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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
三年生の夏休み

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第1538話 目覚めの湖の転移門設置

 ユグドラツィやハドリー達と分かれ、目覚めの湖に向かうライトとレオニス。

 ラウルは久しぶりに畑弄りをするべく、ライト達と分かれて一人カタポレンの家に帰った。


 そうしてライト達は目覚めの湖の上空に着き、湖中央の小島に降り立った。

 早速ライトが湖面に向かって声をかけた。


「アクアー、ウィカー、水の女王様ー、イードー、こんにちはー!」


 ライトの呼びかけが言い終わるかどうかというところで、湖面が波打ち皆が出てきた。

 水の女王を背中に乗せたアクアと、ウィカを頭の上に乗せたイードの登場である。


『やあ、ライト君にレオニス君、いらっしゃい』

『こないだの魔力テストぶりだねー☆』

『あら? 今日はラウルはいないの?』

『今日は何して遊ぶのー?』


 目覚めの湖の愉快な仲間達が、口々にライトとレオニスを歓迎してくれている。

 そんな仲間達に、レオニスが早速話を切り出した。


「今日は水の女王に頼みがあってな」

『ン? 私に頼みって、何?』

「俺達は今、属性の女王達の住処の近くに転移門を設置して回っているんだが―――」


 レオニスの頼みごとを真剣な眼差しで聞き入る水の女王。

 その目的や主な概要を聞き終えた後、彼女はすぐに快諾した。


『もちろんいいわよー。転移門ってのは、私も前に天空島に行った時に体験したことあるし。それがあれば、世界中にいる私の姉妹達とももっと気軽に会えるようになるってことでしょ?』

「そうだな。海の女王や氷の女王だけでなく、他の女王のところも簡単に行き来できるようになる」

『なら私に断る理由なんてないわ。いくらでも、じゃんじゃん作ってちょうだい!』

「ありがとう。じゃ、早速この小島に転移門を作らせてもらうとするか」


 目をキラキラに輝かせながら、レオニスの話に大乗り気の水の女王。

 彼女の許しが得られたので、早速レオニスが転移門の設置を始めた。

 レオニスの作業の様子を、ライトとともに水の女王達が実に興味深そうに眺めている。


『人族が使う転移門って、本当に便利よねぇ。私の場合は移動するのに水場が必要だけど、転移門ならそういう制限がないもの』

「そうですねー。でもこの転移門って、動かすのに魔力が必要なんですけど、その魔力を賄うのが人族の場合大変なんですよねぇ」

『そうなの? 人族は皆レオニスやライトのように、魔力をたくさん持っているのではないの?』

「ぼく達は人族の中では魔力が多い方で、魔力が少ない人の方が多いんです」

『あら、そうなのね。私、人族ってライトとレオニスくらいしか知らないから、種族全体としての人族のことはあまりよく分かっていないのよね』


 のほほんとした会話をするライトと水の女王。

 水の女王は目覚めの湖に箱入り娘故に致し方ないが、ライトとレオニスを人族の基準として見るのは如何なものか。

 他にも『この小島の中なら、火のお姉ちゃんや炎のお姉ちゃんを呼べるかしら?』などとワクテカ顔で呟く水の女王。

 相変わらず水の女王は好奇心旺盛である。


「よし、できたぞ」

『ご苦労さま!この転移門、今すぐ使ってもいいの!?』

「いや、こいつの運用は全部の女王達のもとに転移門を設置し終えてから、正式に始めるつもりだ。でないと不公平だろ?」

『あー、それもそうね』


 目をキラッキラに輝かせながら問いかける水の女王に、レオニスが待ったをかける。

 すぐにでも他の姉妹に会いたい彼女の気持ちも分かるが、そこまで焦ることもない。

 ライトが夏休みで自由に動けるうちに、全ての属性の女王達のもとを回る予定なのだから。


『そしたら、まだ設置してないのは何ヶ所あるの?』

「えーと……氷の女王に海の女王、風の女王に地の女王、闇の女王、全部であと五ヶ所か。闇の女王のところは、今からちゃちゃっと作ってくるつもりだがな」

『まぁ、そしたら私も闇のお姉ちゃんのところについていってもいい!?』

「ン? まぁ、別に構わんぞ、アクアのOKが出るならな」


 レオニスのこの先の予定を聞いた水の女王が、暗黒の洞窟にいっしょに行きたがっている。

 レオニスとしても、今日の転移門の設置はそれこそ本当にちゃちゃっと済ませるつもりだし、暗黒の洞窟で何時間も過ごす訳ではないので水の女王の願いを断る必要もない。

 ただし、アクアに無断という訳にはいかないので、そこはきちんと了承を得ておく必要がある。

 そうしたレオニスの配慮に、水の女王がアクアに向かって速攻で問うた。


『アクア様、闇のお姉ちゃんに会いに行ってもいいですか!?』

『うん、いいよ。僕もいっしょに行っていいならね』

『もちろんですわ!』


 アクアの快諾を得られたことに、水の女王が花咲くような笑顔でアクアの首っ玉に抱きつく。

 アクアも水の女王に負けないくらいに好奇心旺盛でお出かけ好きだし、闇の女王やクロエとも面識があるので彼女達にも会いたいのだろう。


『じゃあ、闇のお姉ちゃんちのお庭にある泉に直接移動しちゃいましょ!』

『そしたら皆、僕の背中に乗ってー』

「はーい!」

「おう、よろしくな」


 水の女王とアクアの呼びかけに、ライト達が元気よく応じた。

 ライト達がアクアの背中に乗り込む間に、アクアがウィカとイードに『お留守番、よろしくね』と頼んでいる。


『じゃ、いってきまーす!』

『いってらっしゃーい☆』


 お留守番組のウィカとイードに見送られながら、ライト達はアクアとともに暗黒の洞窟最奥に移動していった。

 先に懺悔します。

 昨晩は話を書き上げる前に寝落ちしてしまいました_| ̄|●

 午前様どころか朝帰りを通り越して昼帰りなんて_| ̄|●

 陽気も暖かくなり、コタツの寝落ちがなくなってもこの体たらくよ_| ̄|●

 作者の体力の低下は留まることを知りません!(;ω;)


 ……って、作者の老化事情とかどーでもいいんですよ。

 今話は転移門による属性の女王ネットワーク構築の続きです。

 目覚めの湖と暗黒の洞窟は、カタポレンの家のご近所さんですからねー(・∀・)

 ちゃちゃっと作ってちゃちゃっと進めなくては!

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