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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
ピッカピカの三年生一学期

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第1427話 夢の中の古代遺跡

 夢の中のティファレト遺跡の中を、興味津々で見て回るライト。

 神殿の中も青緑色のオーラが漂っていて、カタポレンの森とは違う異質な力に満ちているのを感じる。


 ライトはまず、祭壇に近づいてみた。

 祭壇にはシンプルな蝋燭台や花などが飾られていて、属性の女王達が住まう神殿とは異なる趣を醸し出している。

 もちろん卵の類いなども一切見当たらない。やはりここは、女王達のいる神殿とは全く作りが違うようだ。


 祭壇の横には槍を持つ男神と盾を持つ女神の彫像があって、まるで祭壇を守護しているように見える。

 その高さは、ライトの身長の三倍は軽くありそうな大きさだ。

 しかし、胸板や腰のラインなどで男女の判断はつくが、何故か両方とも顔の部分だけ靄がかかったかのようによく見えない。


 自分の視力が悪いのか?と思いつつ、ライトはふわふわと飛んで彫像の顔のところまで近寄ってみた。

 しかし、顔の真ん前まで飛んでみても、やはりその顔は判別できない。

 そこだけ何故か空間が歪んでいるのか、どんなに間近で顔を見ても彫像の目鼻立ちが分からなかった。


 こりゃどうやっても見れんヤツだ、と早々に諦めたライト。

 将来実在するティファレト遺跡の方に入れば、これと同じものがあるかもしれないし、もしかしたら彫像なんてないかもしれない。

 どっちにしろ、実在するかどうかも分からない夢の中の物に拘り続けるだけ損々!とばかりに、ライトは祭壇から離れた。


「ふーん……ティファレト遺跡の中って、こんな感じなのかー。BCOの課金任務では神殿の外観しか描かれてなかったから、中の構造なんて全く知らなかったけど」

「……でもまぁな、サイサクス世界ではティファレト遺跡が実在してる訳だし? 度々異変が起きて、その都度調査するってんだから、さすがにハリボテのガワだけで中身は空洞って訳にはいかんもんな」

「そしたら、地下階層?はどうなってんだろ……」


 祭壇にはこれ以上特に何もない、と判断したライト。

 しばらくは一階の中をうろうろと見て回っていたが、一頻り見た後に今度は地下に続く階段がある場所に向かった。


 地下階段の入口に近づいていくライト。

 夢の中のおかげか、この一階には魔物が一匹もいないので安心して動き回ることができる。

 そうして地下階段入口前に立ったライト。おそるおそる下を覗き込んでみるが、奥は暗くてよく見えない。


「うーーーん……とりあえず下に行ってみるか」


 地下階段というだけでどことなく不気味さを感じるが、それと同時に好奇心も湧いてくる。

 この先に何があるのかを確かめるべく、ライトは地下に下りていった。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 階段を下りて、地下一階に降り立ったライト。

 下りた先には一本道の長い廊下が続いていた。

 アーチ状の廊下は天井がとても高く、15メートルはあるだろうか。

 一階からそんなに長いこと階段で下ったはずはないのだが。先程の彫像の顔部分同様、この空間には何らかの歪みがところどころに生じているのかもしれない。


 また、廊下の幅もかなり広く、10メートルくらいはありそうだ。

 こんなにだだっ広い廊下にして、一体どうするんだろう。オーガ族以上の巨体を持つ何かが行き来してたんだろうか?

 そんなことを考えながら、ライトは地下一階の廊下をつぶさに見て歩く。


 廊下の両脇の壁には明かりのついたランタンがあり、青緑色の光が一定間隔で灯っている。

 突き当たりが全く見えない薄暗い廊下を、ライトはひたすら進んでいく。

 両脇の壁もよく見ていたのだが、扉や分岐路のようなものは全く見つからなかった。


「うーーーん……隠し部屋的なものはないのか、残念。宝箱とかあるかも!とか期待してたんだけどなー」

「でもまぁね、夢の中で宝箱をゲットしたところで、中身を持ち帰ることなんてできないんだけどね!」

「それに、地下に入ってすぐにお宝が出てくるはずねぇし。こういうのは、何層も下ってからが本番ってもんだよな!」


 地下一階は特に何の変哲もなさそうなことに、ライトが残念そうに呟く。

 しかし、これをゲームの一場面として考えると、最初からお宝が出てくる訳ねぇよな!とも思うライト。

 もし運良く宝箱をゲットできたとしても、最初のうちに得られるものなど高が知れている。せいぜいポーションかエーテルあたりだろう。


 それなら別に拾わなくてもいいもんね!と無駄にポジティブ思考なライト。

 しかし、それにしてもこの廊下が長い。

 どれだけ前に進んでも突き当たりが一向に見えてこないことに、ライトは若干の不安を覚え始めた。


「……てゆか、この廊下、どこまで続くん? ……あ、あれは次の階段か?」


 どこまでも続くかと思われた廊下に、突如行き当たりの壁が見えた。

 そしてその壁の足元には、さらに地下に続くであろう階段の入口があった。

 ここまで来ておいて、今更引き返すという選択肢はライトにはない。前進あるのみである。


 そうしてライトは夢の中の古代遺跡、ティファレト遺跡の地下二階に進んでいった。

 前話から始まった、ライトの夢の中でのティファレト神殿探索です。

 というか、今日は文字数かなり少なめで申し訳ありません。

 昼間に庭の木の枝処理をして、かなーり体力消耗してしまいましてのぅ_| ̄|●

 この手の作業は虫が出ない冬のうち!&木の枝を縛って出せる不燃物の日が次の金曜日に控えている!てことで、日曜日に頑張って働いた作者。

 作者の住む田舎は、不燃物も資源物も月イチしかないんですよぅぉぅぉぅ><


 作者が描くサイサクス世界には、空間魔法陣やらアイテムリュックがあるってのに。現実世界は何と不便で不自由なことよ。

 早いとこドラ○もんがそこら辺を自由に闊歩する世界になってほしいものです。……って、そんな頃には作者は生きていないでしょうけど(´^ω^`)

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