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『霧島華音』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第6章 『千重の桜』
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『千重の桜』 其の二

「最近、この辺りで不審者が出るとの事だ。」

「帰りは、あまり遅くならない様に。」


ホームルームで、茨城先生が言っていた。

私は学校隣の寮暮らしなので、大丈夫かな?その時は、そう思っていた。


夕方・・・と言っても、そろそろ暗くなってくる時間である。

私は、急いでコンビニへと向かう。

まあ、別に買い物自体は明日でも良かったのだが・・・


「コンビニ行くなら、じゃんけんで勝負よ!!」


と言う香織ちゃんとのじゃんけん勝負に敗れたのである。


「私はノート買うだけなんだけどなぁ?」


香織ちゃんのメモには、ぎっしりとおやつや・・・某栄養剤まで書かれていた。


「これが無いと、徹夜で戦えないわ!」


今夜も遅くまで、オンラインゲームになりそうな雰囲気だった。

って言うか、香織ちゃん!

おやつ食べて、栄養剤飲んでゲーム三昧!!

これで、全然太らないとか!!

これこそチートだよ!!


「はぁ・・・」


チートとか、少し前まで知らなかった言葉だなぁ・・・

友達と遊んで、夜はその友達とオンラインゲームやって・・・徹夜もたまにはして・・・

ちょっと、不健康な気もするけど・・・

・・・毎日が楽しい。

華音さんと出会ってから、全てが好転している気がする。


そんな事を考えながら、コンビニで買い物を済ませて、帰路に着く。

辺りはもう、真っ暗だ。


「早く帰らないと・・・」


私や香織ちゃんが住んでいる寮は、学校のすぐ隣にある。

故に帰りは長い坂道。

あ、ちなみに、双子達は実家から通っている。

自転車で15分位らしい。

やっと坂道の中腹に差し掛かる。

この辺りは民家も無く、この時間に人影は無い。

さっさと寮に帰ってしまおう。

その時だった。


ぼぅ・・・っと、暗闇に揺れる青白い炎。

炎に照らされて映し出された姿は・・・


「桜井・・・さん?」


私がそう言うと、炎は消え、其処には誰も居なかった。

不審者って、桜井さん??

あ、でも私の見間違えかも知れないし・・・

明日、学校で聞いてみよう。

私は、学校の前を通り・・・・

そうして、帰宅。

気が付くと、今日も半徹夜でオンラインゲームをやってしまうのだった。

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