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セカイの夢

作者: はるなを

俺は走り出した


学校へと続く一本道

照りつける太陽が僕を焼き殺す


遅刻寸前だった

ヒトカゲもない町を僕は駆け抜ける


今日の俺は、調子がすこぶる悪かった

朝食は食べてない

寝起きも最悪だった


お母さんが起こしてくれなかったから

お父さんが起こしてくれなかったから

俺はそんな言い訳を考えながら走った


遠くに見える季節外れの入道雲

曲がり角にある公園

静かに鳴く蝉

うるさく鳴くスズムシ


ここは季節が狂ったセカイ


オレノユメ


全てが自由


全ての意味は俺が決める


だって俺以外誰も居ないんだから

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