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EP4

境内さんの恰好に驚いていると境内さんはさらに驚くことに

「チッ」と舌打ちをした。


「せっかく夢を見させたまま殺してやろうとしたのに避けてんじゃないわよ。この悪魔の奴隷が」

「な、何で境内さんがそのことを」

「知りたいの?バーカ、答えるわけないでしょう。

それにもうあなたはここで死ぬのだから知っても意味ないわよ」

「し、死ぬって。そんな・・・」


こちらがさらに質問をしようとしたところに境内さんが再び短剣を構え向かってきた。

「くっ」

全身を使って何とか避けるが境内さんは地面に這いつくばっている俺に再び

短剣を向け襲い掛かってくる。

流石にこの体制から立ち上がって避け切ることは出来ない。

ぐっと目を瞑るがその時窓が割れる音がして同時に境内さんの悲鳴が聞こえた。

何事だと目を開けると俺の前にはサタンが立っていた。

その横に位置する教室の窓がバリバリに割れてしまっているのでどうやら窓から入ってきたようだ。

「いや、ここ3階だぞ!?お前何やってんだ!」

「何って、助けに来てやったんだろそこの”天使”から」

「あらやっと貴方来たの、思ったより早かったわね」

その口ぶりからどうやら境内さんはサタンが来ることを見越していたようだ。


というか、

「二人は知り合いなのか?」

会話からここで鉢会う前からお互いを知っているようだけど。

「まぁな、ただ友達とかそういうんじゃなくて因縁の相手だけどな」

「えぇ、そしてその因縁も・・・今日で終わらせるわ」

境内さんは先ほどまでとは違い短剣をサタンに向ける。

それに対しサタンも首を鳴らし拳を握り臨戦態勢へ。

「「・・・」」

さっきまでの沈黙とは別沈黙が流れる。そして。二人同時に動き出した。

実際は恐らくどちらかが先に仕掛けそれを追従するようにもう片方も、

動き出したのだろうけど俺の目には違いが分からなかった。

サタンの拳が境内さんの顔に、境内さんの短剣がサタンの胸元に突き刺さるその瞬間空き教室全体に

眩い光が放たれた。


この場に居た三人全員がその光で目を奪われ争いは一時ストップした。

「クッソ・・・なんなんだよ!」

「前が見えない、というかもしやこの光を放ったのって」

やがて目が再び開けられるようになり教室を見渡すと教卓の前に幼い女の子が立っていた。

俺はその子に見覚えなんて当然ないが二人にはあったようで姿を確認した途端

サタンは嬉しそうに「お、ゼウスちゃん!」と笑顔で手を振り。

境内さんは地面に膝を付け中世の主に忠誠を誓う騎士のようなポーズを取り

「ゼウス様お久しぶりです。おい、サタン貴様も頭を下げろ失礼だろうがッ!」

と忙しい様子だった。

というか、この目の前に居る小っちゃい子が本でよく聞く全知全能のゼウス?

見た目だけだとどうにも信じられない。

「二人共久しぶりだが、再開を喜ぶよりも先に伝えなければならい事がある」

「・・・ゼウス様、それは一体?」

「二人共少々人間界ではしゃぎすぎじゃ、もう少し目立たぬ努力をせぬか」

「ほら言われてるぞ、ミカエル」

「くッ」

「いやお前もだサタン、何人間界に下りて一日目で二人殺してるんだ」

「げ、バレてました?」

「当たり前だ、なんせ全知全能だからな」

ゼウスのお叱りによりサタン「たはは」と境内さんの方は「シュン」と落ち込んでしまった。

二人の反応からしてどうやら本当に目の前の少女は上位の存在のようだな。


「それとそこの人間もまだ若いのに聖戦なんかに巻き込んでしまってすまなかったな。

きっと怖い思いをしただろう、すまなかった」

話についていけずにいるとゼウスに突然に頭を下げられた。

「ちょ、やめてください。貴方がどんなに偉い神様的なポジションであろうとも

その姿で頭を下げるのは辞めてほしいです。なんかとてつもない罪悪感が、

それに今は話について行けないから謝罪よりも現状の説明が欲しいです」

「む、それもそうか」

「まず、境内さんは何者何ですか?」

「あぁ、ミカエルのことだな。彼女は天使陣営の属する存在で少し前に聖戦の為この地に下った天使だ。

境内というのも偽名で本来の名はミカエルという」

「なるほどミカエルだから美香なのか。でも、だとしたら何で名字は境内なんだ」

「それは境内が神聖な意味を持つ言葉だからよ」

「なるほどね、じゃあサタンの田中っていうのは由来はどこから?」

「俺たちが元居たトコでは「田中」は「理由なき殺戮」って意味を持つ言葉なんだよ。

だから悪魔の俺にはピッタリかなって思って付けたんだ」

こっわ。今後田中って名字を見る度にその意味思い出しちゃうわ。

「じゃあサタンやあなたが言っている聖戦っていうのは?」

「聖戦についてか。サタンから一度聞いているようだがどこまで知っている?」

「確か、天使と悪魔の間で起こっている大きな争いだとか」

「あぁ、そうだ。そしてその争いがの規模が大きくなっていき今現在、

人間界にまで影響が広がってきてしまっている。それが聖戦だ」

「なるほど」


「一人で天使と悪魔に挟まれる奇妙な運命を持つ人間。一つ、頼まれてはくれないか」

「な、何でしょうか頼みって」

「あなたにこの聖戦の代わりを担って貰いたいのだ」

「ぜ、ゼウス様。一体何を仰っているんですか?それに担うってコイツはただの人間ですよ!?」

ただの人間で悪かったな。

「だからこそだ。だからこそこの聖戦に公平な審判を下して貰うのだ」

「それでもあり得ません!」

「いいじゃん、面白し俺はサンセーだな」

「はぁ!?あ、あなた何を言ってるか分かってるの?」

「トーゼンよ。もうそりゃバッチリミッチリ理解ワカッちゃってるぜ」

「それなら、なおの事理解が出来ないわ。本当に悪魔ってバカばっかり!」

なんか頼みごとを頼まれて承諾もしてないうちに何か物凄い争いが起こってる・・・。

それにこの空間で俺だけが話の意味を理解できてない。

「・・・あの~」

「ん、また置いてけぼりにさせてしまったか、すまない。

それならもう少し分かりやすく言わせて頂こう」

ゼウスは一度咳ばらいをするとその容姿には似合わない険しい表情で口を開き、


「キミにはこの二人の天使と悪魔と共に三年間の学生生活過ごしてもらい、

最終的にどちらが人間にとって有益な存在か判断してほしいのだ。

つまりは君の判断で天使と悪魔どちらの種が生き残るべきか決めてもらう」


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