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06話 ステータス

 次の日、修業の開始です。

 家の庭でおばあさんは、まず講義をしてくれるようです。


「モモコ、これに手をかざしてみて」


 おばあさんが水晶玉を取り出しました。


「なんですか? これ」

「能力値の測定をする水晶玉よ。まあ、人間の数値っていうのは細かく測れるわけじゃないけどね。ざっくりとした目安にはなるわ」


 きましたよ。お待ちかねの能力測定! 進んで戦いに行きたいわけじゃないけど、すごい才能があったりしたらやっぱり嬉しいですよね! 痛いのは嫌だけど、俺ツエーはしたいんです! 私ツエーか、ワタシツエー! 楽しみだなあ!


 私は水晶玉に手をかざしました。すると、中に文字が浮かびます。


モモコ レベル1

筋力 10

魔力 15  

気力 2


 ……ずいぶん項目が少ない気がする。


「どうですか、おばあさん! 私強いですか!」


 魔力っていう表示もあります! この世界魔法があるんですね! 私これちょっと魔力高いんじゃないんですか? ワクワク。


 おばあさんはにやりと笑いました。


「びっくりするほど弱いわね。やっぱり私の思った通りだわ」


 ……えーー! 私弱いの!? やる気なくすー。


「詳細情報を表示してみるわね」


 おばあさんはさらに水晶をいじります。


モモコ レベル1

筋力 10

 瞬発力 4

 持久力 4

 耐久力 2

魔力 15

 作成力 5

 持久力 5

 耐久力 5 

気力 2


「これでも人間の強さを数値化するには不十分ね。例えば、同じ瞬発力でも重いパンチを放つのが得意な人もいるし、素早く動くのが得意な人もいる。その数値の筋肉を体のどこにどう割り振っているか、筋肉の質の問題もあるしね。素早く動くのが得意な人にしても、同じ瞬発力10同士だったとしても、体重の差でスピード差はでるの。魔法も似たようなものね」


 おばあさんはまた元の画面に戻します。


モモコ レベル1

筋力 10

魔力 15  

気力 2


「そういうわけで、完璧に強さを測れるわけじゃないから、ざっくり人の強さを測るだけならこれで十分ね。ちなみに、気力というのは人が常に生きるために放出している力のこと。筋力や魔力の燃料で常時放出していて、それぞれ筋力や魔力に変換しているの。まあ、普通人間が鍛えようと思って鍛えられる部分じゃないから、大体肉弾戦主体の戦士なら筋力を魔法使いなら魔力を鍛えることになるわ」


「喧嘩素人の殴り合いなら、だいたいどちらが勝つか、筋力さえ見ればわかるってことですね」


「そういうことね。理解が早いじゃない。まあ、それを踏まえてこの世界の住人の平均値を見せせると……。だいたいあなたと同じくらいの……。14歳の村娘の平均はこれくらいね」


村娘 レベル14

筋力 100

魔力 200

気力 1


 ……ワタシヨエー!

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