第1049話 大仕事のその後
二週連続で日曜休みをいただき、ありがとうございました。
予定通り、本日よりまた連載再開いたします。
ライト達がラグナ神殿を去った後、午後から任命式が内々だけで催されて新たな大教皇と総主教が無事就任した。
新しい大教皇の名は、ケニー・フォレストヒル。
代々ラグナ教幹部を務める由緒正しい家門の出身で、本人もまた敬虔かつ生粋のラグナ教信徒である。
ケニーは四十路をとうに越しているにも拘わらず、ぱっと見では三十歳くらいにしか思えない若々しさだ。その上、ギリシャ彫刻のような見目麗しい整った目鼻立ちをしているので、大教皇就任前までは外交部部長兼広報部部長を務めていた。
彼の武器は、超絶甘いマスクと誰とでもすぐにうち解けられる人懐っこさだ。
布教活動の際には平民達にものすごくモテていたし、上流階級との会談でも主にご婦人方に気に入られていたので、表の顔のトップである大教皇となってもきっと上手く舵取りできるだろう。
そして総主教は、サン・ド・レーヴェ。こちらはラグナ教の裏組織をまとめる『総括部』と呼ばれる部署で部長を務めていた男だ。
ギョロリとした大きな三白眼と、目の下の真っ黒な隈。これが彼のトレードマークで、その隈はメイクなどではなく子供の頃からずっとそうだったという(本人談)。
こちらも年は四十を越えてケニーとほぼ同期だが、サンの方は若干老け顔というか主に目の下の隈のせいで五十歳くらいに見える時もある。
また、彼が元いた場所『総括部』は、昔はそれこそ賄賂や敵対組織に対する襲撃等の破壊活動、果ては政敵暗殺などの後ろ暗いことを担当する裏組織だった。
しかし、今は主にエンディを含む三代の大教皇達が地道に実行してきた数々の改革により、ラグナ教がそうしたことを行うことはほぼなくなっていた。
しかし『総括部』そのものはなくしてはおらず、今は警備のための衛兵育成や治安部隊を維持する程度に留まっている。
そしてこの新しい大教皇と総主教、実はエンディとは刎頸の友である。
ほぼ同じ時期にラグナ教に入信し、歳も近い。サンがエンディの二つ年上で、ケニーはエンディの一つ下。
三人は幼い頃からこのラグナ神殿で交流があった。成人後はそれぞれ違う部署に配属されたが、それでも彼らは時折顔を合わせては様々な話を熱く語っていたものだ。
エンディはここで一度表舞台から降りて一信徒に戻るが、ケニーとサンに後継を任せることができれば安心してこの地を去れるというものである。
任命式が終わった後、エンディはホロとともに各部署に挨拶に回った。
日頃から世話になっていた司祭や職員、衛兵達はもちろんのこと、魔の者達にも別れの挨拶をした。
魔の者達は皆「ぅぅぅ……大教皇ちゃん、ホロっち、元気でね」「今までお疲れさまだったのねン」「絶対にまた会おうな!約束だぞ!」等々、皆涙ながらにエンディ達と別れを惜しんでいた。
ダバダバダーと滝涙を流す魔の者達に見送られたエンディとホロ。
最後は今も絶賛立入禁止中の主教座聖堂に、二人して入る。
本当はもう役職を解かれた二人に、この聖堂に入る資格はないのだが。そこは入口を守り封鎖する衛兵達も見逃してくれた。
今日を限りにここを立ち去る者達への、心ばかりの餞別的な気遣いなのだろう。
主教座聖堂の中に入り、壁や椅子、ステンドグラスや祭壇部などをゆっくりと見て回るエンディとホロ。
二人の眼差しは、ここにある全ての物を慈しむ慈愛に満ちていた。
「このラグナ神殿に入信してから、早三十有余年……いろんなことがありましたねぇ」
「そうですねぇ……月日が経つのは本当に早いものです」
「総主教が入信したのは、私より十年早いんでしたっけ?」
「いいえ、大教皇様より八年先ですよ。……というか、私はもう既に総主教ではありませんよ?」
「それを言ったら私だって、もう大教皇ではありませんよ?」
「「………………」」
祭壇部から一番近い最前列の長椅子に並んで座りつつ、これまでのことを振り返るエンディとホロ。
互いに未だに『総主教』『大教皇様』と呼んでしまうことに、双方即座にツッコミを入れる。
長年口にしてきた言葉は、すっかり染みついてしまってなかなか抜けないと見える。
お互い様な状況に、二人はほぼ同時にくつくつと笑う。
「ホロさんは、これから故郷に帰るんでしたっけ?」
「ええ。コクマー地方行きの最終馬車が三時半に出るので、それまでに馬車の停留所に行かねばなりません」
「ああ、ではそろそろここを立たねばなりませんね」
「エンディさんは、これから世界中を巡礼して回るのですよね? 今からどうなさるのですか?」
「今日のところはどこか適当な宿屋にでも泊まって、明日ラグナロッツァを出ようと思っています」
「そうですか……ラグナロッツァも寂しくなりますね」
今は水晶の置かれていない水晶の壇の前で、エンディとホロが向かい合って静かに語る。
毎日顔を合わせていた二人が、間近で気軽に会話を交わすのもこれが最後。
もちろん二人とも、これが今生の別れではないつもりではいる。だがそれでも、この先いつ再会するかは全く分からない。
下手をすれば五年や十年は会わないかもしれないし、もしかしたら本当にこの先一生会うことなく互いの生を終えるかもしれない。
これから別々の道を歩む二人には、間違いなく長い別離となるだろう。
「ホロさんも、どうぞお元気で……」
「エンディさんも、巡礼の旅でくれぐれも無茶はなさいませんよう……ご健勝をお祈り申しあげます」
「ホロさんの故郷であるコクマーの街にも、いつか必ず立ち寄りますからね」
「是非とも!コクマーにていつまでも、いつまでもお待ち申し上げております!」
二人は祭壇部前で固い握手を交わす。
そして旅立つ馬車の出立が迫るホロは主教座聖堂を後にし、エンディはホロを見送った後に再び祭壇で祈りを捧げる。
旅立つホロの今後の将来はもちろんのこと、これまで世話になった全ての人達への感謝、そしてラグナ教の未来が明るいものでありますように―――エンディは真摯に祈り続けた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そうして三十分程経過した頃、思う存分祈りを捧げたエンディはすっきりとした顔で主教座聖堂を出た。
入口の衛兵にも労いの言葉をかけ、エンディを慕っていた衛兵達は思わず涙ぐむ。
「大教皇様……いえ、エンディ様……どうぞお元気で……」
「ありがとう……貴方達の献身的な支えにより、私はここまでやってこれました。これからもラグナ神殿を支えていってくださいね。私も貴方達と同じく、常にラグナ神様とともにあります」
「こちらこそ……今までありがとうございました。そして……お疲れさまでした」
涙で鼻を赤くした二人の衛兵が、エンディに向けて敬礼をしながらいつまでもエンディの背を見送る。
その背には中くらいのリュックサックを背負い、服装も今までの大教皇然とした立派なものではなく質素な聖職者服を着ているエンディ。
これからの旅立ちに、全く不安がない訳ではない。エンディは今までずっとラグナ神殿内で暮らしてきた。
籠の中の鳥と揶揄されても反論できないような生き様を送ってきたエンディが、いきなり世界中を巡礼して回るなど無謀にも程がある。
だが今のエンディの胸の中は、そうした不安以上に世界中をその目で直接見て触れられることへの期待感の方がはるかに上回っていた。
やはり私一人で旅をするのは危険かな……そしたらやはり、冒険者ギルドで護衛を雇うべきだろうか?
護衛を雇うのって、いくらぐらいお金がかかるんだろう? ……よし、明日冒険者ギルドに行って、相談してみよう。ラグナロッツァの総本部の受付はとても優秀らしいから、きっと私のような初心者丸出しの者でも相談に乗ってくれる、ハズ!
……いや、それより今日の宿を先に確保せねば……庶民に大人気という向日葵亭?に泊まってみたいけど……今日行って空き部屋なんてあるだろうか?
人気の宿屋というくらいだから、きっと空き部屋なんてないだろう……最初から他の宿屋を探す方が無難かな……
そんなことをつらつらと考えながら、正門に向かうエンディ。
正門を潜って一歩外に出れば、その瞬間からエンディはもう大教皇ではなくなる。エンディ・ユシオーリとしての新たな人生が始まるのだ。
正門前のギリギリ敷地内のところで、再び後ろを振り返るエンディ。
そして深々と頭を下げてお辞儀をした。
十歳の時に受けたジョブ適性判断で【大神官】が出た日から、数日後にはもうラグナ神殿に住み込みの見習い神官としてここに来た。
それから三十年以上、実にこれまでの人生の七割以上をラグナ神殿で過ごしてきた。そんなエンディの胸の中に、寂しい思いが全くない訳がない。
だが、これからは自分の足だけで歩き、己の人生を切り拓いていかねばならない。
今までありがとう、そして、さようなら―――
エンディの深いお辞儀には、そうした万感の思いが込められていた。
そして、意を決して正門から外に出たエンディ。ほんのりと赤く色付き始めた空を眺める。
すると、突然横から声をかけられた。
「お疲れさま、エンディ」
「…………兄上…………」
正門の横に立っていたのは、オラシオンだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
思いがけない人物からの出迎えに、エンディは一瞬言葉を失う。
だが、すぐに気を取り直してオラシオンの前に小走りで向かった。
「兄上、どうしてここに?」
「どうしてって……そんなの決まっているでしょう?」
「……私を迎えるために、わざわざまたここまで来てくださったのですか……?」
「もちろん。可愛い弟の門出に駆けつけないなど、兄としてあり得ませんからね」
ニッコリと笑いながら答えるオラシオンに、エンディの瞳がみるみるうちに滲む。
オラシオンはレオニス達とともに、今日の未明に来て【晶瑩玲瓏】の復元を見届けてくれた。
そしてそれは秘密裡に事を進めなければならなかったので、事が済んだ後は早々に立ち去っていった。
そんなオラシオンが、午後になってから再び自分のために駆けつけてきてくれるとは、エンディは夢にも思っていなかったのだ。
感極まったエンディが、涙を堪えつつオラシオンに頭を下げる。
「長い時間待ったでしょうに……兄上、ありがとうございます」
「そんなに長くは待っていないし、気にしなくてもいいですよ。それに、ホロさんのお見送りもできましたしね」
「じゃあやっぱり、結構長い時間お待ちだったのですね」
「小一時間程度、待つうちにも入りませんよ」
そんなに待っていないというオラシオン。その割にはホロとも会って話をしたようだ。
ホロがラグナ神殿を出たのは、今から三十分以上前。ということは、きっと一時間近くこの正門前でエンディを待っていたのだろう。
「ところでエンディ。これからどうするのですか?」
「とりあえず、今から今日泊まる宿を探そうと思っています。そして明日の朝イチで冒険者ギルドに行って、旅の護衛を雇おうと……」
「??? 何故そんなことをするのですか?」
「え? な、何故って、そんな……今からラグナロッツァの外に出るにはもう遅いですし、明日から私は巡礼の旅に出るので……」
エンディの今後の予定を尋ねたオラシオンが、心底不思議そうな顔でエンディを見つめている。
だが、エンディにしてみたら何故に宿屋探しに異を唱えられるのか分からない。
しどろもどろになりながら何故かを答えるエンディに、オラシオンが口を開いた。
「何も宿屋になど泊まらずとも、我が家に泊まればいいだけのことでしょうに?」
「!!……そ、それは……」
「父上も母上も、貴方が帰ってきてくれるのを心より待ち侘びているのですよ」
「………………」
オラシオンの言葉に、エンディは再び言葉に詰まる。
エンディとて、実家に顔を出すことを全く考えなかった訳ではない。
だが、自分はこれから世界中を巡礼して回る身。今ここで、実家に帰って父母の顔を見たら―――里心がついて、旅に出る決心が揺らいでしまうかもしれない。
それに、すぐにまた旅立ったら、再び父母を悲しませるだろう……父上や母上にまた寂しい思いをさせるくらいなら、いっそこのまま顔を合わせずに旅に出るべきだろう。エンディはそう考えていた。
そんなエンディの思惑を全て理解しているかのように、オラシオンが再び口開いた。
「……エンディ、何も気を遣う必要はないのですよ。父上も母上も、貴方がこのラグナロッツァの地を去ることをご存知です」
「……!!」
「なればこそ、今日一晩だけでも家に帰ってきてくれませんか。次にいつ会えるか分からないのですから」
「そうですね……」
オラシオンの説得めいた言葉に、エンディも小さく頷く。
実際問題、エンディがこのラグナロッツァを去った後、いつまたここに来るか全く決まっていない。
年に一度はラグナロッツァに戻ってくるつもりではいるが、それとて予定は未定で必ず訪れることができるかどうかは全く分からないのだ。
だからこそ、一目だけでも父母に会ってその顔を見せてやってほしい。オラシオンがそう願うのも無理はなかった。
「では、今晩だけ実家に泊めさせていただこうと思います」
「おお、分かってくれて良かった!ここでもしエンディに逃げられたら、私が父上と母上に大目玉を食らうところでしたよ」
「そんな……あの父上と母上が、兄上を怒る訳が……」
「そう思うでしょう? もちろんそれは当たっているんですが、今回だけは話が別ですよ。よしんば大目玉は食らわなくても、貴方に会えなかった悲しみと絶望で泣き崩れてしまいます」
肩を竦めながら戯けてみせるオラシオンに、エンディは思わずフフッと笑う。
エンディは十歳でラグナ神殿に入って以来、父母とは年に一度会えればいい方だった。
甘えたい盛りのエンディにはそれなりに辛いことだったが、それでも数少ない思い出の中の父母はいつも穏やかな笑顔を浮かべていた。
そんな心優しい父母を、これ以上悲しませる訳にはいかない。
一晩泊まるだけで、父母がこれまで味わってきた我が子を手放す寂しさを癒せるとはエンディも思っていない。
だがそれでも、今までできなかった親孝行をするなら今だ。これからは、ラグナ教大教皇でもなければラグナ教信徒でもない、父と母の子として少しづつ孝行していこう―――エンディはそう考えていた。
「では、今晩だけでもユシオーリ家にお邪魔させていただきますね」
「お邪魔だなんて!他人行儀なことを言わないでください。ユシオーリ家はいつだって、そしてこれからもずっと貴方の家なのだから」
「……本当に、ありがとうございます」
「礼を言われることでもありませんよ。貴方はただ実家に帰って泊まるだけなのですから」
「……そうですね」
兄の提案を受け入れたエンディ。
ただ実家に泊まるだけなのに、オラシオンに向かって礼を言うとは律儀である。
「さ、もうすぐ日も暮れることですし。我が家に帰りましょう」
「そうですね!」
ずっと立ち話していたオラシオンとエンディだったが、エンディが実家に泊まるという話が決まったので、二人で家のある方向に歩き出した。
そして道中で、オラシオンがエンディに問いかける。
「というか、明日は冒険者ギルドに行くのですか?」
「ええ、やはり私一人だけでの旅は、何かと不安ですので……護衛を雇おうと思っていまして」
「ならば、午後に私といっしょに冒険者ギルドに行きましょう。午前中は教育者関連の会議があって、それに出席しなければならないのですが。お昼以降は何も予定は入っていませんし」
翌日に冒険者ギルドに行くというエンディに、オランダは午後の同行を提案する。
だが、エンディにしてみれば申し訳ない気持ちになるようだ。
「せっかくの貴重な休日に、付き合ってもらっていいのですか?」
「構いませんとも。それに、エンディ。貴方は私が教職者になる前の職業が何だったのか、お忘れですか?」
「…………ぁ」
オラシオンの言葉に、エンディは一瞬固まる。
そう、オラシオンはラグーン学園の理事長になる前は冒険者をしていたのだ。
しかもその階級は聖銀級、レオニスの金剛級に次ぐ上位冒険者としてその名を馳せていた。
そんな異色の経歴を持つオラシオンだけに、冒険者ギルドでもオラシオンのことを覚えている者も多い。
冒険者稼業からは引退して久しいオラシオンだが、エンディ一人で冒険者ギルドに出向くよりもオラシオンが同行した方が何かと有利なのは間違いない。
そしてこのことは、エンディにも十分理解できた。
「そうですね、兄上は立派な冒険者として長年務めてきていましたものね」
「そこまで大層なことはしていませんがね。いずれにしても、護衛の手配やその質を見分けることくらいは今でもそれなりにできますし、力を貸すこともできるでしょう」
「フフフ……やはり私の兄上はとても、いえ、世界一頼もしいですね!」
オラシオンが気にかけてくれることが、とても嬉しくて仕方がない様子のエンディ。歩きながらオラシオンの腕にしがみついた。
ニッコニコの笑顔で、オラシオンの肩に頰を寄せるエンディ。それはまるで恋人同士が腕を組むような図だが、当人にとってはこれまでずっと甘えることのできなかった兄に対して大いに甘えているだけである。
これまでの分を取り戻すかのように、思いっきり甘えてくるエンディにオラシオンも苦笑いしつつ応える。
「私はそんなに頼もしくありませんよ?」
「いーえ!私にとっては世界一頼りになる兄上です!」
「そうですか、ではそういうことにしておきましょう」
「はい!」
べったりと腕を組みつつ、家路に就くオラシオンとエンディ。
それは、家族として過ごす時間を一秒たりとも逃すまいとする異母兄弟の、微笑ましくもちょっぴり切ない姿だった。
聖遺物の復元という大仕事を終えた後の、エンディ&ホロの旅立ちの様子です。
オラシオンがエンディの出待ちをして、ともに実家に帰る。この光景を前話のラストに持ってくるつもりだったのですが、昨日は時間的に書ききれなくて断念。
ですが、オラシオンとエンディの兄弟としての会話を交わすところは、やはり入れたい!どーーーしても入れておきたい!という作者の強い思いはどう足掻いても消せなくてですね(=ω=)
前話に追加するつもりで、ちょろちょろ書いていたところ、何と!驚きの7000字超えてしまいました!><
こりゃとても前話に追加するレベルじゃ収まらん、となり、結局新しい一話として投稿することにしました。
でもまぁね、エンディもホロも役職を退いて旅に出たり故郷に帰るのだから、当分拙作内での出番は回って来ないでしょうしー…(=ω=)…
当分出番のない子達なので、ラグナロッツァを去る前に彼らが主役の回を入れてもいいじゃない!旅立ちの餞として、これくらい許されるよね!と思う作者。
でも、いつかまたエンディもホロも物語に出したいなー。どんな形で再登場させるかなんて、現時点では全く分かりませんけども。
いつか実現できるよう、頑張ります!




