表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
マイナーゲーム世界で人生を切り拓く〜気がつけばそこは、誰も知らないドマイナーソシャゲの世界でした〜  作者: 潟湖
年末年始と冬休み

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1062/1684

第1062話 圧巻のボリュームリスト

 読者の皆様、あけましておめでとうございます。

 旧年中は拙作をご愛読いただき、誠にありがとうございました。

 また、年末年始の四日のお休みもいただき、作者も久しぶりにのんびりとした正月を過ごすことができました。

 予定通り今日から連載再開し、2024年初の投稿となります。

 今年も作者の力が続く限り、サイサクス世界の物語を綴る所存です。

 本年もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>

 ラウルの料理魂に火をつけた、呪いの鉄鍋を用いた湯豆腐その他を十分堪能したライト達。

 ライトとレオニスはカタポレンの家に帰り、ラウルとマキシはそのままラグナロッツァの屋敷で過ごす。


 ライトはカタポレンの家に帰った後、自室で早速マイページを開いた。

 午後にルティエンス商会でロレンツォに書いてもらったメモ『神威鋼の入手に必要な素材リスト』を参照し、該当する素材がどれ程手持ちのアイテムの中にあるかを確認するためである。

 ロレンツォが書いてくれたメモには、以下の素材が挙げられていた。



 ====================



 桜花印安来鋼

  人喰猪の上毛皮 1個

  砂漠蟹の堅脚 1個

  海蜈蚣の毒顎 1個

  紫色のぬるぬる 1個

  鉄 2個


 アビスクロム

  暗黒蘭の花弁 1個

  蒼原蜂の毒針 1個

  赤小鬼の右手 1個

  水色のねばねば 1個

  鉄 1個

  金 1個


 イノセンスエレクトラム

  砂漠蜉蝣の大羽 1個

  大黄河蟹の小鋏 1個

  狗狼の呪骨 1個

  毒茨の棘茎 1個

  鋼鉄 2個

  サファイア 3個


 マナクリスタル

  死霊獣の大角 1個

  仮面の欠片 1個

  不浄の(まなこ) 1個

  加虐の触手 1個

  エメラルド 3個

  ダイヤモンド 4個


 青生生魂

  咆哮樹の樹皮 1個

  暗黒の魔獣の(たてがみ) 1個

  邪竜の翼膜 1個

  暴君竜の鋭爪 1個

  金 4個

  ダイヤモンド 6個



 ====================



 そのラインナップの多さに、ライトは思わず「おごごごご……」と驚愕の声を漏らす。

 強化素材一つにここまでの材料を要するとは、想像を絶する事態である。

 いや、実際にはライトも全く予想していなかった訳ではない。強化素材の交換には法則がある。

 それは、一つにつき『四つの魔物由来の素材』そして『単一もしくは複数種の金属または宝石』、この二つの組み合わせが定番となっているのだ。

 つまり、強化素材一つを得るために五種類もしくは六種類の材料が必要であることは、ライトも重々承知していた。


 それに、エクストラクエストで出てくるだけあって、『神威鋼』を得る過程も一筋縄ではいかないのも当然のことである。

 だがしかし、それでも頭の中で予想しているだけの時と比べて、実際にこのリストの圧巻のボリュームを目の当たりにすると、思わず怯んでしまうのも事実。

 ライトは小さくため息をつきつつ、改めてリストの素材名を眺める。


 ぱっと見たところでは、半分くらいは手持ちのアイテムの中にありそうだ。

 だがそれは、裏を返せば半分近くは持っていない、ということになる。それら未知の素材を採取するためには、今までとは違う場所での魔物狩りをする必要がありそうだ。


「人食猪は分かる、砂漠蟹、暗黒蘭、蒼原蜂も分かる。……マナクリスタルのやつは、全部『呪われた聖廟』のフィールドに出る魔物から採る素材のはず」

「てゆか、暴君竜って……これ、ドラゴタイラントのことだよな? ……え、ナニ、もしかしてこれ、ドラゴタイラントを狩らなきゃならんってこと? ……うへぁー……」

「……とりあえず、該当する魔物がどれかをきちんと確認した上で、その魔物の生息地に行かないといけないな」


 手元のメモにずらりと並ぶラインナップを、しかめっ面をしながら眺めるライト。

 ライトは頭をフル稼働させて、記憶の中にある交換所データと照らし合わながら考察している。


 『桜花印安来鋼』や『アビスクロム』は、BCOの中では中ランクの強化素材なので入手も然程難しくない。『イノセンスエレクトラム』は高ランク寄りだが、それでもまだライトの感覚ではそこまで難易度は高くない。

 問題は、それらより先の『マナクリスタル』と『青生生魂(アポイタカラ)』である。


 この二つは、それまでの三つとは訳が違う。

 BCOを知るライトの記憶では、金属と宝石以外はどの素材も入手困難なものばかり。

 特にマナクリスタルの方の素材は、全て『呪われた聖廟』と呼ばれる冒険フィールドに出没するモンスターから採らねばならない。


 果たしてこのサイサクス世界にも『呪われた聖廟』が存在するのかどうか、ライトには分からない。少なくとも、ライトがこれまで読んできた書物ではまだ一度も目にしていない。

 だがそれは、ただ単にライトがまだ知らないだけかもしれない。

 レオニスの書斎の書物やラグーン学園の図書室で調べれば、何か手がかりが得られる可能性はそれなりにある。


 『神威鋼』の素材リストに一通り目を通したライト。ロレンツォからもらったメモを折り畳み、アイテムリュックの中に仕舞い込んだ。

 そしてベッドの縁に座り、そのままベッドに倒れ込むようにして寝転ぶライト。

 天井を見上げながら、誰に言うでもなく独り言を呟く。


「はぁー……エクストラクエストだけあって、やっぱそう簡単にはクリアさせてくれなさそうだぁー……」

「てゆか、『呪われた聖廟』とか、このサイサクス世界にもあんの?……って、多分っつーか間違いなくあるんだろうなぁー。でなきゃクエストイベントのお題に、聖廟関連のモンスターの素材が出てくるはずねぇし」

「明日からまたラグーン学園に通わなきゃならんから、素材集めは次の土日までお預けだけど……学園に通っている間に、調べ物とかマッピングの整理とかの下準備をしておこう。そうすれば、土曜日になったらすぐに出かけられるし!」


 最初のうちは、予想以上に困難を極めそうな材料集めにげんなりとしていたライト。

 だが、彼の辞書に『(クエストイベントを)諦める』という文字はない。

 平日のうちにあれをしよう、これもしておこう……あッ、あれもしておかなきゃ!と様々な計画を脳内で立てるうちに、ライトの瞳がキラキラと輝き出す。


「よーし、明日からまた頑張るぞ!まずはラグーン学園の図書室通いだ!」


 それまでベッドの上で寝転んでいたライト。ガバッ!と起き上がり両手を高く掲げて気勢を上げる。

 ライトの燃え盛る冒険心に、さらに火がついた瞬間だった。

 2024年一発目の投稿です(・∀・)

 ……って、記念すべき新年初の投稿が3000時にも満たない少量で申し訳ございません…_| ̄|●…

 去年ラストの投稿の第1061話後書きにて宣言した通り、先程まで『BCO&サイサクス世界資料集』の方の執筆をしてました。


 本日の20時ちょい過ぎに、ライトが長年挑み続けているクエストイベントのデータを詳細にまとめたページ『クエストイベント【湖の畔に住む小人達の願いを叶えよ】お題50 +α』を公開しました!(・∀・)

 これを見れば、ライトがいつクエストをクリアしたか、どんな報酬を手に入れたかなどが一目で分かるように!(ФωФ)

 この他にも『マキシマスポーションの作り方』と『ギャラクシーエーテルの作り方』も執筆済み。後ほど最終チェックしたら投下する予定です。


 さて本文の方では、後回しになっていた神威鋼の入手方法=交換に必要な材料が明らかに。

 拙作の場合、登場人物やモンスターの名付け、地名なんかよりもこの『交換所用材料の名付け』が一番大量に発生している気がする…( ̄ω ̄)…

 ライトのクエストイベントが新しく進む度に、作者は頭を煮えさせながらアイテム名やその組み合わせを必死こいて捻り出しておるのですぅぅぅぅ><


 ……って、作者の脳細胞の密度の低さの残念さとか、そんなこたどーでもいいんです。

 改めまして、本年もサイサクス世界の物語をご愛読いただけると嬉しいです。

 ライトやレオニス、ラウルにマキシ、可愛い神樹族や麗しの属性の女王達と神殿守護神、マスターパレン等々、個性豊かな我が子達が織り成す様々な冒険譚を、読者の皆様方に楽しんでいただけるよう、日々精進してまいります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ