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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
ラグーン学園三年生二学期

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1670/1677

第1670話 火と風の再会の約束

 作者の体調不良により、急遽二日間のお休みをいただきありがとうございました。

 体調も何とか元通りになりましたので、予定通り本日から連載再開いたします。

 フラムが無事立ち直ったところで、皆それぞれの住む場所に帰ることにした。

 火の姉妹が風の女王と名残を惜しむ。


『風の女王、此度は世話になった。初めて会ったというのに、このような慌ただしい出会いで本当にすまぬ』

『そんな、いいのよ!そんなの火のお姉ちゃんのせいじゃないし!……でも、そうね、今度はもっと平和な時にゆっくりと会いたいわね!』

『風の姉様もバルト様も、本当にありがとうございました。今日姉様方に命を救っていただいたこのご恩は、終生忘れませぬ』

『風のお姉ちゃんも、そんな他人行儀なこと言わないでよー!ワタシ達は属性の女王、姉妹同士なんだから。ね? 次は皆で普通に楽しいお茶会をしましょ♪』

『……はい……』


 再会を約束する姉女王達に、炎の女王が嬉しそうに微笑む。

 仲睦まじい三姉妹の横で、神殿守護神であるバルトとフラムも挨拶を交わしていた。


『フラム君、今度はぼくの住む辻風神殿に遊びに来てね!』

『うん!今日はバルト君に会えて、すっごく嬉しかった!』

『僕もだよ。だって僕達は、神殿守護神仲間ってだけじゃなくて、四神仲間でもあるもんね!』

『そうなんだよね!白虎や玄武にはまだ会えてないけど、いつか四神全員で会いたいね!』


 初めて会えた四神仲間に、バルトもフラムも興奮気味に会話している。

 それは別れの挨拶にはとても見えないが、別れの悲しさに涙するよりまた会える日を楽しみにはしゃぐくらいの方がいいだろう。


 まず最初に、火の女王が炎の吹き溜まりからエリトナ山に帰っていった。

 別れ際に炎の女王を優しく抱きしめながら『此度の傷を癒やすために、フラム様とともにエリトナ山に来るがよい。いつでも歓迎するぞ』と伝えていた。

 姉の心遣いに、炎の女王も嬉しそうに『火の姉様、ありがとうございます。お言葉に甘えて、近々お邪魔させていただきます』と答えていた。


 その次に、風の女王とゼスが修復された転移門を使って辻風神殿に帰っていった。

 風の女王も火の女王に倣い、炎の女王をギュッ!と抱きしめた。

 ガバッ!と抱きついて『炎のお姉ちゃん、元気でね!今度は辻風神殿で会おうね!』と言う風の女王に、炎の女王が『ウフフ、風の姉様の故郷に行く日が今から楽しいでなりません』と笑顔で返す。

 ゼスもフラム達に向けて右手を振りながら、風の女王とともに瞬間移動していった。


 そして最後に、レオニスとラウルが帰る番になった。

 もっともレオニス達は、今日ここで起きた事件をプロステス領主アレクシス・ウォーベックに報告するため、転移門は使わずにそのまま徒歩で洞窟を出るのだが。


 今回は特別に炎の女王とフラムが洞窟入口まで二人を見送りに出た。

 洞窟入口に立ったレオニスが、炎の女王とフラムに労いの言葉をかける。


「炎の女王もフラムも、今日は大変だったが……とにかく二人とも無事でよかった」

『ありがとう。妾はいつも汝達に救われてばかりだな』

「そんなん気にすんな。俺達は友達だろう? 友達が困っていたら助けるのは当然だ。なぁ、ラウル?」

「ああ、ご主人様の言う通りだ。炎の女王もフラムも、どちらも俺達の大事な友達であり仲間だ」


 改めて礼を言う炎の女王に、レオニスがニカッ!と笑いながら答える。

 今回の事件は、間違っても『困っている友達を助ける』などという可愛らしい言葉で片付けていいレベルではないのだが。

 しかし、レオニスにとって事の大小など関係ない。

 自分が大事に思う者達が困難に直面していたら、迷わず手を差し伸べて救い出す手伝いをする―――それがレオニスの信条であり、彼の行動原理の根幹の一つでもあるのだ。


 そしてそれはラウルも同じで、特に火や炎はラウルが愛して止まない料理にも絶対に欠かせない要素。

 火という四大属性へのリスペクトを常に欠かさないラウルが、フラムにも声をかけた。


「フラム、明日と明後日はライトが休みの日だから、多分っつーか間違いなく明日はライトが心配してすっ飛んでくると思うぞ」

『そうかな? そしたらライト君にも謝らなくっちゃ……』                  

「謝ることなんかないさ。フラムの元気な姿を見せてやってくれればいい。あと、ついでにアクセサリーも直してもらえ。ライトなら、喜んで引き受けてくれるさ」

『……うん!』


 ラウルの言葉に一度はしょんぼりとしかけたフラム。

 その次の『宝物を直してもらえ』という言葉に、ニッコリと満面の笑みになる。

 するとここで、一体の炎の精霊がラウルの前に進み出た。

 それは、ラウルのもとに助けを求めた炎の中級精霊だった。


『ラウル……炎ノ女王様ト、フラム様ヲ、助ケテクレテ、アリガトウ』

「どういたしまして。お前も正気に戻ってよかったな」

『……ウン!』


 ラウルに助けてくれた礼を言う炎の中級精霊。

 彼女はラウルやレオニスとともに炎の洞窟に移動した瞬間に、フラムの狂気に中てられて哭精霊化してしまっていた。

 そして皆の尽力によりフラム同様正気を取り戻した後、他の炎の精霊達とともに炎の女王やフラムの周囲をふよふよと飛んでいたのである。


 ラウルにお礼をするように、炎の中級精霊がラウルの頬にチュッ☆とキスをした。

 それは本当に他意のない、炎の中級精霊からラウルへの純粋なお礼の印なのだが。氷の女王やユグドラツィが見たらヤキモチを妬きそうだ。

 もっとも、氷の女王はともかくユグドラツィは今もレオニスやラウルの持つ分体入りアクセサリーを通してこの場面を見守っているだろうが。


「じゃ、またな」

『うむ。また近々会おうぞ』


 炎の洞窟を出て、プロステスの街に向かうレオニスとラウル。

 炎の女王とフラムは、二人の恩人の背中が見えなくなるまで、ずっと見送り続けていた。

 ちと文字数少なめですが、区切りの良いところで一旦締め。

 炎の洞窟での波乱の大事件は、炎の女王とフラムの両方を何とか救い出すことができました。

 といっても、今度は人族側でのあれやこれやが待ち受けているんですけど(´^ω^`)


 そして、基本誰も得しない情報。

 今回の体調不良による嘔吐は、二回で済みましたー♪(º∀º) ←感覚麻痺

 ぃゃまぁでも、まだ胃の辺りが若干モゾモゾするんですが。

 てゆか、今回の原因は何だろう。身体の冷え?( ̄ω ̄)

 これからどんどん寒くなっていくし、単なる風邪だけじゃなくてコロナやインフルエンザにも気をつけなければ><

 読者の皆様方も、くれぐれも風邪など召さぬようお気をつけくださいませ。

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― 新着の感想 ―
 今回の危機は何とか回避できましたが、次の刺客が送られてきそうな予感がしますね。  完全解決するまでの時間制限もありますから、今後がどうなるかやきもきしてしまいますよ。  というか、ライトくん学校なの…
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