表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
靄のかかった森の娘  作者: 史月ナオ
序章
1/8

プロローグ

 空は黒雲に(おお)われ、激しい雨が打ち付けていた。

 時折閃光が走ったかと思うと、地鳴りのような轟音が耳をさく。

 嵐が来ていた。


 そんな悪天候の中、雨でぬかるんだ山道を走る四騎の騎影があった。騎手はフードの付いた黒いマントで体をすっぽりと覆った男たちだ。

 彼らは足場の悪い山道にもかかわらず、まるで何かに追われるように馬を走らせていた。

 彼らの走る山道は、東のバールリンド王国と西のジアン王国、そして、その両国に挟まれたアムランという小さな公国の三国にまたがる山脈にあった。

 

 ジアンを発って既に五日。ようやく彼らはアムランの領土に入っていた。ここからさらに二日も馬を飛ばせば、彼らの母国バールリンドの領土に入る。

 彼らは絶望的な状況の中で、どうにかここまで逃げ延びてきたのだ。アムランは中立国であり、ジアンの者たちとて迂闊なことはできないはずだった。

 それでも油断はできない。最悪の状況はどうにか脱したが、バールリンドに入るまでは、決して気を抜いてはならないのだ。

 

 四人の男たちがそれぞれに気を引き締めた時、雷とは異なる轟音が響いた。そして、誰かがアッと声を上げたのと同時に、四騎は地滑りに巻き込まれていた。

 森の木々をなぎ倒した土砂は、そのまま為す術もない男たちを飲み込んだのだった。


読んでいただきありがとうございます。

ゆっくり更新していきますので、お付き合いいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ