第7話⇔初ラブホ!!!
んん…っ眠った。
私あれから…?
『えぇぇぇ!!!!!』
横には裸の凌!!!
バサッ。
布団をめくり、自分の身体を確認。
『はぁ…。服着てた』
一安心…。いくら好きだけど相手の気持ちを知らないのにね??
『ぬがした方が良かった?』
慌てる私を見ながら、微笑む。
『もう!!バカ…』
いつものテンションには戻れない…。
私…顔、赤いよね?
恥ずかしい。今まで凌と二人で泊まりなんて一度も無いから、きつい言葉言えやしない。
『凌…服着てよ!!』
ドコ見たら良いか分からないじゃない?!
『あぁ…。そっか!!』
Yシャツを着る凌が眩しい。
『凌…身体きれい』
『えっ?』
わっ・・私なんて言った?!
凌の顔、かなりビックリしてるよ!!!
『クスッ…。ありがと。じゃあ!!亜美も見せて?』
『や…やだよ!!』
またまた…顔赤いよね?
昨日から、私可笑しいよ…。
って言うか?ここドコ?!
この部屋って!!俗に言う…
『ラララッ!!ラブホ???』
だって!!部屋ピンクだし…。ベットもメチャ広いし…。私と凌の部屋でも無いし…。
『そうだよ…』
凌なんて冷静に言うし!!
『亜美?風呂入ったら??』
また…冷静なのね!!
そりゃ〜!凌はモテるから冷静に対応出来ちゃうだろうけど…。
私…23歳なのに、初ラブホ。天然記念物もんだよね?!
本当に好きな人とじゃなきゃ行きたく無かったんだもん!!!しょ〜がない。
『亜美?聞いてる?』
そうでした…。お風呂ですね。入りますよ!!
『分かりましたぁ〜。入ります!!覗かないでね!!』
フンッ!!!
そう言って、お風呂に向かった。
『上がったよ…。凌も入ったら?』
大きくて、ジャグジー付きのお風呂に興奮して、ついつい長風呂しちゃった。
『あぁ…分かった。』
口数少なく、凌はお風呂に向かった。
変なの???口数減っちゃって。
でも…ここに来ても何もされない私って?
色気ゼロ??
女に見られて無い??
何か…安心と言うか、残念と言うか…。
少し複雑。
昨日、自分の気持ちに気付いたけど…凌的に私はただの《償うべき女》なのかな??
可愛い女だったら、凌も好きになってくれるの??
分からない…。
本当に分からない…。
『さっきから…何を百面相してんの?』
濡れた髪をタオルで拭きながら歩いてくる凌は最高に色っぽい…。
勝てない。私には色気は無いもん。悲しい…
『百面相なんてしてないよ!!うるさいなぁ…。』
また可愛いげの無い事を…。
『ふ〜ん。そう言えば…亜美、昨日何があったの?』
ベットに座ってる私の横に腰かける。
そうだった…。言わないとダメよね?
『昨日は…』
私は凌に昨日の事を話した。一応…全部。隠せないと思ったから。
黙り込む凌。
その横で下を向く私。
バカ正直に好きな人に話す私って…救いようが無いよね。言った後に気付いた。
『他には大丈夫?何も無かった?』
心配そうな声。
でも…私の目を見ない。
『うん…』
悲しい…。
軽蔑してるの?
でも!!コンパなんて、みんな行ってるし。
軽蔑される事なんてしてない!!
『凌!!こっち向いてよ。』
私は凌の顔を私の方へ向けた。
ビックリ顔の凌。
『心配させてゴメンなさい…。』
私は謝りながら、涙が出てきそうになる。
手を離し反対を向いた。
涙をもう見られたくないし…。
『亜美?亜美もこっち向いて?』
グイッ
肩を寄せられ、抱きしめられた。
『もう…。心配させないで?』
頭の上で声がする。
そっと顔を上げるといつもの微笑み…だけど?
どんどん、顔が近付き…
チュッ…
優しく私の唇にキスを落とした!!
キ・・・キス?!
凌の顔が見れない…
下を向く私に…
今度は長めの優しいキスをした。
角度を変えて…何度も。
神様…教えて下さい。
彼は何故キスしたの!!!