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第七話 接近・中編

 アックスツヴァイは、財布の中から五千円札を取り出してレジに置いた。代金だ。自分で買ったものの代金ならいいのだが、ソードバイスの胃の中に消えるものの代金を、何故自分が支払う羽目になるのだろうか。釣り銭を受け取りながら小さく心の中でそう毒づき、少しばかりいらいらしながら酒屋を後にした。


「まったくッ」


 車の中に乗り込み、乱暴にドアを閉める。買ってきた酒類は後部座席にいるソードバイスに渡してやった。彼はにこにこしながらそれを見ている。


「いいか、奢ってやったんじゃない、あとで金は返せよな」


 念を押すようにそう言うのだが、不安である。どうも金が返ってきそうにない。


「わかってますよ姐さん。それより急いで戻って欲しいですね、車の中に酒をこぼしたら嫌でしょう?」

「別にこれは私の車じゃないから構わないけど、そんなとこで飲むのかい? やめときなよ」


 今日何度目になるか知れないため息を吐きながら、エンジンキーをひねる。しかし、調子が悪いらしくかからない。アックスツヴァイは舌打ちをして、右の拳でハンドルを叩いた。


「ガタピシ車め」

「ポンコツですね」


 スルメの袋を開けながら、ソードバイスがそんなことを言っている。こいつに運転をさせてもいいが、一応は怪我人だしな。アックスツヴァイはそう思って自分が運転席に座っているのであるが、このソードバイスという人物に遠慮などまるで不要だったと思いなおした。

 少し時間をおいてからもう一度エンジンキーをひねり、なんとか火を入れる。これ以上ため息をつくとくせになりそうだったのでそれをこらえて、アクセルを踏み出した。


「そういえばお前、胸を斬られたんだろう。あばらとか平気なのか?」


 ルームミラーを見やって、アックスツヴァイが訊ねる。すぐにソードバイスは応えた。


「ああ、あばらですか。骨がいってますね。切れてます」


 あまり大丈夫ではなさそうである。そのような傷を負いながらなぜこんなところまで酒を買いにきたのだろう。本当にただ、酒が飲みたかったのか。

 そうしたことを訊ねた。ソードバイスは首を振った。


「姐さん、俺はちょうどいい休暇だと思っていますよ。もう少しだらだらさせていただけないでしょうかね? そうやって俺のことを心配していただけるのなら、買出しに出るとかしてもらいたいもんです。ほら、そういえば今日は火曜日だ」


 火曜日、と何か言いたげにするソードバイスだが、その真意はすぐに知れた。彼のひいきにしている漫画雑誌の発売日なのだ。つまるところ、買ってきてくれというわけである。付き合っていられない。アックスツヴァイは無言でアクセルを踏み込んだ。


「乱暴な運転だぁ」


 急発進した車の後部座席から呻くような声が聞こえた。いい気味だ、と思う。

 自分用にとっておいたジャーキーを一本抜いて、口にくわえた。固い感触、そいつを食いしばって、前を見る。

 フレイスピアとの出会い、フレイシリーズの追跡命令。ソードバイスの負傷。いずれは多分、自分もフレイシリーズの追跡にまわされるだろう。フレイ・リベンジは全力でフレイシリーズにぶつかることになる。


「楽しいことになりそうじゃないか。なぁ?」


 誰に言うでもなく、彼女はそう呟いて、ラジオのスイッチに触れた。ボリュームを上げる。

 ハードロックが車内に流れ出す。うるさい、とソードバイスが思うほどの音量だ。激しい、音楽というよりも騒音だ。


「喧しい音楽だ、怪我人に配慮してもらえませんか」

「だまんな、惰弱な剣士クン。ささやかな前祝なんだ、邪魔すんな」


 先ほどまでイライラしていた心が、燃え上がっていく。好奇と、興味、愉悦に燃えていく。アックスツヴァイは、楽しみになっていた。フレイシリーズとぶつかる日が来るのなら、その日を待つ。これはその祝宴の、前夜祭みたいなものだ。赤信号を派手に直進し、彼女は口元をゆがめる。


「無茶苦茶だ、姐さん、今施設を通り過ぎた!」


 目的地がはるか後方へと過ぎ去っていくのを無力に見送りながら、ソードバイスは運転手に詰め寄る。だが運転手はまるで取り合わなかった。


「何言ってるんだ、酒もあるしつまみもあるんだろう。ドライブとしゃれこもうじゃないか。こんな美人がデートしてやるんだから喜べ」

「どこの世界に自分の身にふりかかった不幸を喜ぶ人がいますか」

「不幸をのりこえなきゃ真実は見えないぞ、いつだってそういう大事なものはてめえの不幸の外側にあるもんだから」

「わけがわからぬ!」


 諦めたようにソードバイスは天を仰いだが、天井が見えただけだった。


「わからなくったっていい。私に酒なんかたかった罰だ」


 アックスツヴァイの運転する車は、矢のように道路を駆け抜けていった。だが、エンジンが不調なところにぶっとばしているという事実は変わらない。



 外は晴れている。

 新堂とフレイサイズはホテルをチェックアウトし、外を並んで歩いていた。昼間に外を歩くわけであるが、フレイサイズの耳はフードで隠されている。それでも完全に顔を隠せるわけではないので、なるべく人通りの少ないところを歩く必要があった。大きな鎌は、刃の部分に布を巻いている。サイズウルフが持っていたもののように分解できればもう少し目立たないようにできたはずだが、これは分離できないらしい。その鎌はまるで鍬のようにフレイサイズが肩に担いでいる。

 彼女はきょろきょろと周囲を見回し、落ち着きがない。目に映るもの全てが新鮮のようだ。蝶を見れば手を伸ばし、壁の落書きを見れば覗き込むといった具合である。走り回ったり、人を追い掛け回したりといったことはしないので新堂はそれを放置している。

 何でも好きにすればいい、と思っているのだ。犬の散歩でもしているような気になっていた。

 ふと、野良猫が目の前を横切った。フレイサイズはぴくっと反応し、猫の行方を目で追った。細い裏路地に入る猫を見送る。スカートに隠れている尻尾がぴっ、と伸びた。灰色の尾先が見える。

 フレイサイズは新堂の手を引っ張った。どうやら猫を追いかけたいらしい。同族を見つけて嬉しいのか、とも思う新堂だが、この大きな猫が小さな猫を相手にどういう態度にでるのか興味があった。手を引かれるままに裏路地に向かって歩く。


「おお、猫は猫だな。よく逃げる」


 追いかけてきた人間二人に驚いたのか、野良猫はすぐに駆け足になった。路地を駆け抜けていく。普通の人間なら振り切られていただろう。

 しかし、フレイサイズは圧倒的な速度で走り、たちまち猫を追い抜いた。新堂は彼女が猫を捕まえるところを不思議な気持ちで見守る。猫が猫を抱いている。

 走ったためにフードは脱げ、フレイサイズの顔や髪はあらわになっている。猫は彼女の手からもがいて逃げようとしている。茶トラ模様の猫で、野良生活も長いらしくあちこち汚れていた。


「フレイサイズ、殺すなよ」


 念のためにそう言いながら、新堂は薄暗い路地を歩いていく。フレイサイズは興味深げに猫の身体を目の高さに掲げてあちこちをのぞきこむようにして観察している。顔から尻尾まで、順番に見終わると、少し乱暴に頭を撫でた。猫はばたばたと暴れ、逃げ出そうとするがしっかりと掴まれているので逃げられない。

 一通り楽しんだのか、フレイサイズが猫の身体を地面に下ろしてやった。猫は放たれた矢のように細い路地に向かって走り、人間には入れない小さな隙間にもぐりこんで、行ってしまう。

 猫をつかまえたときから屈んでいたフレイサイズは、猫の行ってしまった方向を見つめながら立ち上がった。しばらくそのまま路地を見つめ続け、やがて思い出したようにスカートについた土を払って、新堂の顔を見る。いつものとおりの無表情ぶりだった。新堂は彼女が何を考えているのか、まるでわからない。

 新堂はなんとなく、彼女の頭を撫でた。そうしてから脱げたフードを戻し、フレイサイズの耳を隠してやる。同時に、彼は背後から何者かが接近していることに気付いた。


「新堂」


 フレイサイズに勝るとも劣らないほどの無表情で近づいてきたのは、フレイアックスだった。名前を呼ばれただけなのに、新堂は少しどきりとする。何故か、女の子と仲良くしているところに彼女の父親がやってきたかのような気まずさがある。フレイサイズと会ったのは新堂が先であり、フレイアックスとフレイサイズには血縁関係などあるわけもないのだが、そう思ってしまう。


「どうした?」


 動揺をできるだけ抑えながら新堂は振り返る。顔をフードで隠したフレイアックスがその巨体を狭い裏路地に押し込んで立っていた。


「フレイスピアのことだ、フレイソードがついていたのだが、見失ったらしい。駅前の雑踏で」

「はぐれたのか。迷子になっているかもしれないと?」

「彼女も大人、そういう心配はいらないかもしれないが」


 言いながら彼は長い棒を見せた。先には布が巻いてある。これは、フレイスピアのもっていた槍だ。


「それは、彼女の槍か。目立つので置いていったのだろう?」

「しかし武器のない状態で万一、敵に発見されるとまずいのではないか」


 彼はそう言い、新堂に槍を手渡した。少し重みのある槍だ。振り回しても容易く折れたりはしないだろう。


「心配性だな、フレイアックス」槍を持ち、新堂はフレイアックスに笑いかけた。「そんなに心配なら、探すか。フレイソードはどうした」

「彼は楽観的。調査を継続している」

「なるほど」


 新堂は路地から出た。フレイサイズもついて出てくるが、フレイアックスは路地の中に身を潜めたままである。


「どうした?」

「俺は目立つ。ついてはいかないほうがいい」

「ああ、なるほど」


 彼の大きな身体を見て、納得する。フレイアックスは狼のような自分の顔を撫で、フードを被りなおした。

 それから何も言わずに踵を返し、新堂の視界から消えていった。彼は多分、彼独自の方法でフレイスピアを探すに違いなかった。

 新堂たちも行動を開始しなければならない。だが、フレイサイズの傷のこともある。戦闘になることを考えると、敵に発見されるわけにはいかなかった。フレイサイズに頼らずとも新堂が短剣を抜けばことはすむが、免疫のこともある。新堂は裏路地を行く。

 フレイサイズは黙って、新堂の後をついて歩いている。彼女なりに状況は把握しているらしく、先ほどのようなキョロキョロした態度はとらない。慎重に、決してただの興味ではなく警戒として、周囲に気を配っていた。フードの下では耳がぴくぴくと動いている。まるでレーダーのように。

 新堂も彼女に任せてはおらず、自分でも警戒をしている。それは同時に、フレイスピアを探し出すことにもつながるのである。目を走らせて、あちこちを見る。フレイスピアがそう簡単に敵に捕らわれたり殺されたりするとは思いたくないが、サイズウルフを筆頭にフレイ・リベンジの実力は凄まじい。正面からぶつかってもフレイスピアは彼らには勝てないだろう。だが逃げられもしない、とは思いたくない。簡単に不覚をしないはずだ。


「ひとまず駅に向かおう」


 そう言うと、フレイサイズが頷いた。新堂たちは連れ立って駅前の交差点へ向かう。

 どこかの店にでも入っているのかもしれない。今後はなんらかの連絡手段を持っておいたほうがいいだろうと思う。

 駅前の雑踏にはすぐに到着した。昼前のまばらな人ごみだ。都会だという感じだが、探し物は見つからない。

 フレイサイズが持っている鎌は、邪魔になる。新堂は自分が持っている槍と一緒にして預かろうと思ったが、フレイサイズは鎌を手放すことを嫌がった。ぐっと握って、放そうとしないのである。

 新堂は大通りを歩くことを諦めた。人が少ない通りを選び、周囲を探す。

 アーケードの中に入り、やや廃れた道に入った。昔からある町並み、駅前で開発されたとは違う、住宅街と個人商店が入り混じるところだ。少し駅からは離れたことになる。こちらのほうにフレイスピアが来た見込みは少ないだろう。新堂は駅のほうへ戻ろうとした。が、その袖をフレイサイズが引っ張った。

 彼女を見ると、道の先を指差している。それを追えば、誰かがいる。

 フレイスピアだ。しかし、一人ではない。

 フレイスピアが話している相手は、フレイソードではない。この状況下では、敵だとしか思えない。言い争うような調子ではないが、穏やかな空気ではない。すぐにもフレイサイズをそこへ行かせたいが、彼女は怪我人だ。新堂は飛び出したそうにする彼女をなだめて、走った。


「フレイ、スピア!」


 その名を呼ぶと、彼女は振り返った。同時に走り出す。

 彼女と相対していた誰かが、こちらを見る。サイズウルフではない、普通の外見だ。黒い長袖のシャツに、白いスカート、長い髪をした女性。温厚で優しそうな顔をしているが、こちらを見る目は冷たいものだ。

 新堂はこちらに走ってきたフレイスピアを背中にかばった。いつでも短剣を抜けるように身構えて、黒いシャツを着た女性を見つめる。フレイスピアは何も言わない、対する女性も何も言わなかった。

 フレイサイズは飛び出したいようだが、やはり新堂はそれをなだめる。彼女が何者なのかわからぬうちから、攻撃をしかけることはよくない。

 やがて女性が口を開いた。


「私はfr-03スピアエルダーです。フレイダガー、それにフレイサイズですね。フレイスピアには既に言いましたが、あなた方を捕縛するように施設から命令を受けています。どうか私について、施設まで来ていただけないでしょうか」


 頼むような口調だが、断ろうとすれば実力行使にでるであろうことは間違いなかった。だが、もちろん彼女の頼みを聞くわけにはいかない。新堂はゆっくりと首を振った。


「俺たちが戻っても、処分されるだけだ。悪いが戻るわけにはいかない」

「そうですか」


 スピアエルダーは仕方がないと言いたげに、槍を引っ張り出した。穂先は大きく三角に尖っていて、突くことに特化したものになっている。この手の槍は切り払うことには向かない。新堂はフレイスピアに槍を手渡した。こちらの槍は短剣の柄を引き伸ばしたような穂先である。


「彼女もフレイ・リベンジです。新堂、逃げますか」

「ここで戦うこともできまい、狭すぎる」


 その道は、狭かった。幅が二メートル程度しかない。武器を振り回すには狭すぎる。塀や家の壁に武器をこすりつけることをためらわないというなら話は別だが、新堂はこの場所での戦いを避けたかった。


「行きます」


 だが、スピアエルダーは委細構わずに突っ込んでくる。鋭い槍の一撃が繰り出された。その一撃を払ったのは、フレイスピアの槍だ。彼女は新堂が動くよりも早く、飛び出した。


「無理をするな」

「していません。私にもできることはいくつかあります」


 フレイスピアは新堂の懸念を無視し、槍を構えてスピアエルダーを睨んだ。

 フレイサイズは鎌を戻し、構えを解いた。ここは任せてもいいと判断したらしい。確かに、この狭い場所では切り払う攻撃は行えない。鎌を振るうフレイサイズはその実力を発揮できないだろう。

 二人の槍使いはにらみ合っていたが、不意にスピアエルダーが地面を蹴って、飛び上がった。どこへ行くのかと思ったが、どうやら民家の屋根に飛び上がったらしい。それを追って、フレイスピアも屋根に飛び乗る。

 瓦の上に飛び乗る。家人にはいい迷惑だろう。傾いた屋根の上に、それを感じさせない動きでスピアエルダーが構える。その気配を感じたフレイスピアも槍を向けた。穂先に巻いた布は先ほどの衝撃ではずれかかっていた。

 にらみ合う二人のいる隣の屋根に、新堂が飛び上がってきた。彼はフレイサイズを抱えている。まず塀に飛び乗り、そこからさらにジャンプして屋根まで上がったわけであるが、六十kgの重りを抱えてそのような身軽な動きができるだけでも、彼は大した身体能力の持ち主であると知れた。短剣を抜いて身体強化ユニットの力を借りるまでもなく、このくらいのことはできる。

 フレイサイズを抱えたのは怪我人である彼女に無理をさせないためであるが、屋根に飛び乗った後も彼女は新堂の傍を離れない。敵が近くにいるのだから鎌を振るって飛びかかってもいいはずだが、新堂にそれを止められている。

 新堂はフレイスピアの戦いを見守っている。少しでも不利に感じれば、すぐさま助太刀に入るつもりだ。

 スピアエルダーは槍を少し下げ、左肩を前に出している。そうしながらも、新堂たちへの警戒も忘れていない。人数から見れば不利なのである。

 今度はフレイスピアから仕掛けた。一気に突きかかる。スピアエルダーは後ろに下がって避けた。直後に跳ね返るような動きで突進する。攻撃を終えたフレイスピアを串刺しにする一撃。

 敵の反撃を、槍の柄尻を持ち上げて受ける。見えぬ目をこらし、敵の気配と殺意を感じ取る。鋭い突きの一撃は軌道をずらし、フレイスピアの顔の右隣を抜けていった。間合いが近づいたところでフレイスピアは敵の足に切り払いをかけた。

 しかしその瞬間、敵は飛び上がっていた。まるでこちらが足に攻撃を仕掛けることがわかっていたかのように、浮き上がったのだ。今度は移動のために跳躍したのではない。こちらに向かって飛び掛ってきている。そのまま、フレイスピアを踏み潰すつもりなのかもしれない。今から背後に下がるために体重を移動している時間はない。フレイスピアは体重を思い切り前にかけ、自ら屋根の上に転がった。直後に、先ほどまで自分が立っていた位置にスピアエルダーが落ちる。何枚か瓦が割れて、破片が散った。

 すぐさま起き上がるが、そこへ当然、攻撃がやってくる。大急ぎで体勢を立て直し、槍を構えなおしてそれらを受けた。槍の動きは見えなくとも、なんとか攻撃をしのぐことはできている。隙を突いて、反撃の一撃を見舞うこともできそうだ。何度かそれを実行してみるが、敵もうまくその攻撃を防ぐ。

 実力は拮抗している。槍での攻防はそう見えた。だが、スピアエルダーは新堂たちにも気を配っている。それがなければどうなっているのかはわからない。

 逃げられないか、と新堂は周囲を見回す。だが先ほどの跳躍と攻防を見ても、スピアエルダーの身体能力は新堂のそれよりも上回っている。フレイサイズ一人ながら多分逃げ延びることはできそうだが、それでは意味がない。フレイスピアを見捨てることもできない。

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