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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
ピッカピカの三年生一学期

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1396/1686

第1396話 火の姉妹達との再会

 作者からの予告です。

 明日は年末年始の準備で、一日中あちこち出歩くことが確定しているので明日の更新はお休みとさせていただきます。

 申し訳ございませんが、ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

 炎の洞窟を悠々と歩くライト達。

 ライトがラウルの顔を覗き込みながら話しかけた。


「ラウル、もう火や炎は怖くない? 大丈夫?」

「ああ。炎の女王やフラムに加護をもらう前は、この洞窟に入るのもものすごく怖かったが……今は全然平気だし、むしろ今では炎の暖かさが心地良く感じる程だ」

「そっか、なら安心だね!」


 ラウルの体調を気遣うライトに、ラウルも小さく微笑みながら答える。

 そもそもラウルは木から生まれた妖精で、火や雷は天敵であり本能的に忌避するもの。

 しかし、ライト達の懇願により炎の女王と朱雀のフラムから直々に加護を与えてもらった。

 そのおかげでラウルはもう火を怖いと思わなくなったし、あちこちで炎が勢いよく噴き出す炎の洞窟の中を歩いても全然平気だ。

 ただでさえ頼もしい万能執事のさらなるパワーアップは、ライトやレオニスにとっても心強い限りである。


 そうして洞窟内部を進み、最奥の部屋に辿り着いたライト達。

 奥にある玉座、炎の褥に炎の女王と朱雀のフラムがいた。


「炎の女王様、フラム、こんにちは!」

『おお、ライトではないか、レオニスにラウルもよく来てくれた』

「よう、炎の女王、久しぶり。フラムも元気そうだな」

「ピィピィ!」


 久しぶりに合うライト達のもとに、炎の女王がふわり、と飛んできた。

 その顔は嬉しそうな笑顔で、ライト達三人の来訪を心から歓迎していることがひしひしと伝わってくる。


 そしてフラムも炎の女王の腕から飛び出して、ライトの胸に真っ先に飛び込んだ。ライトはレオニスやピースとともにフラムの孵化に立ち会ったので、フラムはライト達のことを生みの親だと思っているのだ。

 相変わらずまん丸体型のフラムに、懐かれたライトも嬉しそうに抱っこしながら炎の羽根を撫でている。


「昨日ラウルのところに火の精霊が来て? 炎の女王からの伝言として『たまには遊びに来い』と言われたそうだから、俺達も遠慮なく遊びに来たぞ」

『う、うむ……では早速妾とエリトナ山に行こうではないか。きっと火の姉様も、汝達の顔を見たいと思っているに違いない』


 モジモジしながらエリトナ山行きを提案する炎の女王。

 ここ最近、炎の洞窟を訪れると炎の女王とともにエリトナ山にも漏れなく出かけているライト達。

 しかし、せっかくならエリトナ山にいる火の女王にも会っておきたいところではある。

 何故なら今日のライト達には、とても大事な報告があるのだから。


「そうか? ンー、まぁそれもいいか。他の女王達の捜索も一段落したところだしな」

『何ッ、それは真か!?』

「ああ。その報告もあって今日はここに来たんだ。だが、せっかくならエリトナ山で火の女王も交えて話をするか」

『是非ともそうしよう!フラム様も、妾とともに火の姉様のもとに参りましょう!』

「ピィィィィ♪」


 レオニスの話に、花咲くような笑顔で大喜びする炎の女王。

 そして最奥の間の隅で一際大きな炎が渦巻いている炎溜まりのもとに、フラムといっしょにいそいそと移動していく。


『皆手を繋いだか? さあ、妾達とともにエリトナ山に行くぞ』

「はーい!」「「おう」」


 炎の女王が差し出した右手を、真っ先きライトが左手で取り手を繋ぐ。

 女王と手を繋ぐ絶好のチャンスを、ライトが見逃す訳がない。

 そしてライトの右手にレオニス、レオニスの右手にラウルが繋がり、一行は炎溜まりの中に飛び込んでいった。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



 渦巻く炎の中を泳ぐように進むライト達。

 そこからしばらくすると、いつの間にかエリトナ山のマグマの中に移っていた。

 ふと下の方を見ると、ガンヅェラのタロンの甲羅が見える。今日もスヤスヤと眠っているようだ。


 そして眠っているタロンの横に、火の女王が付き添うようにして立っているのも見える。

 火の女王もライト達が現れたことにすぐに気づき、顔を上に上げてライト達の方を見た。

 炎の女王が下にいる火の女王のもとに向かう。


『火の姉様!ご無沙汰しております!』

『おお、我が妹よ、よくぞ参った』

「ピィピィ!」

『フラム様もよくぞ参られた、心より歓迎いたしますぞ』


 嬉しそうに火の女王に挨拶する炎の女王に、火の女王もまた両手を広げて妹とフラムを優しく包み込む。

 そんな仲睦まじい火の姉妹に、レオニスやライトが声をかけた。


「よう、火の女王、久しぶり」

「火の女王様、こんにちは!」

『おお、レオニスにライトか、其方らもよく来たの。そして木の妖精も、火を完全に克服したようで何よりだ』

「ああ、おかげさまでこの通りここにも来れているし、火の精霊からの伝言も受け取れるようになったぜ」

『それは重畳』


 炎の女王やフラムだけでなく、ライト達三人のことも歓迎する火の女王。

 このエリトナ山にわざわざ足を踏み入れる者は少ない。

 ライト達はその数少ない稀有な者として、火の女王も認める大切な友人なのだ。

 するとここで、炎の女王が火の女王に話しかけた。


『火の姉様、今日はレオニス達からも良き報告があるようです』

『ン? 良き報告とは何ぞ?』

『妾が依頼した、他の女王達の無事を確認するという任務を完了させたようです』

『何、それは真か!?』

「おう、今日はその報告をしに来たんだ。でもって、せっかくなら火の女王も交えて話そうってことになってな。今から上で、報告を兼ねたお茶会でもするか?」

『それは良い!ならば早速皆で外に参ろうぞ!』

『はい!』


 炎の女王とレオニスの話に、火の女王の顔がパァッ!と明るくなる。

 火の女王自身も、廃都の魔城の手先から度重なる攻撃を受けていたので他の女王の安否をとても気にしていた。

 その話が聞けるとなれば、喜び勇んで積極的に動き出すのも当然である。


 火の女王が率先して上に飛び、炎の女王とフラムがそれに続く。

 もちろんライト達もその後を追い、マグマの中から外に出て火口横に出た。

 ゴツゴツとした岩肌の地面の中、なるべく平らな場所を選びレオニスが空間魔法陣から取り出した敷物をライトが広げて敷く。

 座る場所が確保できたら、その中に火の女王や炎の女王、そしてフラムもちょこんと座り、ラウルが次々と出すご馳走をキラキラのワクテカ顔で眺めている。


 そうして一通りの準備ができたところで、レオニスがパン!と両手を合わす。

 それにライト他全員が続き合掌する。もちろんフラムも炎の翼の先端を器用に合わせている。


「いッただッきまーーーす!」

「「『『いッただッきまーーーす!』』」」


 晴れ渡る青空の下、レオニスの挨拶とライト達の唱和がエリトナ山頂上に響き渡る。

 そうしてエリトナ山でのお茶会が始まっていった。

 炎の女王と火の女王、火の姉妹達との合流です。

 ライト達がエリトナ山を訪れるのは第1125話以来、270話ぶりのことですね(゜ω゜)

 でもってラウルが火の姉妹の加護を得たのが第1119話と第1122話、作者時間でいうところの今年の三月頭のことですか。

 あー……ラウルが必死こいて炎の洞窟を駆け回り気絶までしちゃったのは、ついこないだのことのような気がするのに。もう九ヶ月半も経ってたなんて、嘘でしょ!?( ゜д゜)


 しかし、現実ではもう年の瀬も迫り、あと十日で2024年も終わりですね。

 ホントにまぁ一年が過ぎるのが早いこと早いこと!

 作者の身の回りも何かと慌ただしく、前書きにも書きました通り明日は様々な買い出しやらお歳暮を何件か届けに出かけなければならないんですよねぇ…(=ω=)… ホンット、冗談抜きでクッソ忙しい_| ̄|●

 明日はお休みをいただきますが、2024年も残りあと僅か。作者も一日でも多く拙作を更新できるよう頑張ります!(`・ω・´)


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