第一話⇔幼なじみ。
初めて読んで頂いた方ありがとうございます。二人の気持ちを交互に書いて行こうと思ってます。文章力が足らない面が多々あると思いますが…宜しくお願いします!!
『あみ―――っ!!起きなさいよ。』
目覚ましがわりのけたたましい声が下から聞こえる。
『うっさいなぁ〜!起きるよ!!!!』
ちょっとイライラ気味に母親に怒鳴った。
って言うか…起きない私が悪いんだけどね!
『凌ちゃん!来てるのよぉ―――!!!』
もう…。来るの早過ぎ。
そりゃあ…早起きは三文の得とは言うけど!
『分かったわよ!!!』
『分かってないだろ?』
その彼は部屋のドアを開け微笑みながら呟く。
ボンッ!!
『勝手に入るな!!!』
枕を投げた。まぁ…簡単に避けられたけど…。
本当にあいつは…。
小さい頃はカナリ可愛かったのに!私達は家も近所の幼なじみ。
やつの名前は守田凌大学3年の21歳。
私は岩田亜美社会人1年生の23歳。朝のバトルは毎日の事!!
『早く出てって!!』
どんどんイライラが増す。
『着替え手伝ぉ〜か?』
はぁ??イライラ最高潮!!!
『出ていけ―――!!!』
『ねぇ!朝来るの止めたら??』
準備も終わり、朝食のクロワッサンを頬張る。
『こぼしてる…。』
人の食べ方にもケチつけるか??!!
冷静に語るから余計にムカつくんだよ!!
『おばさん!味噌汁うまいよ。』
まぁ〜た!コビうっちゃって。
『本当??おばさん嬉しいわぁ〜。そう言えば雑誌見たわよ!』
ん…??雑誌??
『恥ずかしいっすよ!』
凌は少し照れてる。
『後で写メ撮らせてね??』
バカ母…。
『何なの??雑誌って!!』
私は凌の車に乗り込み質問。
『あぁ…大学の先輩に頼まれたから。』
へ?
モデルしたの??
確かに認めたくは無いけど可愛カッコいい系??
昔から奴のファンクラブに呼び出しを受けたもんだ。フンッ!
『凌のくせに…』
凌が怒らない事を良い事に言いたい放題!
『まぁ…1回切りらしいからな。』
そう言って煙草に火をつけた。
凌は絶対、私に逆らわない。
幼い時、自転車の2人乗りをし事故に遭い私の足は一生引きずる形で歩く事に…。
凌に責任なんて無い…
でも彼は責任を感じてる。
『凌…。もう朝の迎えは要らないよ。』
この会話も昔からやってるけど…
『それは俺が決める!亜美が迷惑なら言えよ。』
その答えも昔から聞いてるし…
『迷惑なのか??』
いつもと違う展開に驚く。いつもは聞いた事無いくせに…
『別に…』
私は素っ気ない言葉を返す。
『じゃあいいだろ…』
笑顔が眩しい!!その笑顔で雑誌に載ったんだろうなぁ…
『彼氏が出来たら止めてね!!』
フンッ!!一言、釘をさし外の方を向いた。
『亜美は彼氏欲しいのか…』
ヤバッ…この手の話は禁句だった。また凌が気にする!!
『その足だとデートとか無理でしょ!?』
当時好きだった人に言われた言葉…。
それを聞いた凌は彼に殴りかかった事がある。
あの時ぐらいだと思う…。凌が怒ったのは…。だから、あれ以来、私は凌に(恋愛系)の話をしないようにしてる。
『例えばよ!!そう言う凌は彼女要らないの??』
『要らない。』
はやっ!!即答ですか…。
『でも!!大学でコンパとかあるでしょ??』
凌ぐらい顔良ければ!女の子ほっとかないよね。
『あるよ!って言うか??さっきから亜美、俺に彼女作って欲しいの??』
運転中の為、チラっと私を見る。
『そう言う意味じゃ…』
『ほらっ会社着いたよ。』
私は言おうと思った言葉を飲み込んだ。
(凌は一生責任を感じて生きて行くの??…)
そう心の中で呟いた。