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俺はあなたに一途です。  作者: 真室裕利
7/12

リア充(仮)③

不定期投稿ですみません。

新しい朝が来た。希望の朝だ。ついにこの日がやってきた。不安と嬉しさが混ざっている。



まあ、どっちかっていうと嬉しさの方が多いかな?だって念願の美紅とのお出かけだもの!本物のリア充とダブルデートなんてどうなるかわかんないけど、1日楽しもうじゃないか!



俺は心にそう決心して自分の中で最も良いと思っている服を着た。うん、決まっている。これなら美紅に見られても心配いらないだろう。



俺らは学校に1番近い駅に集合して、それから4つ先の駅に向かう。そこで、俺らは美紅の友達に会って遊びに行く予定だ。



時間より20分前に美紅と待ち合わせている駅に着いた。男子が先に行くのが当然だと思って、つい早く来すぎたか??


しかし、すぐに美紅は来た。



「お待たせ!ごめんね遅くなって!」


「俺も今来たところだから気にしないで!てか、全然遅くないよ。」



そう、今はまだ約束の時間の15分前だ。俺も美紅も早すぎるくらいだ。


「じゃあ、行こっか。」


俺たちは電車に揺られること10分ちょいで待ち合わせの時間に着いた。美紅がLIMEで連絡を取ってくれている。



「もうすぐ着くって〜。」



おお、皆早いな〜。待ち合わせまで10分はある。今の人たちってこんなに早く集まるのが常識なのか?


と、考えていたら


「みくやん、久し〜!」


なんかギャルとチャラ男が話しかけて来たぞ?……まさか、あれが浅野晴香って子なのか!?



「はるちゃん久しぶり〜!」



やっぱりそーなんかーー!いや、美紅がこんな人と友達なんて考えつかなかった!だから美紅はLIMEで

「どんなことがあっても驚かないで欲しい」


と、送って来たのか!やっとその意味がわかった。



しかし、これで驚かないでいるのはめっちゃ大変だ。なんせ、目の前には金髪に染めたケバいギャルとピアスなどのアクセサリーがジャラジャラついた奴がいるのだ!


そして、もっと驚きなのが美紅とこういう人たちが関わっていた事だ!意外だった。美紅は子供みたいな無邪気さがあるので、もっと大人しい人たちと会うのだと思っていた。



「あ、ちな、こっちがあたしの彼ピッピのさとるん。」


「悟瑠くん、よろしくね!」


「ういーす」



なんだこの会話!?頭の整理が追いつかねー!


「あ、この人が私の彼氏の蒼汰だよ。」


「よ、よろしく〜。」


としか、言いようがなかった。俺は驚きを隠しきれなかった。


今日の美紅と出かけられる嬉しさはほとんどが不安に変わってしまった。ほんとは美紅と2人きりでデートしたかった………。





………まぁ、無理だけどな。俺は1日限定なんだから。くっそぉ、でもまあ、美紅と出かけられることを精一杯楽しもうじゃないか!



周りの目なんか気にしてたら楽しめない。もう、堂々とダブルデートしてやる!


そうやって、ポジティブにとらえて何もかも吹っ切れたように過ごす俺であった………。

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