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EP23

竜溜息ドラゴンブレス!」

竜の口からサタンに向け「カッ」と眩い光と共に大きな炎が飛び出した。

炎を顔面直撃で受けたサタンは体から黒煙を立てながら後ろに吹っ飛んでいった。

「おい!お前大丈夫か!?」

「け、ケホ・・・。アイツの炎強力すぎる、流石竜って言ったところか」


「本当は、出すつもりはなかったんですけど。

素直に絞め殺されてくれないから出さざる負えなくなっちゃいました。・・・竜召喚アラーム

そう言うと巡流は手元で糸をあやとりの様に操りやがて一体の大きな竜を”編み”出した。


『・・・久しいな、主よ。

最後に会ったのは何年も前だったような、文明も人もここまで進んでいなかったはず』

「えぇ、だって明治よりも前だもの」

『今は何というのだ?』

「令和よ」

『ふむ、「令和」か悪くない響きだな・・・。

して、今回久しく我を令和の時代に降ろしたのにはどんな理由が?』

「前世からの私の運命の人、圭吾様が見つかったの。

だけどその前に運命を邪魔する、

天と地からの使いが来ているの」

竜はジロッと俺に目をやった後

今度はサタンとミカエルに目を向けた。

二人に向けている視線はとても厳しいものだが、俺に向けた一瞬は優しく見えた。


『なるほど、力を貸せということか。

だが我との間の約束は今世にこうして巡り合わせた時に既に満了しているのでは?』

「何を言ってるの?

またもう一度私は圭吾様と夫婦になりたいのよ」

『・・・待て。

それでは我はいつお役目御免となるのだ?』

「そんなの決まってるでしょう?

私が圭吾様とセックスしたらよ!」

そんな巡流の大胆な発言を聞き

下を俯いてしまった竜はしばらく黙り込むと、

ゆっくりと顔を上げて渋い顔をしたまま。

『・・・なるほど、了解した。

一先ずは主とあの小僧の交尾の為尽力しよう』

と、諦めの感情と困惑の感情を混ぜた様な

顔でそう言った。


「来るわよ、サタン立てるかしら?」

「おう、当たり前だ。ケイゴの貞操はオレが守る!」

「た、頼んだぞサタン!?本当に頼んだからな!!!」

『さぁ、構えろ。神の使い共!貴様らの魂ごと食らいつくしてやる』

「グオォォォォ」と、

大きな雄たけびと共に尻尾の先まで完成された竜は二人に向かい大きな翼で羽ばたく。

そして二人が立っている場所へ大きく頭突きを繰り出す。


二人は咄嗟に避け宙に逃げ竜が向けている背に向かい攻撃を仕掛ける。

竜を守るモノは何も無く直撃を喰らわせたはずなのに糸で出来た竜の身体には一つの損壊も

見られなかった。

「マジかよ!?コイツ硬すぎるだろッ」

『今の巡流の糸で今世に蘇った我の身体は不完全ながらも実体を再現している。

ただの糸蛇たちとは比べ物にならないぞ』

「だったら、コイツならどうだ!」

恐れを知らずに竜の身体に接近したサタンは勢いよく竜の背に噛みつくと

「燃やし尽くしやる!地獄炎ヘルファイヤー!」

先ほど効果覿面だったはずのサタンの攻撃もあの竜には効いていないようだった。


『ぬるいな、炎竜の我には効かん。

期待していたが地獄の炎というのも大したことないようだな次はこちらの番だ』

竜は大きく尻尾を振り回す、振り回された尻尾は避けきれなかったサタンに直撃し吹き飛ばした。

「ガハッ!」

「タアァァァァ!」

尻尾を振り終えた竜に向かい今度はミカエルが飛び掛かり短剣を根元まで突き刺す。

粛清傷パージカット!」

突き刺した短剣から神々しい光が飛び出し竜の傷口に光が流し込まれる。


『グオォォォォ!!!』

「はぁぁぁぁぁ!!!」

かなり効いているようで竜は先ほどのサタンの時とは違い大きく身体を暴れさせ吠えた。

ミカエルも振り落とされないようにしがみつきながらなお光を注ぎ続けている。

『巡流!』

「分かったわ、糸蛇!」

我慢の限界だと言わんばかりに主の名前を竜が呼ぶと竜の身体の一部、

尻尾の部分が解かれ始め消滅すると。

代わりに巡流の指から一本の糸蛇が生まれミカエルに向かって襲い掛かる。


「クッ!」

予想外の邪魔ものにミカエルは竜の背中から落ちてしまった。

『今のはだいぶ効いたぞ、天の使い。

どうやら現代の空気を楽しむ余裕ももうないみたいだな。決着を付けよう』

そう重く言うと竜は空に昇り空気を思いっきり吸い始めた。

「あ、あれは・・・サタン急いで起き上がりなさいとんでもないのが飛んでくるわよ!」

「分かってる!けど、立ち上がれねぇ・・・」

「アー!もうっ!私の後ろに来なさい!

セイントシールド!」


サタンが逃げることが出来ない事を悟と同時に置いて逃げる選択肢を消したミカエルは半透明の

球体で自分とサタンを覆った。

『破滅の炎火(エンカ)!!!』

竜から放たれた物凄い大きさの轟轟と燃える炎の渦をミカエルのセイントシールドが受け止める。

しかし早くも押され始めみるみると球体のサイズが狭まっていった。


「た、頼む持ちこたえてくれ!」

『無駄だ、さらに威力を上げてやろう』

炎の勢いはさらに上がり、

そしてついに球体にヒビが入った。

(このままじゃ二人が灰になっちゃうじゃないか!)

『消え失せろ!!!』

竜がとどめと言わんばかりに更にもう一段階炎の勢いを上げた時、

遠くの空にこちらへと向かってくる一つの鉄の塊が見えた。


その鉄の塊はこちらへ向かってくるとそのまま竜の首に衝突した。

『グオォォォォ!?』

予想外からの一撃に思わずのたうち回る竜、

そして竜の攻撃は止み寸での所でミカエルたちは灰にならずに済んだ。

「待たせたね後輩たち」

その声の主は大きな巨大鉄のゴーレムに乗った数多先輩だった。

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