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『霧島華音』 ~『不思議』の『何でも屋』~  作者: hermina
第3章 『黒歴史ノート』
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『黒歴史ノート』 其の七

『ファンタジースターオンライン』に来て1週間。

『ベータ前線基地』も残すは一つとなった。

そして、香奈のLVも100に到達。

LV100/86の戦士/花屋にまで成長していた。

曰く、LV100からがマゾイとの事である。

廃人と一般人との差は此処で決まる・・・らしい。

しかし、直哉とはまだ、再会出来ていなかった。

直哉もこの最後の『ベータ前線基地』を目指すと思われるので、此処で会うことが出来るだろう。


華音、香織、香奈の三人は、最後の『ベータ前線基地』にたどり着いていた。

一度も攻略された事が無いこの基地は、他の基地に比べ2倍程の広さを持つ。

基地の東側より侵入し、『ベータ』を殲滅しつつ中央のボスの間へと向かう。


「前方に『ベータ』、近接タイプ3、遠距離・・・2」


「行きます!『シールドバッシュ』!」


「『ダークネスレーザー』」


「逃がさない!『エネルギー・ボルト』」


三人三様のスキル、魔法を発動する。

香奈は、相変わらず剣が苦手なので、盾の攻撃用スキル。

華音は、貫通性能のある攻撃魔法。

香織は、追尾性能のある攻撃魔法だ。


香奈のスキルで纏めた『ベータ』を華音の魔法で倒し、

倒しきれなかった『ベータ』を香織の魔法で倒す。

三人の連携は完成しつつあった。


そして・・・

目の前には大きな扉。


「いよいよ、『ガーディアンベータ』の居る部屋だ。」


「今日こそは倒すわ!」


「・・・ちょっと怖いです。」


「・・・開けるぞ?」


ぎぎぎぎぃぃぃぃぃぃぃ


巨大な扉は、音を立て開いていく。

中はまるで、コロッセオの様であった。

中心に、一体の『ベータ』・・・『ガーディアンベータ』だ。


「・・・ガン○ム?」


「何故に、ロボを見るとガン○ムと言うのだろうな。」


「あれは寧ろ、バーチャ○ンなのにね。」


外見は、巨大なライフルを構えたロボである。


(侵入者確認・・・排除スル。)


機械的な声は戦闘が始まる合図となった。


ズキュゥゥゥゥン


今までに無い轟音と共に、ビームが発射される。


「私の後ろに!『ゾーンシールド』!!」


シャーーーっとビームを拡散しながらも、防ぎきる。


キュィィィィン


ライフルを打った後、『ガーディアンベータ』は側面へと回り込んでいた。

そして、先程よりは小さいが数の多いビームを発射する。


ビュンビュンビュン


「え、早い!?」

「間に合わな・・・」


「精霊の加護を我らに!『エレメンタルヴェール』!!」


香織の防御魔法である。


「この位なら防げるけど、最初のヤツは無理だからね!」

「頼んだわよ、香奈!」


「う、うんっ」


「『シャドウ・バインド』」


『ガーディアンベータ』の影に闇の茨が纏わりつく。


「敏捷性は落とした。」

「これで、多少はマシになるだろう。」


「さあ、反撃開始よ!」


「おー!」「うむ。」


・・・

・・・

・・・


「『ポイントガード』・・・『ハードシールド』・・・んもぅ!!」

「ええーぃ『アルティメットシールド』!!」

「クールタイムの調整きついよぉ・・・」


ビーム攻撃に、ライフルをソードに変形させての斬撃。

『ガーディアンベータ』は多彩な攻撃を持っている。


「弱めの攻撃なら、通すしてもかまわん!」

「『シャドウ・ランス』!」


「何とか、持ちこたえるわよっと・・・『クリムゾン』!」


本来、複数のパーティ・・・レイドによって攻略するボスである『ガーディアンベータ』

一エリアにおける最大レイドは6、そして、パーティの最大数が4・・・

つまり24人で戦うボスなのである。

本来の8分の1の戦力では、かなり・・・いや・・・絶対的に足りないのである。

せめて、あと一人・・・前衛をこなせるメンバーが必要・・・


「ク、クールタイムが・・・ん・・・『ポイントガード』!」


しかし、効果範囲の狭い『ポイントガード』の隙間を中型のビームが抜けて行った。


「しまったっ」

「香織ちゃんっ避けて!!」


「えっ?」

「きゃぁぁぁぁぁあぁぁぁ」


シャーーーーーッ


ビームが香織に直撃すると思われた瞬間、飛び出した影によってビームは『パリィ』された。


「・・・ちょっと、3人じゃ無謀なんじゃないか?」

「俺も混ぜろよ!」


漆黒の鎧に身を包み、大剣を構える騎士。

『†漆黒の騎士†凍夜†』の姿が其処にあった。

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