第1507話 プロステス旅行の始まり
作者からの予告です。
明日は家族と花見に出かけるので、更新をお休みさせていただきます。
ご了承の程、よろしくお願い申し上げます。
そうして各自のんびりとした三日を過ごしたライト達。
次に向かうは商業都市プロステスである。
「ライト、夏休みの宿題とか持ったかー?」
「持ったよー!ラウルもご馳走いっぱい作ってくれたー?」
「もちろんだ。マキシは忘れ物はないか?」
「大丈夫!三日分の着替えと、お土産資金もちゃんと持ったし!」
朝早くから、ラグナロッツァの屋敷でお出かけの支度をするライト達。
今回はライト、レオニス、ラウル、マキシの四人で、二泊三日のプロステス旅行だ。
何故プロステスに旅行するのかというと、先日レオニスがウォーベック侯爵から購入したプロステスの別荘にお泊まりするためである。
せっかく別荘を買ったのだから、活用しなきゃ損々!という訳だ。
そしてこの日のために、マキシは早めの夏休みを取ることにした。
マキシが勤めるアイギスはホワイト企業であり、雇用主のカイ達三姉妹がマキシの休日申請に否やを唱えることなどない。お盆休みの前倒しを快く承諾してくれた。
そしてプロステス旅行当日の朝、ライト達は冒険者ギルド総本部に行く前にフォルを連れてアイギスに立ち寄った。
ライト達が出かけている三日の間、カイ達にフォルを預かってもらうことになっているからだ。
ちなみにラーデは今回はカタポレンの森で留守番だ。
いや、本当はラーデもいっしょに連れていきたかったのだが。前回のティファレト温泉と違って別荘が領主邸の近くにあり、三日も滞在すれば誰かしらの人目につく可能性がそれなりに高い。
そうしたリスクを負ってまで、無理にラーデを人里に連れ回すこともないだろう、ということになったのだ。
しかし、あの家に一頭で三日間の留守番は寂しいだろう。なので朝一番にユグドラツィのもとに行き、ラーデを預かってもらった。
今のユグドラツィのもとには十五体のハドリーがいるし、ユグドラツィを守る強力な結界の中にいれば安心だ。
ラーデにとっても、寂しさを感じる暇などないくらいに賑やかな留守番になるに違いない。
その後ライト達はラグナロッツァに移動し、午前十時の開店時間に合わせてアイギスに到着した。
店の中では、店番のメイだけでなくセイやカイまで待ち構えていた。
「よう、カイ姉、セイ姉、メイ」
「皆さん、おはようございます!」
「レオちゃん、おはよう」
「ラウルさんもお久しぶりね!」
レオニスとライトの朝の挨拶に、カイ達が笑顔で三人揃って出迎えてくれた。
この大歓迎ぶりは、今日の朝にフォルを預けるために訪ねることをマキシが昨日のうちに伝えておいたおかげと思われる。
早速メイがフォルを抱っこしているライトの前に進み、前屈みになって両手を差し出した。
「フォルちゃんもおはよう。さ、こっちにいらっしゃい」
「フィィィィ?」
「あぁン、フォルちゃんってば朝から可愛さ全開ね!」
ライトからフォルを渡されたメイはもちろんのこと、セイやカイもフォルの愛らしさにメロメロだ。
フォルを見つめてニコニコしている三姉妹に、レオニスが改めて超えをかけた。
「カイ姉、セイ姉、メイ、三日の間フォルのことをよろしく頼む」
「ええ、任せてちょうだい」
「三日間と言わず、一週間でも一ヶ月でも預けてくれていいのよ!」
「レオ、プロステス土産もよろしくね!」
非常にご機嫌な三姉妹に、ライト達もつられて微笑む。
こうしてライト達は、心置きなくプロステスに向かっていった。
今日も食後に寝落ちしてしまい、目が覚めたら午前3時過ぎでした_| ̄|●
文字数少なめのまま投稿で申し訳ございません(TдT)
ライト達の新たなお出かけ先、プロステス旅行の始まりです。
ホントはラーデも連れていきたかったんですが。日帰り旅行ならともかく、三日間のお泊まりともなるとカタポレンの森で療養させといた方が安心安全よねー……ということでお留守番に。
預け先もいろいろ考えたんですよ? リンドブルムとかサマエルとか、あるいは北の天空島とか目覚めの湖とか。
でも、リンドブルムとサマエルはまだ気軽に行き来する方法がないし、北の天空島や目覚めの湖に出かけるよりももっと身近な場所に頼れる神樹がいるじゃなーい♪(º∀º)
ライト達のプロステス旅行が楽しいものになるといいなー( ´ω` )




