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貴方の隣  作者: 夕月綾乃
7/12

第7話⇔初ラブホ!!!

んん…っ眠った。


私あれから…?


『えぇぇぇ!!!!!』


横には裸の凌!!!


バサッ。


布団をめくり、自分の身体を確認。


『はぁ…。服着てた』


一安心…。いくら好きだけど相手の気持ちを知らないのにね??


『ぬがした方が良かった?』


慌てる私を見ながら、微笑む。


『もう!!バカ…』


いつものテンションには戻れない…。


私…顔、赤いよね?


恥ずかしい。今まで凌と二人で泊まりなんて一度も無いから、きつい言葉言えやしない。


『凌…服着てよ!!』


ドコ見たら良いか分からないじゃない?!


『あぁ…。そっか!!』


Yシャツを着る凌が眩しい。


『凌…身体きれい』


『えっ?』


わっ・・私なんて言った?!


凌の顔、かなりビックリしてるよ!!!


『クスッ…。ありがと。じゃあ!!亜美も見せて?』


『や…やだよ!!』


またまた…顔赤いよね?


昨日から、私可笑しいよ…。


って言うか?ここドコ?!

この部屋って!!俗に言う…


『ラララッ!!ラブホ???』


だって!!部屋ピンクだし…。ベットもメチャ広いし…。私と凌の部屋でも無いし…。


『そうだよ…』


凌なんて冷静に言うし!!


『亜美?風呂入ったら??』


また…冷静なのね!!


そりゃ〜!凌はモテるから冷静に対応出来ちゃうだろうけど…。


私…23歳なのに、初ラブホ。天然記念物もんだよね?!


本当に好きな人とじゃなきゃ行きたく無かったんだもん!!!しょ〜がない。


『亜美?聞いてる?』


そうでした…。お風呂ですね。入りますよ!!


『分かりましたぁ〜。入ります!!覗かないでね!!』


フンッ!!!


そう言って、お風呂に向かった。




『上がったよ…。凌も入ったら?』


大きくて、ジャグジー付きのお風呂に興奮して、ついつい長風呂しちゃった。


『あぁ…分かった。』


口数少なく、凌はお風呂に向かった。


変なの???口数減っちゃって。


でも…ここに来ても何もされない私って?


色気ゼロ??


女に見られて無い??


何か…安心と言うか、残念と言うか…。


少し複雑。


昨日、自分の気持ちに気付いたけど…凌的に私はただの《償うべき女》なのかな??


可愛い女だったら、凌も好きになってくれるの??


分からない…。


本当に分からない…。


『さっきから…何を百面相してんの?』


濡れた髪をタオルで拭きながら歩いてくる凌は最高に色っぽい…。


勝てない。私には色気は無いもん。悲しい…


『百面相なんてしてないよ!!うるさいなぁ…。』


また可愛いげの無い事を…。


『ふ〜ん。そう言えば…亜美、昨日何があったの?』


ベットに座ってる私の横に腰かける。


そうだった…。言わないとダメよね?


『昨日は…』


私は凌に昨日の事を話した。一応…全部。隠せないと思ったから。


黙り込む凌。


その横で下を向く私。


バカ正直に好きな人に話す私って…救いようが無いよね。言った後に気付いた。


『他には大丈夫?何も無かった?』


心配そうな声。


でも…私の目を見ない。


『うん…』


悲しい…。


軽蔑してるの?


でも!!コンパなんて、みんな行ってるし。

軽蔑される事なんてしてない!!


『凌!!こっち向いてよ。』


私は凌の顔を私の方へ向けた。



ビックリ顔の凌。


『心配させてゴメンなさい…。』


私は謝りながら、涙が出てきそうになる。

手を離し反対を向いた。

涙をもう見られたくないし…。


『亜美?亜美もこっち向いて?』


グイッ


肩を寄せられ、抱きしめられた。


『もう…。心配させないで?』


頭の上で声がする。


そっと顔を上げるといつもの微笑み…だけど?


どんどん、顔が近付き…


チュッ…


優しく私の唇にキスを落とした!!


キ・・・キス?!


凌の顔が見れない…


下を向く私に…


今度は長めの優しいキスをした。


角度を変えて…何度も。


神様…教えて下さい。


彼は何故キスしたの!!!

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