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マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
邪竜の島討滅戦

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第1204話 闇と光が重なる時

 皇竜メシェ・イラーデがレオニスの腕の中でぐっすりと寝てしまった後。

 その安らかな寝顔を見て安心したディランが、レオニスに向かって声をかけた。


「さて……レオニス卿、我らは一足先にラグナロッツァに帰還させていただこう」

「ああ、そうだな……あんた達の方も、これからいろいろとしなきゃならんことがあるもんな」

「ああ、国への報告やら何やら出さねばならんからな。それに、我らの相棒の飛竜達もそろそろ限界が近そうでな……早く厩舎に戻って休ませてやりたいのだ」

「お疲れさん。飛竜達もだが、あんた達もかなり疲れただろう。ラグナロッツァに帰ってゆっくり休んでくれ」


 邪竜の島討滅という大事を無事成し遂げた今、ディラン他竜騎士達がここですることはもはやない。

 そして日頃から夜勤など勤めている竜騎士達はともかく、深夜の全力戦は飛竜達にとってもかなり疲労困憊のはずだ。

 頑張って戦ってくれた相棒達を、一刻も早く帰宅して休ませてやりたいと思う気持ちは当然のことである。


 そしてここで、帰路につくというディランの言葉に白銀の君が乗っかってきた。


『ディラン、其方達が帰るならば我らとともに帰りましょう』

「そうですね。我らはどの道シュマルリの転移門を再び潜らねばラグナロッツァに帰還できませんからね。……ああ、でしたら白銀殿、せっかくですから竜王樹殿にご挨拶していってもよろしいですかな? 行きはバタバタしてて、ろくにご挨拶もできませんでしたし……」

『それは良いですね、我が君もきっとお喜びになるでしょう』


 白銀の君の言葉に、ディランが頷きながら同意する。

 ディラン達が帰る場所、ラグナロッツァの飛竜専用飼育場。ここに戻るためには、天空島から一旦シュマルリの竜王樹のもとにある転移門を経由し、そこからまた飼育場に瞬間移動しなければならない。

 白銀の君達もシュマルリに戻ることだし、それなら途中までいっしょに帰ろうか!という訳である。


 そしてディランと白銀の君がそんな会話をしている間に、レオニスがはたと思い出したように呟く。


「…………っと、そういや今のうちに借りたものを返しておかなきゃな。ライト、すまんが俺の襟に付いている徽章を取ってディランに渡してくれるか?」

「はーい」

「おーい、ピース、お前もさっきディランから借りた徽章を外してディランに返しとけよー」

「ほーい」


 今のレオニスはメシェ・イラーデを抱っこしていて手が離せないので、ライトに頼んで襟に着けていた竜騎士の証である徽章を外してもらいディランに返却した。

 この徽章は竜騎士団の飼育場の転移門を使用する際に、レオニスだけでなくピースも借り受けていたものである。


「これのおかげで、移動時間がかなり短縮できて助かったぜ。ありがとう」

「いやいや、我らこそレオニス卿には礼を言わねばならぬ。この討滅戦にお声がけいただけただけでもありがたいのに、そのおかげで皇竜メシェ・イラーデ様の降臨という世紀の瞬間にまで立ち会えるとは……生涯忘れ得ぬ貴重な体験ができたこと、望外の喜びにて心より感謝している」

「そっか、まぁ確かにな……」


 ディランに礼を言うレオニスだったが、逆にディランもまたレオニスに深く感謝しつつ礼を言う。

 レオニスに礼を言うディランの視線は、自然とレオニスの胸元に向かう。

 そしてその視線の先にいるのはメシェ・イラーデ。再び身体を得たばかりの皇竜を見るディランの眼差しは、とても優しい。


「ところでレオニス卿……一つ頼みがあるのだが……」

「ン? 何だ?」

「此度の一件が落ち着いたら、そしてメシェ・イラーデ様の回復が十二分になされたらでいいので……いつか再び、メシェ・イラーデ様に改めてお会いしたいのだが……どうだろうか?」


 レオニスに向かって、おずおずと己の願いを口にするディラン。

 そしてディランの後方では、ディラン以上に目を潤ませながらレオニスをじっと見つめる竜騎士達がいた。


 ディラン達竜騎士は、言わずもがな竜のことが大好きだ。

 相棒の飛竜はもちろんのこと、シュマルリ山脈で修行をともにした中位ドラゴン達のことも大好きだし、白銀の君のことも尊敬している。

 竜騎士団というラグナロッツァきっての花形集団は、もはや『竜大好き人間の集い』と言い換えても全く問題ないくらいである。

 そんなディラン達が、竜の始祖と呼ばれるメシェ・イラーデのことを慕わない訳がないのだ。


 そしてそれは、ディランの横にいる白銀の君も同じこと。

 邪竜の島の跡地に突然現れたちっこいドラゴン。その正体をいち早く皇竜メシェ・イラーデと看破したのは白銀の君であり、終始頭を垂れて恭順の意を示し続けていた。

 そんな白銀の君もまた、ワクテカ顔でレオニスに頼み込む。


『ディラン達が後日皇竜様にお会いするというのならば、是非とも私もその場に呼んでもらわないと!』

「え、何、白銀もメシェ・イラーデにまた会いたいの?」

『当然です!今日はもう皇竜様もおやすみなさっておられるので、これ以上言葉を交わすことは諦めますが……シュマルリの竜を統べるこの私が、皇竜様にろくにご挨拶もしないままでいられる訳がないでしょう!』

「さいですか……そりゃまぁ、白銀にとってはそうなるだろうな……アハハハハ……」


 天高く掲げた拳にグッと力を込めて握りしめながら、高らかに皇竜との再会を望む白銀の君。その姿はまるで、どこぞの覇王もしくは拳王を彷彿とさせる世紀末的オーラを感じさせる。

 いつになく気合いが入りまくる白銀の君に、レオニスはタジタジになりながら苦笑いするしかない。


 白銀の君は終始メシェ・イラーデに敬意を示していたが、実はまだ互いに名乗るまでには至っていない。

 だが、伝説や御伽噺の存在でしかなかった皇竜メシェ・イラーデが目の前に降臨した今、このまま別れてフェードアウトしてしまうなど、白銀の君のプライドが許さないであろう。


「……ま、メシェ・イラーデの身体がある程度大きくなって空も自由に飛べるくらいに回復したら、皆でまたシュマルリのラグスんとこに遊びに行くから。それまで白銀も待っててくれ」

『分かりました。こちらから押しかける訳には参りませんものね。それに……皇竜様の方からシュマルリに来ていただければ、我が君も皇竜様と直接会ってお話しできるし。きっと我が君も喜んでくださることでしょう』

「だろ? ラグスもメシェ・イラーデに会いたいだろうし、メシェ・イラーデだって今日頑張ってくれたシュマルリの竜達全員に礼を言いたいだろうしな」


 後日メシェ・イラーデを連れてシュマルリに会いに行く、と約束するレオニスに、白銀の君も納得しつつ同意する。

 メシェ・イラーデの方からわざわざシュマルリを訪ねさせるなど、一見したら不遜にしか見えない願いだが、シュマルリには竜王樹ユグドラグスがいる。

 神樹であるユグドラグスは、自ら動いて他の地へ出かけることは絶対にできない。そんなユグドラグスとメシェ・イラーデを竜の誼で引き合わせようと思ったら、メシェ・イラーデの方からシュマルリに出向く他ないのだ。


 メシェ・イラーデとの再会を約束したディランと白銀の君は、満足げな顔でレオニスに話しかけた。


「では、私達はこれにて失礼する。レオニス卿、先程全員にお渡しいただいた呪符のうち、未使用のものは後日まとめてお返しに伺います故」

「おう、呪符の方はいつでもいいからな」

『レオニス、ライト、ラウル、そしてピース……皆ご苦労さまでした。そして……メシェ・イラーデ様のことを、くれぐれも頼みましたよ』

「ああ、任せとけ。白銀の倍以上は大きくなるよう太らせてやるよ」


 ディランと白銀の君の別れの挨拶に、レオニスは不敵な笑みを浮かべながら答える。

 そしてディランは他の竜騎士達に向けて「全員、今から帰還する!まずは竜王樹ラグス殿にご挨拶しに行くぞ!」と号令をかけ、竜騎士全員が「応!!」と答えた。

 一方、白銀の君の方でも『皆の者!我らもシュマルリに戻りますよ!まずは天空島の守備を担っている鋼鉄竜と氷牙竜と合流します!』と大きな声で竜達に呼びかけ、周囲に控えていた獄炎竜や迅雷竜が「ハッ!」と威勢よく返事をしている。


「天空島の皆様方、またいつかお会いしましょう!」


 まだそこに残る属性の女王達や天使達に向かって、ディランが別れの声をかける。

 凛としてよく通るその声は、まだ暗闇の中にある天空島の空の下で爽やかに響き渡る。

 そしてディランから言葉をかけられた三人の女王や天使達も、レオニス達とともに駆けつけてきてくれた勇敢な異種族達の頼もしい背中を微笑みながら見送っていた。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「エルちゃんとこの転移門は、しばらくディランや白銀達が使ってて当分は待たなきゃならんだろうから、俺達は神殿の島で少し待つことにするか?」

『それはいいわね!そうしましょう!』

『そうね、闇の姉様もよろしければ是非お立ち寄りください』


 ディラン達竜騎士と白銀の君達シュマルリの竜達を見送ったレオニス達。

 どちらも三十騎と五十頭前後という大所帯なので、天空樹の島にある転移門はしばらくの間大行列が続くだろう。

 その間このまま空中で待ちぼうけするのも何なので、ひとまず神殿の島に行くことをレオニスが提案した。


 レオニスの案に、雷の女王と光の女王は乗り気で賛成したが、闇の女王だけは何故か頷かない。

 闇の女王はグリンカムビの背中にいるクロエの方を見遣りながら、徐にその口を開いた。


『……いや、我はこのままココ様とともに暗黒の洞窟に帰ろう』

『そんな……闇の姉様、もう帰ってしまわれるのですか?』

『ああ。ココ様ももう疲れきって、グリンカムビの上で寝てしまっている故な』

『ああ、それでは致し方ありませんね……残念ではありますが、ココ様の御身が一番大事ですものね』

『そういうことだ』


 すぐに帰ると言う闇の女王に、特に光の女王がとても残念そうにしている。

 だが、先程闇の女王が視線を移した先にはグリンカムビがいて、その背中にはすでにぐっすりと寝ているクロエがいた。

 グリンカムビやヴィゾーヴニルはまだまだ元気!といった感じで飛んでいるが、クロエは闇の魔力を大量に消費したことで疲れきってしまったのだろう。

 ここら辺は、神殿守護神として過ごしてきた年月や経験の差か。


 もちろん光の女王としても、クロエの身が一番大事なのはよく分かる。自分だって、もしグリンカムビがくたくたに草臥れていたら、一刻も早く家に帰って休ませてやりたいと思うだろう。

 だがしかし、それはそれとして、せっかく闇の女王に会えたのだから、もう少し話をしたかった……とも思う光の女王。

 しょんぼりと俯く光の女王に、闇の女王が苦笑しながら声をかける。


『すまんな。吾としても、もう少し其の方達とゆっくり話をしたいところなのだが……ココ様は、暗黒の洞窟の神殿守護神として生まれてから、まだ一年も経っておらんのだ』

『まあ、そうだったのですね……そのような幼き御身で、天空島の危機に駆けつけてきてくださったなんて……どれ程感謝してもし足りません。闇の姉様とココ様は、私達天空島に住まう者達全ての大恩人です』

『フフフ……それはまた後日、日を改めてココ様に直接言ってやってくれ。きっとココ様も、大喜びなされるであろう』

『…………ッ!!』


 光の女王の頭をそっと撫でながら、優しい言葉をかける闇の女王。

 その言葉は、決してただの慰めや気休めではない。

 『また後日』『日を改めて』―――これらの言葉は、必ずやまた皆で会おうという再会を約束する誓い。

 闇の女王なりの思い遣り溢れる言葉に、光の女王の瞳がみるみるうちに潤んでいく。


 必死に涙を堪らえようとする光の女王を、闇の女王は何も言わずそっと抱きしめる。

 そしてその二人の横で、光の女王と同じく瞳を潤ませている雷の女王の姿があった。



 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「遠く離れた姉妹の再会……ううッ、何て感動的なんだろう……」

「全くだ……兄弟姉妹ってのは、どんなに遠く離れていても思い合うもんだもんなぁ……」

「本当になぁ……まさか、光の女王様と闇の女王様がこうして直接会ってお話できるなんて……何という奇跡か……!」

「闇の女王様も、光の女王様と雷の女王様に会うことができて、本当に良かったねぇぇぇぇ」

「ああ、俺も貰い泣きしちまうぜ……頼れる兄貴や姉貴ってのは、本当にいいもんだよなぁ」

「女王様方も、闇の女王様にお会いできて、本当に……本当にようございましたねぇ……」


 滝の如き涙をダバダバダーと流す人外ブラザーズ。どうやら三人の女王の感動の対面に、二人して思いっきり貰い泣きしているようだ。

 そしてその中に何故かパラスも加わって、エグエグと泣いている。

 人外ブラザーズとともに、感情を抑えることなく滝涙を流すパラス。

 パラスも邪竜達との戦いでヘトヘトに疲れきっているだろうに、属性の女王達を見守りながら感激で涙を流す彼女は本当に情に篤く心優しい性格である。


 そんなライト達に、闇の女王が改めて声をかけようとして半ば呆れ顔になっている。


『其の方ら……一体何をそんなに泣いておるのだ?』

「ぃゃ、俺達のことは気にしないでくれ……女王達の心温まる再会の約束に感動してただけだから」

『それにしたって……其の方ら、本当に顔がぐしゃぐしゃだぞ?』

「大丈夫大丈夫、そんなもん後で顔を洗えばいいことだし。なぁ、ライト?」

「うん……闇の女王様、お見苦しいところを見せてしまってすびばぜんんんん」

「闇の女王様……天空島警備隊隊長である私まで、斯様(かよう)な無様を晒してしまい……誠に、誠に申し訳ございばぜんんんん」


 呆れ顔の闇の女王に、それまでライト達の後ろにいたラウルが空間魔法陣を開いて三枚のタオルを取り出す。

 そのうちの一枚をまずレオニスに渡し、続いてライト、パラスと順番にタオルを渡していく。

 三人揃ってタオルを手にし、ぐしゃぐしゃになった顔をぐしぐしと拭っている。

 涙で顔をぐしゃぐしゃにした主人や友人に、無言でテキパキとタオルを差し出す―――さすがラウル、今日も完璧なる万能執事である。


 そんな四人のコミカルな様子に、それまで涙ぐんでいた光の女王と雷の女王が思わず吹き出す。


『ププッ……パラスってば、相変わらず涙脆いわねぇ』

『ププッ……人族きっての英雄達も、パラスに負けず劣らず涙脆いのねぇ』

『それを支えるラウルは、相も変わらず有能だな』

「お褒めに与り光栄だ」


 光の女王と雷の女王だけでなく、闇の女王もまたラウルを褒め称える。

 そうして少しだけ場の空気が和んだ後、闇の女王が空を見上げながら呟く。


『……そろそろ夜明けが近づいてきた。吾ら闇の精霊達の時間も、もうすぐ終わり其の方達の時間になる。光の女王、雷の女王、此度は災難多き夜であったが……誰一人欠けることなく無事に乗り越えられたこと、心より嬉しく思うぞ』

『それもこれも、全ては闇の姉様のお導きのおかげです』

『闇の姉様、本当に、本当にありがとうございました!』


 闇の女王の言葉に、光の女王と雷の女王が深々と頭を下げて礼を言う。

 確かに闇の女王の言う通りで、彼女の視線の先にある東の空の地平線は薄っすらと明るくなってきていた。


 闇が支配する夜の時間は終わりに近づき、やがて間もなく夜が明ける。

 夜明けがくれば闇の女王の力は弱まり、今度は光の女王の支配する昼の世界がやってくる。

 闇と光が同時に存在し得る、一日の中でほんの僅かなひと時。

 闇の女王はグリンカムビのもとに移動し、その羽根を優しく撫でた。


『グリンカムビよ、其の方も大儀であったな。ヴィゾーヴニルとともに、しばらくはゆっくり休めよ』

『クエケケ!』

『コケケコ!』


 闇の女王の労いに、神鶏二羽も嬉しそうに応える。

 夜明けは神鶏達の力が最も強くなる時間帯。グリンカムビもヴィゾーヴニルも、先程までの戦いで疲れるどころかこれからが一番元気な時間なのである。


 そして闇の女王は、ぐっすりと寝てしまったクロエの身体をお姫様抱っこしながら、ふわりと宙に浮く。


『では、吾らは暗黒の洞窟に帰る。其の方らも疲れたであろう、各々家に帰ってよく休め』

『闇の姉様!本当にありがとうございました!』

『またいつの日か……絶対に、絶対にお会いしましょうね!』

「闇の女王様、ぼく達もまた暗黒の洞窟に遊びに行きますね!」

「近いうちに、ココの大好きなおやつをたくさん持って会いに行くからな」

「ココちゃんにもよろしく言っといてくれ」


 闇の女王の労りと別れの挨拶に、二人の女王とライト達が上を見上げながらそれぞれ言葉をかける。

 皆の心のこもった温かい言葉に、闇の女王がニッコリと笑いながら最後にクロエに言葉をかける。


『……さ、ココ様、吾らの家に戻りましょうぞ。今日は本当に……本当にお疲れさまでございました』


 闇の女王の腕の中で、ふにゃぁ……という小さな寝息を漏らすクロエ。

 幼子のように無防備な寝顔を、闇の女王は愛おしそうに見つめている。

 そして闇の女王はクロエを抱き抱えたまま、夜明け前でまだ強く残る暗闇の中を溶けるようにして消えていった。

 邪竜の島討滅戦の戦後処理その四、援軍達との別れの時です。

 竜騎士とシュマルリの竜達、そして闇の女王の帰還まで詰め込んだので、久々に書いても書いても終わらないー><

 でも、神樹襲撃事件の時の第707話のように、今回も別れのシーンをブツ切りにしたくなかったのでギュウギュウ詰めでゴリ押しすることに。

 とはいえ、今回は7000字ちょいとそこまで嵩張ってないから大丈夫よね!(º∀º) ←感覚麻痺


 途中、ディランに竜騎士の徽章を返すシーンで『……ここでもし手を滑らせて落っことしたら、絶対に見つけらんないよねー』とか思っちゃって、背筋が寒くなった作者。

 何しろ天空島は高度2000メートル前後の高さにあるので、ここでまかり間違って物を落っことしてしまったら……絶対に見つけらんないし、下手したら地上に落ちた衝撃で損壊するよねー><

 ちなみに作者は生粋の粗忽者なので。この手の失敗を繰り返す自信があります!(`・ω・´) ←自慢にもならない自信


 でもって、最後の方、闇の女王と光の女王の交流。

 これはまぁ間違いなくサイサクス史上初の出来事でしょう。

 もともと属性の女王達は自身の居場所が決められているので、他の女王に出会うこと自体が滅多にないことですし。

 そこへきて光と闇という、究極にして対極の存在同士。滅多に会わないどころの話ではありません。


 ですが、存在そのものは対極であっても、水と油のような決して混ざらない存在ではないんですよね。

 それは夜明けとか夕暮れなどの明暗入り混じる時間帯があることからも分かる通りで、光と闇は決して混ざらない&混ざってはならない存在ではないのです。

 だからこそ、拙作でも闇の女王と光の女王が親交を深めながら互いを思い遣る場面を何としても入れたくてですね、作者は頑張りました!

 作中で交わされた再会の約束。これがいつ果たされるかは分かりませんが、いつか必ずまた会わせてあげたいな。

 それまでまた作者も頑張ります!

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