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『霧島華音』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第6章 『千重の桜』
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『千重の桜』 終 ~『華音』が消えた日~

「『霧島華音』?何それ??」


「私も聞いた事ありませんよ?」


「それに、華音さんに花子さんだっけ??そんな人知らないよ?」


翌日、香織ちゃんと双子達に昨日の出来事を話した。

その反応は、華音さんも花子さんも知らない。

『霧島華音』という店も知らない。


「そうだ、転校生の桜井さんは?」


「転校生?」


「あはは、もっかなー3年の2学期・・・しかもこんな中途半端な時期に転校してくる人なんていないよー」


「まあ、確かに私達の学校『高等学校』は、エレベーター式に大学に行けるので、そういう意味では、転校されてくる方が居てもおかしくは無いのかもしれませんが・・・」


「む、その手があるね。」


「・・・まあ、どちらにしても、転校してきた方は居ないですね。」


「どうしたの?香奈。ちょっと変よ?」


「・・・ごめん、ちょっと疲れてるのかもしれない。」

「私、今日は早退するね?」


「あ、・・・うん、分かったわ。茨城先生には言っておくわ。」


分からない。

みんなまるで・・・最初から華音さん達が存在しなかったような口ぶり。

私は知っている。覚えている。

華音さんを花子さんを桜井さんを『霧島華音』を・・・

しかし現実は、まるで華音さん達を否定しているかの様だ。


・・・こうして、私以外から、華音さん達の存在が消えた。

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