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『霧島華音』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』
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『黒歴史ノート』 序 ~黒歴史は繰り返す~

世の中に不思議な事は結構ある。

例えば『精霊』はいるし、『巫術』だってある。

そんな『不思議』を扱う『何でも屋』があるのは不思議じゃ無いのかも知れない。



山・・・と言っても、標高にして87m。

そんな、山の頂付近にある『桜』の老木。

それを御神体にした神社を裏手に構える高校。

それが、『私立霧華高等学校』である。

元々は全寮制のお嬢様高校だったのだが、近年は共学化がなされた。

とは言え、女子の比率がまだまだ高いこの高校・・・

・・・私が通う高校である。


さて、今日も長い坂道を登り、校門をくぐり、3階まで階段。

やっと到着した教室で、早速友達に迎えられる。


「はよーん もっかなー」

「おはようございます。香奈さん」


友達の双子達だ。

ちなみに、リボンが赤いで賑やかな方が『高木たかぎ 知真ちるま』姉。

リボンが青く、口調が丁寧な方が『高木たかぎ 葉和はわわ』妹である。

そして、『もっかな』と言うのは、私、『桃井ももい 香奈かな』の初めて出来たあだ名。


この、何かとお節介を焼いてくれる双子と友達になれたのは最近。

『霧島華音』で『壺』の件を解決してもらったお陰でもある。


「おはよう、知真ちゃん、葉和ちゃん」


んっふふふふふ


っと、知真ちゃんが妙な笑いをしている。

こういう時は、大概・・・


「ちっるまちゃんニュース!」


ゴシップ好きな知真ちゃんが、何かネタを持って来た時である。


「ねぇねぇ、もっかなー学校の七不思議って知ってる??」


「動く人体模型とか、トイレの花子さんとかそういうやつ??」


「そうそう、それそれー」

「ばばーん、この学校にもありましたよ! 七不思議!!」


「・・・まだ、7つ分かってないんですけどね。」


「内容はねぇ・・・」


と言いかけたその時に、

もう1人の友達・・・『新城しんじょう 香織かおり』が教室に入ってきた。


「おはよう、香織ちゃん」


「ととと、はよーん、かおりん」

「おはようございます。香織さん」


「・・・あ、おはよう」


何か元気が無いみたい。

友達なら、ここで悩みを聞く・・・んだよね?

うん。


「香織ちゃん・・・どうかしたの?」


「あーうん、ちょっと・・・」


「言ってみ、言ってみ、お姉ぇさんが相談に乗るよ?」


「・・・同い年です。姉さん。」


「あはは、うん、ありがとう」

「・・・ん、ちょっと信じられない話かも知れないけど、良いかな?」


最近、信じられない話は慣れっこな私。

何か力になれるかも?


「どうなさったんですか? 香織さん」


「うん、実は・・・」

「兄が『異世界』から帰ってこないの・・・」


「え?」「え?」「え?」


え?っと顔を見合わせる3人。


・・・とても・・・いえ、かなり・・・凄く?

兎に角、訳が分からなかった。




=========================================


『黒歴史ノート』編は、前に書いた10年前~の続き的なお話になります。

この章はちょっと長くなるかも??

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