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俺はあなたに一途です。  作者: 真室裕利
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告白

6時間目が終わった。俺は急いで屋上に向かった。美紅ちゃんは教室の掃除だから、別に急ぐ必要はないんだがな。どうしても我慢しきれなかった。



やばいやばい。心拍数が上がってきた。ドクンドクン……



「ガチャ。」




屋上のドアが開く音がした。いよいよ美紅ちゃんのご登場だ。




「ごめんね!ハァ、お待たせ!」





走って来てくれたのか、少し息が切れていた。第一ボタンが開いている。ちょっとエロい。思わず目がそこに行ってしまうが俺は理性を保たなければ!!



今日は天気予報通り、夕日が綺麗だ。お空の神様よ、マジ感謝。




「それでね、早速本題に入っていい?」


と、美紅ちゃん。お、これは逆から告白されるタイプか?まぁ、それはそれでいいじゃないっすか。




「いいよ。で、俺に言いたいことって何?」



「実は……ね、私ね……」



来たぁぁぁ!!やばいやばいやばいやばい心拍数がさっきよりも上がってきたぞ!




ドクンドクンドクンドクンドクンドクン今では自分の耳で聞き取れるくらいまで大きくなった。




「う、うん。」


「私ね!蒼汰くんの顔がめっちゃタイプなの!!!だから明日1日だけでいいから彼氏役になって欲しいの!!!」



おおおおおお!告られたぁぁぁあ!って、んんん?今なんてった?彼氏……役?




「私ね、負けず嫌いで同中の友達が彼氏が出来たって自慢してきた時に、私にもいるって言っちゃったの!それでね、明後日お互い彼氏を連れて会う約束しちゃったんだ!だから明後日だけでいいから彼氏になってくれない?」




お、oh……………まじっすか………こんなの予想もしてなかった。嬉しいような(顔がタイプと言われたこと)悲しいような(本当に好きで告白した訳ではないこと)………



でも、美紅ちゃん上目遣いめっちゃ可愛いぃぃぃぃぃ!だからなんでもOK!ってことで俺は二つ返事で





「もちろん!」


と、言った。




「ほんと!?!?やったーー!」


と、美紅ちゃんは喜んでいるようだった。相変わらず可愛いなぁ。でも俺には本当の告白では無かったことに対する悲しみの方が強くて、あまり何も考えられなかった。




これは告白に入るのでしょうか?

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