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『終章~香奈~』

この世には『不思議』な事は結構ある。

例えば『土地神様』って崇められはしても、悲しい過去を持つ『お姫様』だって居るし、

その『お姫様』の友達で、「私の生まれ変わりだ。」なんて言われちゃう少女もいる。

そんな『不思議』を扱う『不思議』の『何でも屋』が・・・

・・・『この世』にあるのは『不思議』じゃ無いのかも知れない。



「何か困りごとがあるのかい?ならば『霧島華音』に行くといい。」


神社の神主さんが、そう言った。

手におえない『不思議』な事柄を解決してくれる人が居るらしい。

そう、私は・・・呪われてしまったんだ。


神主さんに教えて貰った通りにココロードという商店街に来た。

多分この辺に・・・あった。


霧島華音きりしまかのん


と書かれた看板に


『不思議な事、何でも解決致します。』


と書いてある。

木造平屋の建物で、まだ出来たばかりなのだろうか?新築の匂いがする。

確かここには・・・スーパーマーケットがあった筈だ。

ドアの周りを見るが、インターホンが無い。

仕方がないので、ドアをノックする。


コンコン


「すみませ〜ん。」


と声を掛けると、


「は〜い」


と、幼さが残る声が聞こえた。

かちゃ。っとドアが開き、小学生位の女の子が現れる。


「何か用ですか?」


「えっと・・・『不思議』な事を何でも解決してくれるって聞いて来たんだけど・・・」


「花子さん、お通ししてください。」


奥から声が聞こえる。店主の声だろうか?


「はーい。では、お入りください。」


私は花子と呼ばれた少女に連れられ、中に入る。

ソファーを薦められ、座って待っていると黒い猫を抱えたゴスロリ風の衣装を着た女性がやって来た。

女性は向かいのソファーに座る。


「『霧島華音』へ来たという事は、『不思議』の依頼だね?」

「私は、桃井香奈ももいかな。『霧島華音』の店主です。」

「先ずは・・・お名前をお聞きしてもいいかな?」


「私の名前は・・・」



・・・

・・・

・・・



『霧島華音』と言う店がある。

『不思議』な事を何でも解決してくれる店・・・

・・・少なくとも、華音さんの代ではね。

黒猫の『かのん』を見つけて、それを華音さんの元に届けてから、ちょうど1週間後。

この新しい『霧島華音』は突如として現れた。

しかも、名義や何かはぜ〜んぶ私。

そして、黒猫になった華音さんと再会を果たした。

『この世』には、まだまだ『不思議』な事は沢山あって・・・

『霧島華音』の存在は、まだまだ必要みたい。

私はチカラの殆どを無くした華音さんの代わりに、『霧島華音』で『不思議』な事を解決する事になった。

まあ・・・今は大学に通いながら・・・だけどね。

華音さんが持っていた『衣装』は私に引き継がれ、私も多少だけどチカラが使えるようになった。

これは、華音さんの生まれ変わりだから・・・みたい。

でも、前の華音さんの様にはいかないけど、華音さんや桜井さん、クラーケンさんに・・・香織ちゃんや双子達だって助けてくれるから大丈夫。

何でも解決できるかは、これからの私達次第だけど・・・

・・・やれるだけの事はやってみようと思う。



「その『不思議』の依頼。お受けいたします。」







第一部 終わり






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これで、『霧島華音』の第一部は完結です。

今書いている『霧島華音・転』及び『霧島華音・結』も4月中には完結し、

第二部『続・霧島華音』〜不思議の依頼お受けします。〜(仮称)は、5月からスタートする予定です。


ココまで読んで下さって、ありがとうございました。

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