ツイッターでは”#竹中平蔵は月7万円で暮らしてみろ”がトレンド入りですが……
さて、竹中平蔵氏がBS-TBSの報道1930に出演して、ベーシックインカム論を提案したわけですが、その内容があまりにも酷く、ツイッターで大炎上していますね。
まあ、大雑把に言えば月々7万円を支給する代わりに年金も生活保護もなくすし、マイナンバーと銀行口座をひも付けて所得を把握して所得が一定以上の人は後で返すようにするというものなのですが、所得が一定以上の人は後で返すの一定の額がどんくらいなのかが問題だと思います。
まあ派遣社員はすでにマイナンバーと給与の振込先銀行口座をひも付けて所得を把握されていたりしますけどね。
でまあ、コロナの補助金が30万の予定だったときは
◆単身世帯:10万円以下
◆2人世帯(扶養家族1人):15万円以下
◆3人世帯(同2人):20万円以下
◆4人世帯(同3人):25万円以下
というものだったのでおそららくは同程度で設定してくるでしょう。
しかしまあ生活保護は生活費・家賃で月10万とかですが、医療券・調剤券を持参して生活保護法に基づく指定医療機関や調剤薬局へ行けば、診療や調剤の現物給付を受けられたり介護サービスの費用も負担しなくてすむ、それができなくなる上に、生活保護や厚生年金より低い金額とかやばいですよね。
まあこれそもそも日本国憲法第25条違反の可能性が高いのですが。
まあ、日本の総理大臣が官界や財界の神輿兼サンドバックでしかないように、竹中平蔵氏もグローバル資本のスピーカーでしかないので、基本的にはツイッターなどで何を言われようが痛くも痒くもないのでしょうが。
そもそも竹中平蔵氏はまず極端に受け入れ難い極論を発信し、議論を自分寄りに振って、本来ならば受け入れ難い政策を妥協点として国民に認めさせる「許容範囲の拡大」をよく使いますので、反発が強いので少し妥協するという形で結局何らかのちょっと改定した提案を出してきそうな気もします。
2019年の、医療・年金・介護・生活保護などの社会保障給付費の合計は、年間約120兆円なので、この120兆円を組み替えれば、コロナの給付金10万円も含めてベーシックインカムの財源は確保できるでしょうが、さてどうなるのでしょうね。
とりあえず日本という国は経済的弱者にはどんどん厳しい国になっていきそうではあります。