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EP7

その後も俺は購買で買った菓子パンの存在を忘れミカエルの弁当に舌鼓していた。


「冷凍以外のから揚げ久々に食べたけど、

これ最近のレベルが上がってる冷凍ものを軽く凌駕するくらい美味い!」

「当たり前よ、下処理にいくら手間をかけたと思ってるの」

「こっちの卵焼きもしかして中に入ってるの桜えび?」

「えぇ、きっと美味しいはずよ」

「桜えびの甘さと食感が卵焼きに合ってすごく美味しい!」


こんな感じの会話がずっと続き気が付けば俺一人で全て完食してしまっていた。

「す、スマン。美味しくて、つい」

「いいのよ。それにいくら人間基準の食レベルでもあんなに「美味しい」なんて言われて私も満足よ。

また、気が向いた時に作ってきてあげるわ」

そういうとミカエルは一人先に教室へと戻っていた。

人間を見下してる節がよく目立つがそれ以外はいい奴なのかもしれない。

まぁ、俺がゼウス様に使命を受けているという前提を持っているからなのかもだけど。


ーーーーー


教室に戻るとサタンが俺が席に着くと同時に話しかけてきた。

「あ!ケイゴケイゴ、聞いてくれ~」

「どうしたんだ元気がない顔をして」

話しかけてきたサタンは普通ならご飯を食べたばかりで活力あふれる時間に

お腹を「ぐぅ~」と鳴らしながら疲れた顔をしていた。

「教室を離れた後学食に向かおうとしたら男子たちが次々に話しかけてきて、

結局昼ご飯を食いそびれちまったんだ。そのせいでお腹が空いて空いて仕方ないんだ~」

「あー・・・」


どうやらずっとそばにいた俺が離れたタイミングを見計らってサタンを狙っていた

男子生徒たちが一斉に列を成して話しかけてきたらしい。

その結果昼休みが潰れたと。

「そういうことなら菓子パンと缶コーヒー要るか?」

「マジかよ!?ケイゴ大好き!」

「だからその姿でそんなことを軽々しく言うなって」

だが既に俺の言葉は届いてないようで次の授業が始まる前に急いでサタンは菓子パンと缶コーヒーを

胃に流し込んでいた。

どんだけお腹空いてたんだよコイツ。


ーーーーー


「やっと今日も終わったか昼飯を食いそびれた時はどうなるかと思ったけど、

いやぁ~本当に助かったよケイゴ」

「それはよかったよ」

授業が終わり帰宅途中俺は今日の出来事をサタンに感謝されていた。

ただの余りを分けただけなのだが、飯の恨みや恩は忘れないなんて言うしこれくらい有難がられても

罰は当たらないだろう。

しかし、今日一日片腕が使えず不便だったが。

授業終わりにミカエルが治癒魔法で直してくれたので(元凶もミカエルだけど)、

俺は数時間ぶりに自由に動かせるようになった腕をこれでもかと伸ばしていた。


「ん、おい待てケイゴ。・・・あそこにいるのってもしかして天使じゃないか?」

先ほどまでケラケラ笑っていたサタンが急に声のトーンを落とし俺の肩を掴み足を止めた。

「んー?確かに、よく見ると頭の上に輪っかが浮かんでるな」

「マズイな道を変えよう。アイツどうやら俺らを探してるみたいだぞ」

「え、なんで?」

「あ?言っただろ聖戦の影響で、悪魔と天使の争いが地上の世界まで影響を広げてるって」

「でも、聖戦はゼウス様が言ってたみたいに俺の審判で最終的に決めるようになったんだろ?」

「あぁ、でもそれはオマエが三年間の高校生活を終えたらの話だ」


「待て、それじゃあ・・・」

「オマエが死ねば再び聖戦は力での争いになる。そしてゼウスの意向が気に食わない奴らは」

目の前に居る天使がどうやら俺らに気づいたらしくこちらを見つめている。

「・・・オマエを殺しに来る」

先ほどまで生えていなかったはずの羽が天使の背中に生えたと思うと

次の瞬間には一瞬で空に舞い上がりこちらに急降下で勢い殺さず向かってきた。

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