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第三話 フレイスピア・前編

 研究施設の二階に佇むメイド服を着たフレイサイズは、興味深げにあちこちのフリルやギャザーを引っ張っている。ぴたりと似合った姿だ。唯一、ブーツだけは少し動きづらいのかしきりに脱ごうと足を動かしているが、止め具がついているので無駄な努力である。かなりやわらかな素材のブーツなので、そのうち慣れるだろう。


「フレイサイズが俺を主人と思っているのか、友達だと思っているのか、餌をくれる都合のいいやつだと思っているのか。それがさっぱりわからん」


 新堂は靴を気にしているフレイサイズを見ながらそう言った。彼の隣に立つフレイスピアは緩やかに笑みをみせた。


「恐らく新堂さんの傍を離れたくないのでしょう。今は味方と考えてもよさそうです。それより、あなたの傷も無視できるものではありません。治療のためにも一度ここを離れるべきではないでしょうか」

「そのつもりだ」


 ここには元々、フレイスピアの救出のために駆けつけた。だが、もうするべきことはないのだろうか。

 情報を得るためには、もう少しここに留まり、色々と探っていきたい。もしかすると、新堂の失われた記憶を補填するものがあるかもしれないのだ。何故自分はここにいて、改造を受けていたのかという疑問を氷解させるものが手に入るかもしれない。それが本当に必要かどうかは、別にして。

 だが時間があるとはいえない。ここに留まることの危険は大きいのだ。フレイサイズが踊り場で打ち倒した追撃兵が追っ手の全てだとは思えないし、彼らが全滅したと知れば、次なる戦士が送られてくるだろう。フレイサイズが強いことはわかったが、全て彼女一人の力で撃退できるわけもない。それができるのなら、最初から敵の本部を攻めればいいのだ。

 何より、フレイソードとフレイアックスのことがある。廃棄されようとしているフレイシリーズはあと二人いる。彼らが味方になってくれる可能性もある。だが、今すぐにでも救出に向かわなければ、彼らも廃棄溶液に浸されて処分されてしまう。今は、ここからすぐに立ち去って彼らを救出に向かうべきだろう。


「よし、フレイサイズ」


 新堂は呼び声に振り返ったフレイサイズの右手をとった。血を拭われたその手は白く柔らかな毛で覆われていた。手袋をした手をつかんだような感じがする。メイド服を着たフレイサイズは、掴まれた自分の手をぼんやりと見つめた。それから、ゆっくりと新堂の顔を見る。


「一緒に来てくれるな?」


 慎重に、軽くその手を引いた。フレイサイズは逆らわず、その手に従って新堂の傍へ寄ってくる。純真な子供のような目で新堂を見上げ、ただ歩み寄ってくる。いつかのときのように、振り払って逃げないでくれてよかったと新堂は思う。

 背を壁に預けて、片足で立ちながらフレイサイズの髪を撫でる。彼女は何度か瞬きをして、最後に目を閉じた。

 表情に変化がないので、どう思っているのかはさっぱりわからない。だが、不快に思っているのではなさそうだ。もしそうであるなら、すぐに彼女は新堂から飛びのいているに違いない。


「よし、一緒に行こう」


 なんだか小さな子供を誘拐しているような気分になりながら、新堂は右手を壁について、左手でフレイサイズの手をとって歩き出す。

 その危なげな足取り見て、フレイスピアは少し微笑む。彼女は先に進み、新堂が倒れても支えられるように気遣った。


「すまないな」


 新堂の言葉に、フレイスピアは軽く答えた。


「あなたを支えます」



 しかし、正面玄関から出ようとした新堂たちはすぐに気がついた。誰かが外にいる。

 今度は何十人も揃った追撃兵ではない。極少数だ。目の見えないフレイスピアが、その気配を真っ先に感じ取り、新堂に伝えた。


「誰かがいますね、一人だけです」

「一人だけ?」


 フレイスピアの言葉に、思わず問い返してしまう。


「ええ、一人だけです。ですが、かなり自信があるようですね。新堂さんはここにいて下さい。私が様子を見てきます」

「ああ」


 首肯する新堂を見て、フレイスピアが槍を構えた。そのままゆっくりと出口に向かう。新堂の手を握っているフレイサイズが一緒に行きたがったが、新堂はそれを制した。


「フレイスピアに任せておけばいい。彼女だって、弱いわけじゃない」


 その言葉がわかったのかわからないのか、フレイサイズはいつもの無表情を崩さずにいる。少し迷ったようだが、結局彼女は新堂の手を振り払った。また逃げられるのかと心配になったが、そういうわけではない。


「あっ」


 とん、と一つ床を蹴るともう彼女の姿は先を行くフレイスピアに追いついている。あまりに速い、自分が追いつけるはずなどない。それでも新堂は壁に手をついたまま、ふらふらと先を急いだが、うまく歩けない。なんとかフレイスピアの隣に並んだときには、フレイサイズが外にいる誰かに切迫していた。

 彼女は外にいる誰かと戦いに出たに違いなかった。逃げたのではない。


「あれは誰だ?」


 新堂は訊ねた。フレイスピアは首を振る。


「私の視力では、誰かまでは」

「そうか、だがあれはフレイサイズによく似ているな。姿かたちが」


 事実、外に一人で立っている人物はフレイサイズによく似ていた。暗い灰色の毛皮をまとった人間型の姿、銀色の髪、頭頂部付近に突き出た二つの耳、腰から見える尻尾。さらに、手に大きな武器を持っている。鉤型の大きな棒で、彼女の身長を超えるほどの長さがある。鎌だった。それを二つ、両手に持っている。

 ただ服装と顔つきだけが違う。メイド服を着込んだ姿のフレイサイズに比べて、外に立つ人物は茶色のジャケットに、新堂が着ているものと同じ作業服を着ている。体型から見て女であろうということもわかる。それも含めて、フレイサイズにそっくりだ。ただ、顔が違う。明らかに表情がある。どちらかといえば猫っぽい顔つきのフレイサイズに比べて、まるで狼のように尖った顔つきだ。

 外に立つ人物は、自分に迫ってきたフレイサイズを見た。


「やはりここにいたか、fs-02!」


 彼女は叫んだ。少し太い声だった。呼ばれて、フレイサイズは足を止めた。


「私の名はfr-01サイズウルフ、お前を元にして造られた戦士だ」


 サイズウルフと名乗った戦士は、そう言いながら手に持っていた鎌をひとつ放り投げる。投げつけたのではない。譲り渡すために放ったのだ。

 フレイサイズは投げられた鎌を受け取った。「scythe」というにふさわしい、大鎌だ。死神が持っていそうな大きさである。刃の部分は大きく内側へ反っており、刃渡りだけで七十センチはあるだろう。

 残したもう一つの鎌も同じつくりであり、サイズウルフはそれを両手に持って構えた。


「致命的な知能の低さを欠陥として備えるお前と違い、私はこうして言葉を理解し、作戦をたてるだけの知能を持つ」


 フレイサイズはその言葉を聞いて理解しているのか、見た目にはわからない。ただ、彼女は受け取った大鎌をしばらくあちこち眺め回した後、サイズウルフを鏡にうつしたように、彼女と同じ構えをとった。


「そうだ、その鎌はお前が戦闘訓練に使っていたものだ。私との差を、知るといい」


 新堂はサイズウルフの言葉を全て聞いていた。フレイスピアも同じだ。


「どう思う」


 彼はフレイスピアに話を振った。振られたフレイスピアは律儀に答える。


「サイズウルフは、fr-01といいましたね。フレイシリーズの欠陥を解消し、戦闘能力の向上をはかったフレイ・リベンジシリーズのコードがfrだったはずです。しかし、そのシリーズの01だとしても、あまりにも登場が早すぎます。昨日か、一昨日あたりやっと一体目ができるくらいの進捗状況だったと思います」

「では、あそこにいるサイズウルフは偽者か?」

「いえ、本物でしょう。でなければここに派遣されてくると思えません。サイズウルフという改造戦士にそれほど自信があるということかもしれません。フレイシリーズ最強のフレイサイズが逃亡し、追撃兵を倒したのですから、それよりも強い戦士を差し向けてきたのでしょう」

「フレイサイズに勝機はあるかな」

「さすがに昨日、今日で目覚めたような相手に不覚はとらないと思いたいです。不利なようなら、応援に入ります」


 確かにあれだけ流暢に喋っているとはいえ、そういうことであるなら問題はない。おそらく、勝負はフレイサイズの勝ちになるだろう。万一先ほどの疲れが出て不利になったとしても、フレイスピアが応援に入ることが出来る。


「なら、悠長にしていられるな」


 新堂がそういい終わると同時に、フレイサイズが突進をかけた。サイズウルフもこれに応じて突進をかける。

 互いに無言で鎌を突き出す。渾身の一撃がぶつかり合い、武器がはじかれた。

 フレイサイズが持っていた鎌が大きくはじかれ、体勢が崩れる。そこへサイズウルフの鎌が振り回される。横から繰り出された一撃を、なんとか防御しようとするフレイサイズ。

 鎌の刃で切り裂かれることは避けたが、衝撃で吹き飛ばされる。駐車場になっている外へ、転がっていく。アスファルトにこすれて新品同様だったメイド服が汚れた。


「その程度か?」


 吹き飛んだフレイサイズに向け、サイズウルフが再度突進をかける。倒れている彼女に、鎌を鍬のように構えて、上から突き刺すような一撃を見舞うつもりだ。フレイサイズは跳ね起きて、すぐに武器をとる。鎌を立てて、刃の部分を盾にする。

 がつん、と金属同士の激しい接触音が響いた。今度はフレイサイズも持ちこたえる。自分の身長より柄の長い大鎌を振り回し、次の一撃を見舞う。かなりの速度だ。

 次の一撃も互いの刃がぶつかり合う。火花が散りそうなほど激しい接触だ。がつん、がつんとフレイサイズとサイズウルフの武器はぶつかり合い続ける。互いに手を抜いてはいない。真剣勝負だ。

 攻めきれない苛立ちに、サイズウルフは眉を寄せて最上段での攻防を終える。直後、滑らせるように鎌を回し、一気に下段に刃を振り下ろした。高低差も利用した攻撃であり、しかも相手の足を狙った一撃だった。

 その攻撃をフレイサイズは軽く飛び上がって回避した。それも攻撃を終えた相手の鎌を、右足のブーツで踏みつけるというオマケつきで。

 躊躇なく、フレイサイズは鎌を突いた。相手の武器は足で止めてあるので防御はできない。

 だがサイズウルフは力任せに鎌を持ち上げた。フレイサイズの右足は踏んでいた鎌に持ち上げられて体勢を崩される。表情は元のままだが、彼女の攻撃は失敗した。予想外にサイズウルフは馬鹿力だ。さらに、体勢を崩したフレイサイズに向けてサイズウルフは鎌を向ける。

 振り下ろされる鎌を、なんとかかわす。サイズウルフの鎌はアスファルトに突き刺さった。信じられないことに、文字通り突き刺さったのである。まるでよく濡らした泥のようにアスファルトに刺さった。どれほど鋭利な鎌なのだろう。抜くときも特に苦労した様子がない、するりと抜いて横薙ぎの一撃を見舞った。

 フレイサイズは背後に下がってその一撃を避ける。鎌はまだ手に持っているが、防御に使わない。


「臆したか?」


 サイズウルフが連続攻撃をかけながら訊ねた。相変わらずフレイサイズは応えない。

 駐車場にある車の幾つかを見回し、そちらへ向かって跳躍した。ひとっとびで車の屋根に着地し、反対側へ下りる。車を盾にしてサイズウルフの攻撃をかわそうとしているようだ。だが、サイズウルフは何も問題にせず、車に向かって鎌を一閃させた。


「げっ」


 新堂が呻いた。何が起こっているのかわからないフレイスピアは首を傾げる。

 しかし、目の前で起こったことは異常だった。サイズウルフと名乗った戦士は、鎌の一振りで車を真っ二つにしてのけたのだ!

 車を盾にしていたフレイサイズは車を壊して得意げなサイズウルフに襲い掛かったが、その一撃もすぐに防がれる。返す一撃でまたしても彼女の身体は吹き飛ぶ。


「俺の乗ってきた車まで壊さないだろうな。が、そんなことよりもこんなところでフレイサイズを失うわけにはいかん、フレイスピア」

「気配では、互角に戦っているように感じられますが」

「いや、さすがに筋力が段違いのようだ。徐々に追い込まれている」


 新堂がそういうと、フレイスピアは頷いて外へ出た。あの視力で本当に戦えるのか少し心配だったが、戦闘訓練もしていたというのだから問題ないだろう。右足を負傷した自分よりは役に立ちそうだ。


「頼む」


 新堂の言葉を背に受けて飛び出したフレイスピアは、すぐに槍を突き出した。それを見たサイズウルフは、すぐに防御姿勢となった。槍の突きをかわし、背後に下がった。

 そこへフレイサイズが戻ってきて鎌を構える。二対一だ。

 サイズウルフはこの状況にも全く臆しない。鎌をくるりと回し、持ち直した。フレイサイズとフレイスピアは同時に突進をかけた。鎌と槍が同時に二方向からサイズウルフに突きこまれる。


「甘い!」


 気合一閃、サイズウルフが横薙ぎに鎌を振るう。それだけで突きこまれていた槍と鎌は弾かれる。二つの武器を同時に弾くというだけで、地力の違いが知れた。

 こいつは、強い。

 フレイスピアはぞくりとした。自分ひとりでは絶対に勝てないとわかったからだ。もし隣にフレイサイズがいなければ確実に殺される。しかし、逃げるわけにはいかない。

 安易な予想を立てた自分を恨みながら、槍を構えなおす。フレイスピアは見えない目よりも敵の気配と聴覚を頼りに戦う。戦闘訓練では敵の居所を掴むよりも、敵の殺意や気配を感じ取ることを優先させよと教わった。そのほうが敵のしようとしていることがわかるからだ。視力が落ちてからは戦闘訓練でそのように教えられたので彼女は実践していた。実際には視力がなくなった段階で彼女は殆んど役に立たないと思われていたので戦闘訓練もおざなりで、適当に行われていたのだが、彼女はそれを知らない。

 だが、その教えは役に立っていた。適当に理屈を思いついた者がそう言ってみただけなのだが、視力の低下したフレイサイズはその教えに従うことで戦いやすくなったと感じている。索敵能力の高い彼女は、そのか弱い理屈だけで戦いの本質を見抜いたのだ。ゆえに、彼女は戦える。正確な槍さばきと、敵のしようとしていることがわかるという能力。それらを併用し、敵の出鼻を挫く。これがフレイスピアの戦術だった。しかし今は通用しない。

 敵があまりにも強い。

 理由はそれだけだった。他に考え付かない。フレイスピアの体調はいい。先ほどまで下賎な男の相手をしていたが、その疲労はもう残っていない。気配も十分に感じられる、槍を持つ手も震えていない。にもかかわらず勝てぬ。

 フレイスピアは手に持った槍を構え、防御姿勢をとった。とても攻撃する気にはなれない。反撃することもままならないのだ。息を吐く暇もないほど、次々と大鎌が迫ってくる。自動車を両断してしまうほどに威力のある振りで、鎌が彼女の命を断とうと迫る。その斬撃を槍でかわす。もはやそれだけで手一杯だ。

 横に並んでいるフレイサイズはフレイスピアほど余裕がないわけではない。時折、反撃をこころみている。しかしそれもほんの一瞬の抵抗にしかならない。わずかに敵の攻撃を止めるだけだ。

 二人を相手にして尚、余裕がある。サイズウルフは恐るべき敵だった。

 連続攻撃で、サイズウルフは二人を押していく。フレイスピアは防御するだけで精一杯だが、フレイサイズはふと後ろを振り返り、すぐにバックステップを踏んだ。


「何を?」


 その動きに、サイズウルフは思わず声をあげる。フレイサイズが向かった先には一台の車が駐車されている。再びそれを盾にするつもりかと思われたが、そうではなさそうだ。彼女は車の屋根に乗り、鎌を構える。まるでそちらに来いと誘っているようだ。

 二人を圧倒しながらも退屈を感じていたサイズウルフは、その誘いに乗ることに決めた。彼女は自分の勝利を確信している。邪魔なフレイスピアを大鎌の柄で突いて黙らせると、彼女はフレイサイズの立つ自動車へ向かった。



 新堂は三人の様子を見ながら、頭痛をこらえていた。

 何か、この光景は以前にも見た記憶があるのだ。『記憶』など、奪われたはずだというのに。しかし、待て。


「待て、何かがおかしい」


 新堂は自分の記憶の矛盾に気がつく。この施設に、いつやってきたのか。その記憶はない。

 だが時期としては二年前。二年間をここで過ごした。それは知っている。

 知っているが、記憶がない。記憶がないが、知っている。

 例えばここへやってくる山道。目隠しをされてここに連れてこられた、車に乗せられて連れてこられた。それは知っていて、記憶は。

 強烈な頭痛。おかしい、何かがおかしい。

 新堂の心は、その声で満たされてしまう。混濁している。あまりにも、記憶がおかしい。新堂は頭を抱える。立っていられない。呻いた。

 何の繋がりもない色々なことが目の前で飛び散る。

 彼は二年前からの記憶を、痛みの中でたどった。様々な投薬を受けたこと、気がつけば身体が改造されていた事実に震えたこと、窓ガラス越しに一度だけ見たフレイサイズの姿、自分が廃棄されようとしていることを知ったこと。

 ついに脱走を決意し、実行したこと。フレイサイズとの出会い、逃走、タグの放棄。

 最後に、彼の前に薄着の男が現れた。新堂を殺そうと迫ってくる、施設の追撃兵の一人。彼を倒した。そのきっかけとなった言葉。その言葉は。


「プロトタイプ、フレイソウル」


 奴を殺したのは確かにこの俺だ。そのとき自分は『何を言ったのか』? どうしようと言ったのか?

 ほんの数時間前のことが、なぜ思い出せない。この俺に何が起きているのか。奴らは俺の記憶に何をしたのか。

 何一つわからないまま、彼は頭を抱えて痛みをこらえる。吐き気がした。

 無数の痛みの奥に、新堂は何か暖かさを感じた。これは何だ?

 倒れた彼の頭の中の、深い部分に何か心地よい、暖かな部分がある。その手ごたえを、新堂は探ろうとした。しかし、すぐにその温かみは無数の痛みの中に埋没し、無意識の海が彼を飲み込んでしまった。

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