表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/80

万感の感謝をあなたに

 明治神宮は由緒歴史ある、と言うほど長い歴史を紡いでいる訳ではない。


 由緒正しくはあるが。歴史としては浅く、歴代の天皇が御祭神(ごさいじん)として祀られている。

 

 “都心にある有名な神社”というのが四半世紀前の大部分の日本人の認識だろう。

 

 現在その社の区画は大きく整理され、明治神宮御苑をも飲み込み、自然を保護しつつも社や石碑などが建ち並ぶ調和の保たれた見事な巨大な社へと進化を果たした。

 

 何故ならばそこには魔石樹が()本も立っているからだ。

 

 2本は英雄“ナナシ”が。

 1本は見知らぬ間に誰かが。

 そして最後の1本は千野洸が。

 

 ()()()()()


 それはレイドボス討伐の証の一つ。

 

 “魔石樹の種”だ。

 

 どこにでも植えることの出来る魔石樹の種。


 その需要は計り知れない。

 

 世界的にも貴重な種がここには4本も植えられていた。


 いくつもの慰霊碑があり、“死の十日間”の犠牲者を慰め、祈りを捧げる場所でもあるが、現在は魔石狩りの死者を悼む場所でもあった。

 

 

 恭介がずっと来れなかった場所だった。

 

 ずっと来たくない場所だった。

 

 しかし今日、黒い礼服に身を包んだ恭介ここに来ていた。


 肩に乗ったシンラは首元に黒いリボンを結んでいる。

 

 普段予約いっぱいのこの霊廟は、しかし今は関係者しかおらず貸切状態だった。

 

「もう、いつまでそうしてるの」

 

 大きな門の前で固まっていた恭介に、同じく黒服に身を包んだ華は呆れたように言う。

 

「貸し切りにだっていっても時間制限はあるんだからね?せっかく見学もさせてくれるんだから行こうよ、恭ちゃん。シンラも一緒に大人しくしてないで行くわよ」

「う、うん」

「にゃう」

 

 それでもまごついていた恭介とシンラの背中を、華は無理やり押し出す。

 

「ほら!行くよ!」

 

 手を繋がれ引っ張られる形で、恭介は門を(くぐ)った。

 

――叶わないなぁ、華には。

 

 そう思いながら、恭介は重い足を前に進めた。


 

 門を潜ると、そこかしこに石像があった。

 

 かつてこの地で石化攻撃をする魔物と対峙し、戦った勇者や逃げ遅れた人の石像。


 かつて生きていた人間の石像化した姿だ。

 

 石像の近くには花が咲き乱れ、その魂を慰めている。


 死者を見世物にするなという意見も消えることはないが、多くの犠牲の元に我々が今立っているという認識を忘れない為など、様々な理由で石像は残されている。

 

 他にも多くのシンボルエリアで亡くなった魔石狩りの遺品や、()()()()()などが埋葬や展示をされている。

 

 お線香の煙と香りが至る所から空に舞っている場所だった。

 

 恭介達は一つ一つに手を合わし、少しずつ進んでいく。


 

 そうして奥に進みに連れて、4本の魔石樹が見えて来る。

 

 七色に輝き、万華鏡のような美しさに目を惹かれる。

 

 荘厳で、厳粛な雰囲気に息すらも忘れてしまう。

 

 魔石樹に実った魔石が風に揺られぶつかり合い、コツコツと小さな音を奏でいる。

 

 複数の魔石樹が同じ場所に混在するなど、世界広しと言えど日本にしかない。


 

 特別な場所で。

 特異な場所だ。


 

 その魔石樹の中心には巨大な慰霊碑があった。

 

 『勇ましき者達、ここに眠る』

 

 そう彫られた巨大な慰霊碑は、魔石狩りの魂の還る場所とされている。


 年に一度必ず首相も訪れるくらい、日本において重要な場所だ。

 

 その慰霊碑を前に、女性がいた。

 

 腕には子供を抱えている。


 

 一瞬立ち止まって、しかし恭介は次の一歩を踏み出す。今度は自分の意志で足を上げる。

 

 もう、逃げることはしない。

 

 その女性も何も言うことなく恭介達の到着を待つ。

 

 女性の元に辿り着くなり、恭介とシンラは深々と頭を下げた。

 

「ご無沙汰しております。ゆりさん」

「にゃお、にゃおん」

 

 洸の妻、ゆりは頭を下げた恭介とシンラを黙って見ている。

 

 何も言わないゆりに対して、恭介とシンラは頭を上げることなくそのまま不動の姿勢を貫いた。

 

 しばらくの沈黙の後、ゆりは軽くため息を吐いた。

 

「開口一番に謝罪していたらぶん殴ってやろうかと思ってたんだけど」

 

 頭上からめちゃんこ怖いことを言われて、恭介とシンラは凍りついた。


 昔から姉御肌だったゆりには、今でも頭が上がらない。

 

「ま、でも元気そうじゃない。恭介、シンラ」

 

 いい加減頭を上げなさい、と頭をコツンと叩かれた。

 

 顔を上げると昔と変わらぬゆりがそこにいた。

 

 相変わらず綺麗で、気の強い所も変わってなさそうだった。

 

 そして否が応でも目に入る。

 

 生意気そうな目や、鼻の形なんかはあの人そっくりだった。

 

「似てるでしょ、あのバカに」

「……はい」

「……私が恨み言あんたに言うとでも思った?」

「いえ、でも。…合わせる顔がありませんでした」

「にゃう」

 

 唇を噛み締めて苦々しく言う恭介とシンラに、あろうことかゆりは鼻で笑った。

 

「はっ!魔石狩りの嫁をなめんなつーの」

 

 恭介は唖然とゆりを見る。

 

「覚悟なんてしてたわよ。華!」

「はいはい、お手柔らかにお願いしますよ」

 

 ゆりは華を呼びつけ胸に抱えた子供を渡す。

 

 自由になったゆりの手は躊躇いもなく恭介の頬を引っ叩いた。

 

 ――パシンッ!

 

 辺りに響き渡る程の音と、衝撃に混乱している恭介を見てまたゆりは笑う。

 

「ははは!あー、スッキリした。で、シンラは」

「にゃおう」

 

 ゆりは屈んでピン、と軽くデコピンをした。

 

 頬を押さえながら口を開いて唖然とする恭介に、変な顔と言ってさらにケラケラと笑う。

 

「2人ともこれでチャラにしてあげるわ!」

 

 ビシッと指を刺して言う。

 

「あ、言っとくけど洸のことじゃないからね?私にも、そしてこの子にも会いに来なかったその薄情さをチャラにしてあげるって言ってるの」

 

 未だぼーっとしている恭介に、被りを振ってゆりは言う。

 

「あんた達のこと、恨んでなんかないわ。リスクを承知で洸は挑んだ。例えあんた達が原因で洸が死んだんだとしても私は誇るわよ。私の愛した男は弟分をしっかり守り切ったんだなって」

「……ぼ、僕は」

「……んにゃ」

「泣き言なんか聞いてあげないわよ。それは華に言いなさい。長い間私の可愛い妹分を悲しませたみたいだけど、それはチャラにしてあげてないんだから」

 

 腰に手を当てて憤懣やる方なしといった表情のゆりだったが、唇を噛み締めた恭介を見て柔らかく笑う。

 

「もう充分に苦しんだんでしょ?いい加減自分を許してあげなさい」

 

 ずっとずっと、言って欲しい言葉の数々だった。

 

 右手で目を、涙腺を抑え込もうとするが、とめどなく溢れてくる。

 

「華、旦那が泣いてるわよ。慰めてあげなさい」

「泣かした人が言うかなぁ、普通」

 

 子供をゆりに返して、華は大きい子供をあやす。

 

「はいはい、最近の恭ちゃんは涙腺緩いんだから。シンラもおいで」

 

 迷子が家族を見つけて、嬉しさの反動で泣いてしまったように。


 その頬にゆっくりと涙が伝う。

 

 そんな愛しい男の背中を、華は優しく優しく撫でた。


 

♦♢♦♢

 


「う、うーん」

「あら、ごめんねーうるさかったねー」

 

 腕の中の子供が目を開ける。

 

「んー?あー!きょーすけ!」

 

 あろうことか子供は恭介の名を呼んだ。

 

「え、え?なんで?」

「そんなもん、洸の動画見せてるんだから知ってるの決まってるでしょ」

「洸さんが映ってる動画、恭ちゃんも映ってること多いからね」

「きょーすけ!きょーすけ!」

 

 子供は無邪気に恭介の名を呼ぶ。


 恭介に抱き付かんばかりにゆりの腕で暴れる。

 

「はいはい、暴れないの。なんでか知らないけど、この子アンタを気に入ってるのよね。ほら、ぼーっとしてないで抱いてやってよ」

 

 ゆりに子供を押し付けられる。

 

「はは!きょーすけ!」

 

 顔中無遠慮に撫で付けられ、子供は甲高い声で笑う。

 

 子供特有の高い体温が伝わってくる。

 

「あー!にゃんにゃんだ!」

 

 頭の上に避難したシンラを見て、子供はさらに腕の中で暴れまくる。

 

 面影があった。

 

 目つきや雰囲気が。

 

 暴れん坊っぷりが。

 

「ももかっていうの。男の子だったら百に輝くで百輝(ももき)。女の子だったらひらがなでももかにしようって決めてたのよ。アイツにしてはそんなに悪くない名前でしょう?」

「名前、考えてたんですね。洸さん」

「そうよ、最低限の父親の役割は果たしたんだから」

「そうか……ちゃんと考えてたんだ」

「…ちゃんと遺書も残してた。あの子が誕生日になる時に見せてくれって動画もあるわ、25年分もね」

「色々考えてたんですね」

「アイツはバカだけどマメだったからね」

 

 靡く風に髪を抑えながら、ゆりは魔石樹を見上げる。

 

「マメだっからこそ、意外と気が利く奴だったからこそ、アイツの葬式なんて最悪だったんだから」

「え?」

 

 ゆりは恭介から百輝を取り上げ、再度華に渡す。

 

「やー!きょーすけ!にゃんにゃん!」

 

 華はそれを察したのか、ごねるももかを宥めながら話が聞こえない距離まで離れた。


 十分な距離を確保してからゆりは額に皺を寄せて言う。

 

「あんたは来てないから知らないだろうけど、式場にアイツの浮気相手が5人も来て形見分けしてくれって頼んできたのよ。式の最中でよ?ほんっと信じらんない!」

「なんですかその地獄。葬式場に地獄が迎えに来てるじゃないですか」

「アイツはどうせ地獄行きだったから丁度よかったわ。あー、今思い返しても腹が立つわ。無駄にモテてたから本当ムカつく。今でも思いっきり殴りたいくらいだわ」

 

 心身共に極限状態かつ、精神的ショックで当時軽い記憶障害に陥っていた恭介は、ついぞ葬式に参列することが出来なかった。

 

 それを心労に感じていたのだが、参加しなくて良かったと心から思った。

 

――不義理だけど。いやあんたの方の不義理だよ、洸さん。

 

 心のそんなことを思っていると

 

「それくらい知ってるでしょ、恭介。その程度の男よ。あんたの幻視してる英雄は」

 

 ゆりは洸を貶めるように言う。

 

「浮気はするわ、喧嘩するわ、戦闘狂だわ。悪い所を挙げればきりがないわ」

「はい」

「そんな男をいつまで英雄視してるのよ」

「……」

「アイツは普通の人間よ。なんなら悪いよりの人間ね」

「そう、ですね」

「私はもう未来に向かって歩いてるわ。あの子と楽しく今を生きてる」

 

 先を見据えて、ゆりはもう立ち上がっていた。

 

「それで?あんたはいつまで過去に囚われているつもりなの?」

 

 真っ直ぐな瞳と真っ直ぐな言葉に、恭介はたじろぐ。しかし顔を上げて真っ直ぐと見つめ返す。

 

「…遺書にね、仮に俺だけ死んでアイツだけ帰ってきても放っておけって書いてあったわ」

「…そうですか」

「そうよ。アイツならいずれ立ち上がるからそれまでは待っててやってくれって」

「……」

「私達には今、しっかり義理を果たした。…でもあいつにはまだなんでしょ?長い間待たせたんだから、早く行ってきなさい」

「はい…!」

「にゃう!」

 

 恭介はゆりに頭を下げる。そして慰霊碑に両手を合わせ、祈りを捧げた後ある場所に向かう。


 4本の魔石樹に囲まれた慰霊碑の、少し離れた場所。


 元々あったものを移動し、区画整理に時間がかかったが昨日それがようやく終わった。


 今、恭介が握っているモノを埋めるために。

 

「淡墨さん、お待ちしておりました。こちらにお願いします」

 

 上等なスーツを着た男性が(うやうや)頭を下げ恭介を案内した。

 

 玉砂利が敷き詰められ、ぽっかりと広く取られた敷地の真ん中だけ柔らかな土が剥き出しになっていた。


 恭介はそこに右手にある拳大の種を植える。

 

 歴史的瞬間とのことで、各方面から記者達がカメラや写真を撮っているのが気恥ずかしい。

 

 恭介は迷うことなく種を植えると、種は光を放つ。

 

 ゆっくり後退りしながらその光景を見守る。

 

 かつてシンボルエリアで見たものだ。

 

 あっという間に芽が出てそこからまるで早送りで急速に成長していく。


 ぐんぐんと成長を続け恭介の身長を抜かし天高く聳え立つと、魔石樹は花を開かせ魔石を実らせていく。

 

 5本目の魔石樹が今、生誕した。

 

 歴史的瞬間だ。

 

 周囲が沸き、感嘆の声と拍手を上げる中、恭介は少し寂しそうに笑って

 

「洸さん、俺もひとつ成し遂げたよ。あなたに貰った命で。…だから」

 

 ずっとずっと言えなかったことを、恭介は笑顔を作って言う。


「ありがとう!!洸さん!!」


 長い長い時間をかけてやっと、恭介は感謝の言葉と、そして別れの言葉を洸に伝えることが出来た。




♦︎♢♦︎♢




「おかえりなさい、恭ちゃん」

「さっきよりはマシな面になったじゃない。それと、良いものを見せて貰ったわ。ありがと」

「きょーすけー!ブワーって!すごーい!」

 

 微笑む華と、腰に手を当てて偉そうにしたゆり、脇目も振らずとてとてと駆けてくるももかが出迎えてくれた。


 足元に来たももかを抱き上げると、甲高い声を上げて嬉しそうに笑う。

 

 これからはこの子の笑顔も守って行こうと、心に誓いを立てた。

 

「見てたから知ってるかもしれないけど、僕は君のパパと友達なんだ。これからは僕とも遊んでくれるかな?」

「んー!いいよ!」

 

 満面の笑みに、恭介も思わず(ほころ)ぶ。

 

「きょーすけもパパすき?」

「うん、大好きだよ」

「むふー!みんな言うの!パパすごいって!えへへ!」


 誇らしそうに笑う子供を見て、恭介は少し目を瞑る。

 

――洸さん、あんたの願いは叶っているよ。

 

「そうね。今まで会いに来なかった分たくさん遊んでもらいなさい」

 

 うんうん、と頷きながら言うゆりは、突然閃いたように目を開いた後、にししと変な笑い方をした。


 何かを企んでいるようだ。

 

「それに」

 

 と言うとゆりは隣に立っている華に急に抱きつく。

 

「きゃっ」

 

 華が小さな悲鳴を上げた後、華のお腹をゆっくりと撫でながら

 

「もう一人の身体じゃないんだから」

 

 ニヤニヤと笑ってゆりは衝撃的な発言をした。

 

「あー!ゆりさん!なんで言うの!?私が自分で言うって言ったじゃない!!」

「あんただって私の時勝手に言ったじゃない!あおいこよ!おあいこ!」

「あの時は素直になれないゆりさんの背中を押してあげたんでしょ!?」

「はー!?別に素直になれてなんかないんだけど!あんたが勝手に勘違いしただけでしょ!」

 

 売り言葉に買い言葉でヒートアップしていく2人を見ていると、どうやら今の発言に浸っている余裕はないらしい。

 

「にゃう、にゃおん」

 行け、相手は俺がする、とシンラが言う。

 

 ももかを地面に降ろすと、シンラは絶妙な位置どりで追いかけっこの相手を始める。

 

「にゃんにゃん!まてー!」

 

 追いかけっこを始めた2人を尻目に、恭介は言い合いを続ける2人に近づき華を抱きしめて言う。

 

「華!ありがとう!」

 

 そしてそのまま抱き上げた。

 

「ちょ!ちょっと恭ちゃん」

「約束する。君を泣かせるようなことは2度としない」


 

 珍しく真っ直ぐな言葉に、華も珍しくはにかんで笑う。


 

 魔石に乱反射された華の笑顔は七色に照らされて色付き、それはそれは美しい華のようだった。

明治神宮・魂の還る霊廟



渋谷区にある明治神宮近くに置いて、その存在は確かにいたとされる。


メデューサ。

バジリスク。

コカトリス。


石化させる怪物の存在が。

しかし私達はそれを知り得ない。

戦いの記録も、残念ながら混乱状態のあった死の十日間だったので把握することは出来ない。

しかしそんな存在と戦った勇者たちがいたのだと、私達は知っている。

なんらかの武器を振り上げて戦おうとしている者。

魔石生物と共に今まさに歩み出そうとしている者。

その全てが石化した石像として残っている。

絶望する者も、奮い立つ者も、泣き崩れる者も、その時の感情をありありと私達に訴えかける。

その乱戦を物語っている。

誰がその化け物を倒したのかはわからない。

しかしそれを倒した、戦った幾人もの勇者達が確実にそこにいた。

その付近に集められた石像は魔石生物も含め約1000体。

埋葬も考えられていたが、その地を訪れた英雄“ナナシ”が貴重な魔石樹の種を植えたことで、その場を鎮魂の地とすることになった。

日本人に産まれたのであれば、一度は訪れて欲しい地の1つだ。完全予約制の為予約は何年先も埋まっているが、行く価値は保証する。

名もなき英雄達に、祈りを捧げて欲しい。

美しい魔石樹は本来観光地にこそお似合いだろうが、ここに咲いた魔石樹は“ナナシ”や他の英雄からの献花だ。

観光のつもりで花見など言語道断。

明治神宮にある魔石樹は採集が禁止されている。自然に落ちた物は全て慈善団体に寄付され、まだシンボルエリア開放に行き詰まっている国々に届けられる。

日本のこの場所でしか見られない、魔石樹の美しさと、石像の悲哀がなんとも言えぬ感情をあなたに訴えかけて来るだろう。

現在、魔石狩りの死者の魂の還る霊廟としてその地は奉られている。


参考文献

鎮魂の霊廟

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ