なさる予定でもおありで?」

「ンな訳ねぇだろう……今日はこいつらを捕まえにウスワイヤまで出かけてたんだ」


 約二週間ぶりに会うクレエに、レオニスが労いの言葉をかける。

 レオニスの後ろにいた『天翔るビコルヌ』の三人も、クレエに話しかけた。


「よッ、クレエさん。だいぶ顔色良くなってきたな」

「バッカニアさん、こんにちは。おかげ様で何とかやってますぅ」

「クレエさんも、あんま無理すんなよ?」

「スパイキーさんも、お優しいお言葉ありがとうございますぅ」

「そうそう、このエンデアンはクレエさんがいてこそなんだからね!ウヒョヒョ☆」

「ヨーキャさんまで、嬉しいことを言ってくださいますねぇ」


 クレエの体調を気遣う三人に、クレエもまた穏やかに微笑む。

 クレエは二週間程前に、ここ最近頻繁にエンデアンに襲来してくるディープシーサーペントの襲来理由が自分にあることを知り、卒倒してしまったばかりだ。

 バッカニア達がエンデアンを経由してウスワイヤに移動したのは今から一週間程前なので、そこら辺の詳しい事情は全く知らない。

 というか、襲来の真の理由はクレエの名誉のために極秘事項とされ、箝口令が敷かれた。故にそのことを知るのは、情報をもたらしたレオニス達と冒険者ギルドエンデアン支部内の職員だけである。


「クレエ、あれから二週間くらい経つが……どうだ? ディープシーサーペントはまだ来てるのか?」

「いいえ、おかげ様でデッちゃんの襲来は全くなくなりました。あれから一度もこの街に来ていません」

「そうか、そりゃ良かったな」

「はい!……でも……デッちゃんとの戦いは、ある意味このエンデアンを象徴する名物のようなところもありましたので……ほんの少ーーーしだけ、寂しいような気もしてくるんですよねぇ……」


 レオニスの問いに、クレエはパッ!と明るい顔になるものの、その後少しだけ悩ましげな顔で本音を漏らす。

 因縁の腐れ縁とも言われた、港湾都市エンデアンと大海蛇ディープシーサーペント。その腐れ縁は数百年の長きに渡り続いてきた。

 エンデアンにしてみれば、ディープシーサーペントは海からやってくる脅威。まさに宿敵以外の何物でもない。


 だが、そんな宿敵でも全く来ないとなると、それはそれで拍子抜けするようだ。

 目を閉じ頬に手を当てながら、はぁ……と小さくため息をつくクレエを、揶揄うようにレオニスが笑う。


「そんなこと言うと、またディープシーサーペントの奴が喜んですっ飛んでくるぞ?」

「え"ッ!? ぃゃぃゃぃゃぃゃ、それはご勘弁願いますぅ!というか、冗談でもそんなこと言わないでくださいよぅ!」

「ああ、すまんすまん。俺には冗談でも、お前らエンデアンに住む者には洒落ならんわな」

「全くですよぅ、もう。変なフラグを立てないでください!」


 レオニスの冗談に、クレエが心底慌てて全力で否定する。

 エンデアン住民ではないレオニスには理解できていないが、クレエ達エンデアン住民にとってディープシーサーペントの襲来は本当に洒落にならないのだ。

 少しばかり来なくなったからといって、すぐに警戒を解ける相手ではない。少なくともあと一ヶ月くらいは警戒態勢を取り続けなければならないだろう。

 そう、ここでクレエがほんのちょっぴりだけ本音を零したからと言って、それをフラグにして本当にまたディープシーサーペントの襲来が復活しては敵わないのである。


「すまんすまん、もう二度と言わんから許してくれ。次にまたディープシーサーペントに会う機会があったら、ヤツにも再度釘を刺しておくから」

「お願いしますね?…………でも…………」


 慌てて謝るレオニスに、クレエが軽くプンスコと怒ったような顔をして見せる。

 ぷくー、と頬を膨らませて怒るラベンダー色の童顔美女。その仕草の愛らしさは、もはや反則技である。

 だが、クレエはふと目線を下に落とし、再び思わぬ本音を漏らす。


「もしデッちゃんが、私に会いたかったと言うのならば……一度だけ、街の外の沿岸で会ってみてもいいかも……」

「……何だ、クレエ。ディープシーサーペントと直接ご対面してもいいのか?」

「だって……デッちゃんは私のことを『全身淡い紫色をした、可愛(かあ)いいお(ねい)さん!』と言っていたのでしょう?」

「ああ、確かにディープシーサーペントはそう言っていたな」


 レオニス達の会話を後ろで静かに聞いていたバッカニア達が「え?何、レオニスの旦那ってディープシーサーペントと話ができるの?」「アレと会話ができるとは……さすがレオさんだ」「レオニス君、ますます人外街道まっしぐらだねぇ……ウヒー」等々、呆然とした顔で呟いている。


「そして、デッちゃんは私を取って食いたいとか、そういう意味合いは全くないのですよね?」

「ああ。やつは、ただ可愛い色した可愛いお姉さんを間近で眺めていたいだけなんだ、と言っていたな」

「なら……私自身デッちゃんにお会いして、もう二度とエンデアンを無闇矢鱈に襲わないよう、直接お願いしたいんです」


 クレエが覚悟に満ちた顔でレオニスを見つめる。

 金剛級冒険者たるレオニスの報告を疑っている訳ではない。世界一の冒険者が調査した結果なのだ、それは間違いなく嘘偽りない真実である。それは、長年冒険者ギルドの受付嬢を務めてきたクレエが一番良く知っている。

 だがそれでも、クレエは己の目と耳で、ディープシーサーペントから直接真意を聞きたかった。


 つい先日まで不倶戴天の怨敵と思っていた相手が、実は然程害意がなく、むしろ無害なものなのかもしれない―――そうなれば、長年被害者側であったクレエにしてみても、相手をもっとよく知りたいと思うのも何ら不思議ではない。

 レオニスもクレエの心情を理解し、頷きながら口を開いた。


「そうか、分かった。そしたら次にまた海底神殿に行った時に、海の女王にもそう話をしておこう」

「ありがとうございますぅ。レオニスさんにはお手数ばかりおかけしますが、よろしくお願いいたしますぅ」

「おう、俺の方こそいつもクレエ達に助けてもらってんだ、この程度のこと気にすんな」


 花咲くような笑顔のクレエに、レオニスも微笑みながら事も無げにクレエの頼みごとを引き受ける。

 そしてレオニスの後ろで「え、何、レオニスの旦那、海底神殿にも通ってんの?」「レオさんが、ここ最近ラギロア島近辺に縁があるってさっき言ってたのは、そういうことか……」「ぇー、海底神殿ってそんな気軽にホイホイ行けるとこなのん? ウソーン」と呟いているバッカニア達。

 金剛級冒険者と一般的な冒険者、その隔たりの大きさを如実に表している光景である。

 そんなバッカニア達に向かって、レオニスが振り返って話しかける。


「さ、ぼちぼちラグナロッツァに帰んぞー。クレエ、今日の四人分の通行料はこれでよろしくな」

「承りました。いつもご利用いただきありがとうございますぅ♪」


 レオニスが空間魔法陣を開き、中くらいの大きさの魔石を一つ取り出してクレエに渡した。今回は大人四人分の移動なので、少し大きめの魔石を手渡している。

 転移門の使用料を魔石で払うのはレオニスくらいのものだが、いつも多めに支払うので冒険者ギルド側は大歓迎である。


「じゃ、またな」

「クレエさん、俺達明後日には戻ってくるからよろしくな!」

「はい。『天翔るビコルヌ』の皆様方も、どうぞお気をつけてお出かけしてきてくださいねぇー」

「クレエさんも仕事頑張ってな!」

「また明後日お会いしましょうねぇー……キヒッ☆」


 レオニス達四人がそれぞれにクレエに言葉をかけ、クレエもまたバッカニア達を気遣いながら見送った。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 冒険者ギルドエンデアン支部から、首都ラグナロッツァの総本部に移動したレオニス達。

 ウスワイヤでバッカニア達の仕事終わりまで待っていたので、外はとうに日は落ちて夜の帳が下りていた。


 冒険者ギルド総本部から、そのまま歩いてレオニス邸に移動する四人。

 自宅に向かうレオニスはともかく、バッカニア達三人は初めて足を踏み入れる貴族街の空気にひたすら縮こまっている。

 人通りのない暗い夜道で、ずっとキョロキョロと左右を見回しながら歩くバッカニア達。挙動不審にも程がある。


「な、なぁ、レオニスの旦那……俺達、ここ歩いてるだけでとっ捕まったりとかする?」

「ンな訳あるか……魔物の返り血を浴びてドロドロな姿になってるとかならともかく、今は皆普通の格好だろうがよ?」

「俺のこの格好でも問題ないか?」

「ぁー……スパイキー、お前のその格好はちぃとばかり職質案件かもしれんが……俺がいっしょにいるから大丈夫。万が一職質されても、俺がお前の無害性や安全性を証言してやるから」

「さっすがレオニス君、頼りになるねぇ!ウキョキョ☆」

「ヨーキャ、お前のその胡散臭い笑い方も何気に職質案件スレスレだぞ……」


 そんな話をしながら四人で貴族街を歩いていると、レオニス邸が見えてきた。

 レオニスを先頭にして門扉を潜り、中に入っていく四人。

 初めてレオニス邸を見るバッカニア達は、その豪奢さにただただポカーン、と口を開けたまま三人横並びで佇んでいる。


「そんなとこで突っ立ってないで、早く中に入れ」

「ぉ、ぉぅ……」

「レオさんは、貴族街の中じゃうさぎ小屋だとか言ってたが……」

「貴族街の物差しとボク達の物差しは、ホンット違い過ぎるヨねぇ……ハァー」


 レオニスに促されて、バッカニア達三人もおずおずと屋敷の中に入る。

 屋敷の中に入ると、奥の方からラウルが出てきた。


「よう、ご主人様、おかえり。バッカニア達も久しぶりだな」

「あッ、ラウルの兄ちゃんじゃねぇか!久しぶりだな!」

「ラウルの兄ちゃん、ホントにレオさんところで働いてんだな!」

「レオニス君とこの執事さんしてるんだヨね? お屋敷勤めしてて冒険者にもなるとか、ホントすごいね……グレイト☆」


 ラウルの方からバッカニア達に挨拶をする。

 いつもなら音もなく空中からふわりと姿を現すラウルだが、今日はレオニスが外からの客人を連れてきていたため奥から普通に歩いて出てきたのだ。

 ラウルに出迎えられたバッカニア達も、皆それぞれにラウルとの再会を喜んでいる。


「ただいまー。今日はバッカニア達三人をこの家に泊めるから、客室の用意をよろしくな」

「了解ー。飯も四人分でいいか?」

「おう、それで頼む。飯食ってる間に風呂と客室の支度もよろしくな」

「はいよー。じゃ、まずは皆で食堂に来てくれ」


 いつも通りのやり取りをするレオニスとラウル。

 レオニスの後ろにいたバッカニア達が「執事って、あんな喋り方でも務まるんか?」「レオさん自身そんな畏まるのが好きじゃない方だし、あれでいいんじゃね?」「ていうか、晩御飯だけじゃなくてお風呂も使わせてもらえるなんてラッキー☆キャハッ☆」と呟いている。

 カルチャーショックを連続で見舞われているバッカニア達だが、存外柔軟な考えで受け入れられているようで何よりだ。


 レオニスとともに食堂に入ったバッカニア達。

 ラウルの手でテーブルの上に次々と出されていく食事の数々に、全員目を見張るばかりだ。


「おおお……何か豪華な食事が一分もしないうちに出てきたぞ……」

「これ、全部食べてもいいのか?」

「すんげー美味しそう……ジュルリ」


 テーブルの上に並べられた数々のご馳走を前に、ブツブツと呟きながらも大人しくレオニスの合図を待つバッカニア達。

 破天荒な見た目に反して、中身はかなり常識的である。


「これくらいあれば足りるか?」

「足りなきゃまたおかわりするさ」

「そうだな。そしたら俺は風呂と客間の支度をしてるから、おかわりしたかったらいつでも呼んでくれ」

「了解。じゃ、バッカニア達も食べよう。あ、皆おしぼりで手を拭いてからだぞ?…………では、いッただッきまーーーす!」

「「「いッただッきまーーーす!」」」


 レオニスの食事の挨拶に続き、バッカニア達も唱和してから食事に手を付ける。

 そしてラウルは宣言通り、風呂と客間の支度のために早々に食堂から退出していく。


「うおおおおッ、ラウルの兄ちゃんの作る飯はホントに美味(ンめ)ぇな!」

「孤児院でのおやつもすんげー美味かったけど、晩飯も壮絶に美味ぇな!」

「高級レストランの食事よりも美味しいヨね!……って、ボクら高級レストランなんて一度も入ったことないけど。モグモグ」

「誰も取らんから、慌てずゆっくり味わって食え」


 パイア肉のステーキ、ペリュトンのミートパイ、シーフードスパゲッティ、家庭菜園で収穫したレタスサラダ等々、数多のご馳走をバクバクバクバク!と壮絶な勢いで食べていくバッカニア達。

 冒険者は基本的に早食い必須とされる職業なので、食べる勢いもものすごく早い者が多いのだ。


 そうして五分もしないうちに、一通りのご馳走を食べ尽くした四人。

 バッカニア達を窘めていたレオニスが、一番真っ先に自分の分の食事を摂り終えたのはご愛嬌というものである。

 ぷはー、食った食ったぁ……と満足気にお腹を擦りながら、椅子の背に凭れかかるバッカニア達。

 するとそこに、ライトが食堂に入ってきた。


「レオ兄ちゃん、おかえりなさい!」

「おう、ただいまー」

「今日は冒険者仲間さん達が泊まるって、ラウルがさっき教えに来てくれたんだ。『天翔るビコルヌ』の皆さん、こんばんは!」


 ライトがレオニスにおかえりを言った後、バッカニア達にも歓迎の声をかける。

 ライトは冒険者ギルドで何回かバッカニア達にも会ったことがあるのだ。


「おッ、レオニスの旦那んとこの坊ちゃんじゃねぇか!久しぶりだなぁ!」

「はい、お久しぶりです!」

「坊ちゃんも、しばらく見ない間に大きくなったなぁ。歳はいくつになるんだっけ?」

「こないだの誕生日で、九歳になりました!」

「九歳かぁー……あと一年すれば、晴れてボク達の仲間入りだねッ!キャハッ☆」

「はい!ぼくも、一日も早くレオ兄ちゃんや皆さんの仲間入りしたいです!」


 まるで旧知の間柄のように、親しく会話するライトとバッカニア達。

 実際にライト達が直接顔を合わせたのは、ほんの二回程度のことだ。

 だが、双方とも互いに強い印象として記憶に残っている。

 バッカニア達の強烈な風貌は、ライトの中にもこれまた強烈な印象として記憶に残り、ライトの『レオニスの養い子』という立場もまたバッカニア達の記憶に強く残っているのだ。


「今日は皆さん、この家にお泊まりするんですよね? お風呂に入ってからでもいいので、良かったら皆さんの冒険のお話を聞かせてもらえませんか?」

「おう、俺達の話で良ければいくらでも聞かせてやるぜ!」

「レオさんの武勇伝もいくつかあるぞ?」

「将来有望な未来の後輩のために、今夜は皆で語り明かすのもイイですねぇ♪ヌフフ☆」

「わーい、やったぁー!」


 ライトの子供らしいおねだりに、バッカニアもスパイキーもヨーキャも顔を綻ばせながら承諾する。

 先輩大人達の快諾に、ライトも両手を上げて喜んで飛び跳ねている。


「おーい、風呂の支度ができたぞー」

「お、ラウルのお呼びだ。三人ともまとめて入ってこい」

「え、一度に三人入れる程でけぇ風呂なの?」

「おう、ギュウギュウで良ければ十人は入れるぞ」

「すんげー……貴族街のうさぎ小屋って、平民街の牧場だよな」

「ねぇねぇ、レオニス君がお風呂先じゃなくていいのん???」

「俺は別にお前らの後でも構わん。……が、時間がズレるのも面倒くせーな。よし、四人でとっとと風呂行って、ちゃちゃっと済ませてくるか」


 客人を先にもてなすのが常識だが、そこはあまり常識に拘らないレオニス達のこと。全員まとめて風呂に行くことになった。

 するとここで、ライトがレオニスに声をかけた。


「あッ、じゃあぼくも皆とお風呂行っていい? ぼくもまだ今日はお風呂入ってないんだー」

「おう、いいぞ。じゃあ男五人で風呂行くか」

「やったぁー!」

「ラウルー、タオル五人分よろしくなー」

「了解ー」


 男四人の風呂に、ライトも加わって五人での風呂になった。

 大の男、しかも現役冒険者四人が同時に入る風呂とか、想像するだにとんでもなくむさ苦しい空間になりそうだ。

 だが、将来は冒険者になりたいライト。現役冒険者達が多数集う風呂場は、ある意味職業体験会のようなものである。

 この絶好の機会を逃す手はない。


「今日はぼくがレオ兄ちゃんやバッカニアさん達の背中を流すね!」

「おおー、坊ちゃんに背中を流してもらえるなんて、今日の俺達ャついてるなぁ!」

「全くだ。これも俺達『天翔るビコルヌ』の日頃の行いが良いからだな!」

「バッカ兄は最初、レオニス君の顔を見てすんげー嫌そうな顔してたけどね? プププwww」

「あッ、ヨーキャ、要らんこと言うんじゃねぇ!つーか、俺の目にはもうレオニスの旦那は地獄からの使者にしか見えねぇんだから、仕方ねぇだろ!」

「バッカニア、お前も大概酷ぇよね……」


 ライトの申し出に、バッカニア達が喜んでいる。

 冒険者稼業というのは基本的に実力主義の世界だが、年功序列及び体育会系の世界でもある。

 先輩の背中を流すのは後輩の務め!とばかりに申し出た可愛い後輩に、バッカニア達の目尻も垂れ下がる一方だ。

 その直後に、ヨーキャに揶揄われたバッカニアが何気にレオニスのことをディスっているが。思わぬ方向から流れ弾を食らったレオニス、ご愁傷さまである。


 珍しく来客を迎えたレオニス邸は、ワイワイと騒がしくも楽しい空気に満ちていた。

 バッカニア達『天翔るビコルヌ』を無事とっ捕まえ、ラグナロッツァの屋敷でのお泊まり会に突入です。

 その前にエンデアンの冒険者ギルドで、クレエと会話しているシーンがありますが。クレエの希望通り、いつかディープシーサーペントのデッちゃんと直接ご対面する予定です。

 いつ実現するかまではまだ全くの未定ですが、夏休み中でなければ秋のシルバーウィークとかになりますかねぇ……?

 ま、まずはライトの夏休みを全力で執筆しなければ!とりあえず、いくら何でもあと100回も書けば二学期突入してることでしょう!……多分。

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