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EP40

俺が後ろに下がれなくなってもラトはゆっくりと、ゆっくりと、

じわじわこちらに楽しむように距離を詰めてきた。

俺の窮地を見てニヤリと笑うとラトは抱き着いてきた。

「おまっ、は、離れろよぉ!」

「へ、へへへ。だ、大丈夫ですよ。圭吾様ぁ、私上手いですから。こ、後悔はさせません!」

「そういう問題じゃ・・・ねぇ・・・!」

あ、ヤバい。流石ケルベロスだけあってか、ラトの力は強く簡単に服を破かれてしまった。

「い、いいい頂きまぁす・・・」

ラトの舌が俺のさらけ出された肌に当たるその瞬間、後ろのソファーの上で毛布を被った物体が動いた。

その正体はソファーで寝ていたサタンだった。


「ん、んん~・・・って、オマエその格好、まさか淫魔、サキュバスか!?

オマエケイゴの命を狙ってここまで追ってきやがって!」

サタンは寝ぼけている上にラトの来ているコスプレ衣装のせいで勘違いしラトを俺の命を狙いに来た

悪魔の一人だと勘違いしていた。そして、

「おらぁ!」

一切の躊躇なくラトの腹を殴り飛ばした。

「あひんッ!?」

そしてそのままラトは膝から崩れ落ち口から泡を吹きながら気絶した。


ーーーーー


「はっ!?」

時間は過ぎ14時頃にソファーで寝かせていたラトが目を覚ました。

「はぁ・・・やっと起きたか、ラト」

「け、圭吾様。私何時間程寝てましたか?」

「え、まぁ・・・8時間くらいじゃないかな」

「も、ももももも申し訳ございません!私としたことが手伝いの一つもせずに・・・」

「それよりも謝ることがあるだろ」

「えぇ・・・と・・・あ、あ、あぁ!あああああああ!」

今さっきまでサタンからの衝撃で記憶が飛んでいたらしく、

ラトは思い出した瞬間両手で顔を覆い隠した。


そしてしばらく動かなくなったと思ったらいきなり動き出し

頭を地面に勢いよくぶつけると、

「すすっすすすすすぅ!!!すいませんなんでしたぁぁぁあ!!!」

「!?」

大声の謝罪と共に何度も何度も頭を床にぶつけながらヘッドバンドを繰り返した。


「すいませんなんでした!」ゴンッ!

「すいませんなんでした!」ゴンッ!

「すいませんなんでした!」ゴンッ!


しばらくその恐ろしい光景に恐怖してしまい動けなかったが、

余りにも長くしたの住人に迷惑がかかっていることに気が付き急いで止めることにした。

「わ、分かった!分かった!許す!許すから今すぐにその迷惑行為を止めてくれぇ!」

「・・・ほ、本当ですかぁ!け、圭吾様ありがとうございますぅううう!」

俺の許しの言葉を聞くとラトは目を真っ赤にさせながら鼻水を垂らした顔を上げ

また泣き出しそうな顔になりながら、抱き着いてきた。

そして「ズズッズズズッ!」と勢いよく人の部屋着で鼻をかんだ。


(こ、コイツぅ・・・!)

ラトの胸ぐらを掴むと顔を上げさせた、

その生意気な鼻が付いている顔面を一発引っ張叩いてやろうと思ったのだ。

「へ、へへ・・・あ、あありがとうございましゅ・・・」

・・・と思ってのだが、ラトの泣きっ面ながらの二ヘラ笑いに思わず手が止まってしまった。

(こんな顔をぐちゃぐちゃにした美人な顔をした女性なんて、

今までの人生で見た事なかったから変な感覚だ・・・)


「と、っとと取り合えず午後は任せてくださいい!特にお夕飯!お夕飯には期待しててくださいね!

わ、私こんなんでも料理だけは昔からレフとマナにも褒められてたんですぅ・・・」

「じゃあ、夕飯の時に挽回だな」

「っぁ・・・はいいいいぃ!!!」

挽回のチャンスがよっぽど嬉しかったのかその後ラトは俺とサタンの二人から好物を聞き出し

急いで夕飯の買い出しに出かけた。


15時辺りに帰った来るとすぐにキッチン周りの掃除にも取り掛かり

17時過ぎには早速調理を始めていた。

途中鼻孔をくすぐる美味しい香りがしてきて実家を出て久しく感じてなかった感覚になり、

自信があると言っていたラトの料理がさらに楽しみになっていた。

サタンに至っては度々調理中のラトの背中に張り付き「ジー」っと調理するラトの姿を見守っており、

まるで子供の様だった。


そろそろ19時を回りそうな頃、ついに料理が完成しちゃぶ台に並べられた。

「お、お二人方ご用意が出来ました」

「おぉ、これは思っていた何十倍も本格的だな。いや、もはや店の料理・・・」

「な、なぁ!早く、頂きますしようぜ」


並べられた、料理たちの顔ぶれは俺の好物のオムライスにエビチリから揚げや、

サタンがリクエストしたローストビーフ、刺身の盛り合わせ等、

様々な多種多様な現代社会でよく聞くLGBTを彷彿とさせるまとまりのなさだった。


「よし、それじゃあ食べようぜ」

お腹が減っていたこともあり実は俺の方もサタンと同じ様に我慢の限界だったので、

二人に投げかけた。

「そ、そのぉ~・・・本当に、わっ私もご一緒していいんですかぁ?」

「さっきも言ったろ、それに一人だけ食べずに立たせてるってのもせっかく食事が台無しだからな」

始め、ラトは自分が従者である為食事は一緒には取らないと言っていたのだが。

俺が嫌だったので一緒に食べるように促した。

なので今日の食事は三人揃ってでの食事だ。

誰よりも早くサタンが豪快にドスンと尻を落とし座り、俺もその後に腰を下ろす。

ラトは今も少し俺とサタンの顔色を伺っているがゆっくりと腰を下ろした。


二人の座ったことを確認し。

よし、これで目の前の美味しそうなラトの手作りの食事が食べれると思った矢先。

座てからしばらく黙っていたラトが突如自分の胸と口を押え。

「うぅ・・・は、はぁ・・・はぁ・・・!」と悶え始め、一瞬にして和やかな食事の空気が一変した。

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