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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
ピッカピカの三年生一学期

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1465/1685

第1465話 再会の約束と午後の予定

 そうして迎えた七月二十四日。

 ライトのラグーン学園三年生の一学期終業式である。

 終業式を無事終えて、教室に戻って夏休みの宿題のプリントやら何やらを受け取り解散した。


「ハリエットちゃん、ライト君、まッたねーーー!」

「エンデアンで待ってるからねーーー!」

「あッ、二人とも待ってー!」


 一刻も早く家に帰りたいイヴリンとリリィがライト達に挨拶をした後速攻で教室を飛び出し、二人と帰路が同じジョゼがイヴリン達の後を追う。

 他の級友達もほぼ同時に、皆一斉に教室を出て下駄箱に向かう中ライトはのんびりと鞄の整理をして過ごす。

 今下駄箱に向かったところで、大勢の子供達で混雑して身動きが取れなくなるのがオチだ。

 自らもみくちゃにされに行くほどライトはお馬鹿ではない。少し時間が経ってから、人が捌けて空いてきたところで悠々と下駄箱に向かうのである。


 そしてのんびりと移動するのはライトだけでなく、ハリエットも同じ。

 彼女はもともと良家の伯爵令嬢なので、混雑した人混みが苦手なのだ。


 二人以外誰もいなくなった三年A組の教室。

 最後に出たライトとハリエットが、並んで歩きながら下駄箱に向かう。


「ライトさん、そういえばあのプロステスの別荘の件……ご購入なさることが決まったんですよね?」

「うん。レオ兄ちゃんが、アレクシス侯爵様からとても良い物件をオススメしてもらったから買ったって言ってたー」

「ですよね!私もお父様から、そう伺ってました!」


 ライトの肯定に、ハリエットも嬉しそうにしている。

 このラグナロッツァだけでなく、プロステスでも名実ともにご近所さん同士になったのだ。

 ちなみにこのプロステスの別荘の件は、ライトは敢えてイヴリン達の前ではしなかった。

 そんな自慢話をわざわざする必要などないし、万が一にもイヴリン達に『金持ち自慢?』とか思われたら嫌だからだ。

 ハリエットもそこら辺は承知していて、人前では聞かなかった。だが、人気のない廊下で二人っきりで歩きながら話す分には問題ないだろう、と思いつつ話を切り出したのだ。


「そしたら、ライトさんもいつかあのプロステスの別荘にいらっしゃるのですか……?」

「うん!せっかくだから、今年の夏休みから皆で使えるようにって、アレクシス侯爵様もいろいろと手配してくれたみたいだからさ」

「いつプロステスにいらっしゃるのか、もう予定は決まっているのですか?」


 どことなくそわそわしながらも、さり気なくライトの今後の予定を尋ねるハリエット。

 ライトがいつプロステスに来るのか、気になってしょうがないらしい。


「多分八月の頭あたりになるかなー。ほら、ぼくは誕生日のお盆以降、冒険者登録とか新人冒険者向けの講習会なんかで忙しくなるからさ」

「そうなんですね。私も夏休み入ってすぐにプロステスに行くので、きっと向こうでもお会いできますわね!」

「うん、そうだね!別荘に行ったら、必ず一度は領主様のお屋敷にご挨拶に伺うつもりだから、きっとその時に会えるね!」


 ライトの予定を聞いたハリエットの顔が、みるみるうちにパァッ!と輝く。

 そんなハリエットの様子に、ライトも嬉しそうに応える。

 そうして和やかに会話をしているうちに、下駄箱で靴を履き替えて貴族門のところまで着いた。

 ハリエットが乗るウォーベック家の馬車は既に待機していたが、中等部にいる兄のウィルフレッドがまだ来ていないので出立できないらしい。

 残念そうに先に馬車に乗り込むハリエットに、ライトが手を振りながら別れの挨拶をする。


「じゃ、ハリエットさん、またね!」

「さようなら。あちらでお会いできる日を楽しみにしております」

「うん!」


 ハリエットと分かれたライトは、そのままラグナロッツァの屋敷に向かって歩いていった。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 そうしてラグナロッツァの屋敷に帰宅したライト。

 玄関入って早々に、ラウルが出迎えてくれた。


「おかえり、ライト」

「ただいまー!」

「いよいよ夏休み突入だな」

「うん!レオ兄ちゃんはもう帰ってる?」

「おう、皆でいっしょに昼飯を食べるために、食堂で待機してるぞ」

「分かった!ぼくもすぐに着替えて食堂に行くね!」

「いってらー」


 ライトはすぐに二階の自室に駆け込み、制服から私服に着替えて食堂に向かった。

 そこには完璧に準備された昼食とレオニスが座って待っていた。


「お、ライト、おかえりー」

「ただいまー!レオ兄ちゃんもおかえりー!」

「さ、早いとこ飯食って、ちゃちゃっと向こう行くか」

「うん!いっただっきまーす!」

「「いッただッきまーーーす!」」


 ライトはレオニスの席の横に座り、レオニスやラウルとともに昼食を食べ始めた。

 この後ライト達は、カタポレンの森でライトの魔力テストを行うことになっている。

 ちょうど一年前に、初めてライトの魔力テストを行った。

 あれから丸一年が経過した今、ライトの魔力操作の実力が如何程のものになっているのか、改めて知っておこう!ということになったのだ。


「まずはカタポレンの家の畑で、土魔法のテストだよね?」

「おう、その後目覚めの湖に移動して、火魔法と水魔法と風魔法のテストだな」

「せっかくだから、ラーデも目覚めの湖に連れていく?」

「そうだなー。ラーデが行きたいって言ったら連れてってやるか」

「そうだね!」


 魔力テストの順番を確認するライト達。

 まずは地水火風の四元素、そして地属性の土魔法をカタポレンの畑で行い、残る三つは目覚めの湖で行うのも去年のテストと同じだ。


 唯一去年と違うのは、ラーデの存在。

 ラーデがカタポレンの森の家でライト達とともに暮らすようになってから、早くも半年の月日が経った。

 ライトの魔力テストだけでなく、ここらでラーデの回復具合も確認しておいてもいいかもしれない。


 そんな話をしているうちに、三人とも昼食を食べ終えて食器を片付け始めた。

 食器を下ろしながら、レオニスがライトとラウルに話しかける。


「そしたら、支度ができたら二階の転移門の部屋に集合な」

「はーい!」

「了解ー」


 その後ライト達は各自支度を整えて、ラグナロッツァの屋敷からカタポレンの家に転移門で移動していった。

 ライトのラグーン学園三年生一学期終了と、午後のお出かけの予定です。

 ハリエットが毎回毎度可愛いんじゃー!夏休み中に一度はハリエットの出番が作れることに、作者は今からウッキウキです!>∀<


 てゆか、リアルでは三月に入ったというのに。二月より寒くて雪が降るって、どゆこと?( ̄ω ̄)

 雪降ったら車出せんくなるからヤメテー!><

 作者は車が出せないとマジでんじゃうド田舎住まいなんだから!(TдT)

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