否定した。
愛し方がわからない私は、また傷つけてしまうから。彼をいなかった事にした。
もう、傷つけてしまわないように。彼を守るために。極力彼に関わらないようにした。
それなのに彼は余計に傷ついた。なぜだかわからなかった。守っているはずなのに、なぜか守れていなかった。そんな自分に失望した。
だから私はそれすらも知らなかった事にした。何も見なかった事にした。彼についての疑問すらも、持たないようにした。
そうやって我が子を否定した。
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