EP26
「はぁ、お腹一杯だ・・・」
「食べ終わった?それなら早く移動しましょう。今日はここに食事をしに来たわけじゃないんだから」
呆れた顔でサタンを見ていたミカエルはサタンが食べ終わったのを確認すると
ため息交じりの声でそう言いながら立ち上がり移動の為準備を整え始めた。
俺もサタンもそれに続くように移動の支度を整え全員で移動を始める。
「そういえばミカエル、お前今日は何の為に俺を誘ったんだ?」
「先日、悪魔に襲われたんだけどその時にお気に入りの洋服を破かれちゃってね。
買いに行こうと思ってたら、ゼウス様から貴方を連れて行けとお告げを受けたの
「面倒ごとに巻き込んでしまって申し訳ないから、
せめて高校生活の三年間は青春謳歌の手伝いをしてやってくれ」とね」
ゼウス様GJです。
「な!?ケイゴ、それくらいならオレにでも手伝えるから遠慮せず何でも言ってくれ!」
「・・・サタン」
「な、どうしたんだ?きゅ、急にそんな力強く肩を掴んで」
「今のその姿で盛んな男子高校生に向かって簡単に「なんでもする」なんていうモンじゃないぞ。
男子高校生にそんなこと言ったら”あんなことやこんなこと”を本当に”何でも”お願いされるからな?
少なくとも、俺以外の他の奴にそんなこと言うじゃないぞ」
「お、おう・・・分かった!」
「貴方ねぇ・・・」
ミカエルが俺のことを下衆を見る蔑んだ目で見てきたが構わないこれもサタンの為だ。
「私は青春謳歌を手伝いはするけど、下の世話の手伝いまではしないわよ」
「黙れ誰がそんなことをお願いするもんか」と言葉にして言えないのは俺の弱いところだな。
ーーーーー
「ここのお店よさそうね・・・入ってみましょう」
ショッピングモール内をぶらつき、初めに入ったのはカジュアルな服が多い印象のお店だ。
店内を見渡すと同じ学校の制服の生徒や、
少し離れたところにある高校の制服を着た学生が多く店内の様子から
若い年代向けのお店なのがよく分かる。
「それじゃあ今から何着か着るからその中から貴方が好きなのを選んでよ」
店内から何着か見繕って来たミカエルは更衣室へと入っていった。
そこからは小規模のファッションショーの様なものが開催された。
一着目は黒のキャップやジーンズ素材の短パン、黄色のクロックス少しボーイッシュな感じの
ファッションだった。
ミカエルの綺麗凛々しい顔と合わさって良く似合っている。
二着目は薄手の白のワンピース、
さっきまでの凛々しい印象から一気に儚げな印象へと変わり思わず「ドキッ」としてしまった。
その後もミカエルのファッションショーはしばらく続き結局俺は一番初めに着ていた
ボーイッシュなファッションを選んだ。
お会計を済ませ外に出るとミカエルは袋の中を覗きながら意地悪に笑った。
「ふふふ、貴方分かりやすく露出の多いのを選んだわね」
「・・・バレてましたか」
「いいわ、今度これ着て休日にでも一緒に出掛けてあげる。精々楽しみにしてなさい」
ミカエルは気分今日買った服装での予定を考え始めた、
どうやら俺の素直な態度が面白かったらしい。
「おーい!ケイゴケイゴ!オレも若い女向けの服買ったぞ!見てくれ見てくれ!」
「痛ぁー!?」
俺とミカエルの背中を追いかけサタンが店の出入口方面から俺の腰へと勢いよくダイブをかまし
俺と俺の腰は同時に悲鳴を上げた。
(この野郎・・・)と思いサタンへ目を向けるとその姿に思わず出かけた言葉を飲み込んだ。
サタンが選んだ言っていた服装はいわゆる地雷系と呼ばれるファッションで
黒々に光る靴にサタンの肉付きの良い太ももにへばり付く様に身につけられた
パッツパツのガーターベルト。
履いているミニスカは法律に違反しないギリギリの短さの為、
階段に上る際簡単に覗かれそうな具合になっている。
ブラウスは良く街中で見る、いわゆる量産系と呼ばれているようなもの。
背負ってるリュックはもはやリュックと呼べるのかという程小さく、
悪魔のサタンにピッタリな悪魔の翼の装飾が付けられている。
頭には左右に二つのリボンが飾られており普段サタンがしない様なツインテールに仕立てられており、
顔をよく見るとメイクまで施されていた。
「お前、どうしたんだそれ」
「さっきの店の店員に選んで貰ったんだ!
今この「地雷系」ってのが流行ってるらしいぞ強そうだろ?
それと顔の化粧も無料でしてくれるって言うから適当に書いてもらったんだ。
ヘンだったか?カッコ悪いか?」
「い、いやカッコいいと思うぞ!」
ヘンではないむしろサタンの豊満な身体の魅力を何段も高めておりむしろ良い!
最近この辺りに越したからよく地雷系のファッションをした人を良くかけていたが
その中の誰よりも地雷系の服を身に纏ったサタンは可愛かった。




