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『霧島華音』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第4章 『自分攻略サイト』
25/60

『自分攻略サイト』 其の一

「・・・はっ!!」


男・・・佐藤一郎は、ベットから飛び起きた。


「俺は、確か・・・トラックに撥ねられて・・・」


そう、死んだ筈である。

いや、死んで無いにしても、ただでは済まない。

居眠り運転のトラックは、ノーブレーキで突っ込んできたのだ。


「夢・・・だった・・・の・・・か?」


夢だとしたら、相当リアルな夢だ。

確か、9月14日から21日までの時を過ごした。

その記憶もある。


・・・

・・・


「今日は何日だ?」


日時の感覚が無い。

まだ、寝ぼけているんだろうか?

兎も角、TVを付けてみる。

朝のニュースの時間だ。


「9月14日 日曜日、朝のニュースです。」

「連休2日目いかがお過ごしでしょうか?・・・・」


「9月14日・・・ああ、今日は休みか。」


ドクンッ


心臓が高鳴る。

このニュース、夢と同じ事を言っている気がする。

この後、暇を持て余し・・・


「パソコンで、自分の名前を検索した。」


佐藤一郎は、WEBで自分の名前を検索する。


『佐藤一郎 攻略サイト』


夢で見たサイトが表示された。

早速クリックする。


プロフィール・・・攻略チャート。


攻略チャートをクリック。


「夢・・・と違う。」


夢では、今日これから起こることが書かれていた筈。

しかし、今見ているサイトには、14日から21日までのチャートがある。


「14日・・・スクラッチを買う1万円あたる→バスでお年寄りに席を譲る・・・」

「・・・21日、18時45分、居眠り運転のトラックに撥ねられて死亡。」

「夢の通りだ・・・」


この通り行動したら、トラックに撥ねられて死ぬ・・・と言う事か?

確証はない。

が、この通りに行動だけはしたくない。


佐藤一郎は、14日より21日まで、別の行動をとる。

しかし・・・


「な、何をするっやめろーーー!!」


グサッ


佐藤一郎の胸に深々と刃物・・・ナイフの様な物だろうか?

が、突き刺さった。


21日、18時45分。

通り魔に刺されて死亡。


・・・

・・・

・・・


「・・・はっ!!」


男・・・佐藤一郎は、ベットから飛び起きた。


「俺は、確か・・・ナイフで刺されて・・・」


そう、死んだ筈である。

いや、死んで無いにしても、ただでは済まない。

見知らぬ男が、いきなりナイフで胸を刺したのである。


「夢・・・だった・・・の・・・か?」


夢だとしたら、相当リアルな夢だ。

確か、9月14日から21日までの時を過ごした。

その記憶もある。


・・・

・・・


「今日は何日だ?」


日時の感覚が無い。

まだ、寝ぼけているんだろうか?

兎も角、TVを付けてみる。

朝のニュースの時間だ。


「9月14日 日曜日、朝のニュースです。」

「連休2日目いかがお過ごしでしょうか?・・・・」


「9月14日・・・ああ、今日は休みか。」


ドクンッ


心臓が高鳴る。

このニュース、夢と同じ事を言っている気がする。

この後、暇を持て余し・・・


「パソコンで、自分の名前を検索した。」


佐藤一郎は、WEBで自分の名前を検索する。


『佐藤一郎 攻略サイト』


夢で見たサイトが表示された。

早速クリックする。


プロフィール・・・攻略チャート。


攻略チャートをクリック。


「夢・・・と違う。」


14日から21日までのチャートがあり、其処には・・・


「ループ1、14日・・・スクラッチを買う1万円あたる→バスでお年寄りに席を譲る・・・」

「・・・21日、18時45分、居眠り運転のトラックに撥ねられて死亡。」

「ループ2、・・・」

「・・・21日、18時45分、通り魔に刺されて死亡。」


ループ?

何だ?これは??・・・意味が分からない。

分かっているのは、この通りに過ごしたら死ぬ。

という事だ。


佐藤一郎は、14日より21日まで、別の行動をとる。

しかし・・・


「危ないっ!避けろーーー!!」


「え?」


クレーンが、佐藤一郎へと倒れてきた。

咄嗟の事で避ける事が出来ない。


ズゥゥゥゥゥゥゥン


地響きと共に、真横になるクレーン。


「そうか・・・俺は、また・・・死ぬのか・・・」


時計が見える。

18時45分・・・


「間に合わなかったか・・・」

「いいか? 私を探すんだ。」

「この日、この時間を迎える前に・・・」

「・・・運命は・・・」

「・・・まだ・・・・・・」

「・・・」

「・・・」


薄れゆく意識の中、小学生位の女の子が何かを言っているのが聞こえた。

やがて、佐藤一郎の意識は闇へと消えた。


21日、18時45分

クレーンの下敷きになって死亡。

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