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異世界転生、裏から見れば  作者: 黒魔
6章 ダンジョン交渉人
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人質奪還・寝貝加奈絵の視点

 私は時間を稼ぐために通路をわざと遠回りして案内しましたぁ。そして目的の部屋に着いたときにはぁ、事前の打ち合わせ通りぃ、アクヤさんたちが自分で手枷を付けて待っていましたぁ。


 キザーオ王子が呼びかけましたけどぉ、アクヤさんたちは黙ったままですぅ。さっき沈黙魔法をかけられたという設定になったからでしょうねぇ。


 するとネゴシくんが鎧を脱いで言いましたぁ。


「案内ご苦労。次はその2人を解放してくれ。そうすればこの鎧をやろう」


 鎧の下は薄いシャツ1枚でしたぁ。汗をかいているようですぅ。どんなにおいがするんでしょうねぇ。プレーヤさんもアクヤさんも楽しんだのですからぁ、私もちょっと抱きしめてみてもいいですよねぇ。


 ネゴシくん目がけてダッシュしてぇ、彼の胸にダ――イブぅ! ……と思ったらぁ、私のほうがずっと大きいので勢いが止まりませぇん! 思いっきり壁に激突しちゃいましたぁ! てへぺろ。


 ネゴシくんボロボロになってますぅ、悪いことしちゃいましたぁ。それにネゴシくんのレベルが低いことを隠せなくなっちゃいましたねぇ。


「お前、本当は弱いな? ワシらをたばかりおって、ただでは済まないのだ。今すぐお前らの防具と武器を全部渡すのだ。それからどうしてくれよう」


 ネゴシくんはうろたえると思いきやぁ、ニヤニヤしながらスープ缶みたいな缶を出して言いましたぁ。


「バレちまっては仕方ない。これだけはやりたくなかったんだがな……見ろ。この缶にはな、爆発魔法が込められている」


 追い詰めすぎましたかねぇ。自爆なんてされては困りますぅ。どんな爆発魔法なのか聞いておきたいところですけどぉ、ちゃんと答えてはくれないでしょうねぇ。わざと間違った魔法名を言ったら正しく訂正してくれますかねぇ。ゲームにある魔法の名前でも言っておきましょう。


「まさか……その魔法とは、『フレア』なのか?」


「フレアなんてチャチなもんじゃない。ここに詰まってるのはな、それよりもずっと上級の魔法……『メガフレア』だ」


 フレアって魔法、この世界にあったんですかぁ! しかもメガフレアまでぇ! 知りませんでしたよぉ。でも知らなかったとは言えませぇん。どんな威力なのかぁ、さりげなく聞いてみましょう。


「メガフレアだと!? バカな、そんなものをこんな所で爆発させたら、どうなるかわかっているのか!?」


「ああ、もちろんお前だけでなく俺も死ぬ。それどころか……あとはわかるな?」


 わからないから聞いてるんですよぉ。もういいですぅ、どうせこの人にメガフレアを発動させる勇気なんてありませぇん。


「人質を解放してほしければ、そっちの光っている男の装備も全部よこすのだ」


「爆発魔法を発動してもいいのか」


「発動したらお前らも死ぬのだ。その鎧と剣と、お前らの命と、どっちが大事なのだ」


「お前こそ、自分の命が大切ならこいつの鎧と剣はあきらめろ」


「全員に命の危険が迫るくらいでなければ、お前は爆発魔法を発動させないのだ。だからワシはお前らの命は取らない代わりに、装備は全部もらうのだ」


 ネゴシくんは悔しそうな顔でキザーオ王子と話しだしましたぁ。もう打つ手がないようですねぇ。やっとキザーオ王子が剣と鎧を手放しましたぁ。


「さあ、剣と鎧はここに置いておく。人質の2人を解放してくれたら、お前は剣と鎧を回収しに来ていいぞ」


 まだこれからですよぉ。次は服を置いて行ってもらいますよぉ。


「いや、解放するのはまだなのだ。そのカバンに入っている武器や服は全部出すのだ」


 皆さん服を出していってますぅ。でもショタン王子から服をもらうのはまずいですねぇ。中身は心ちゃんですぅ。心ちゃんを裸にしてしまったらぁ、私が虫にされちゃいますぅ。


「おい、そこのチビ。お前の服は小さすぎるからいらないのだ」


 ショタン王子はきょとんとしてこっちを見てますぅ。かわいいですぅ。おやぁ、ネゴシくんが服を出し終わりましたぁ。


「さあ、持っている装備は全部出したぞ」


 さぁて、ここからが本番ですぅ。


「いや、まだお前たちの着ている服があるのだ」


「全部脱げというのか!? メガフレアを発動させてもいいのか!」


 ネゴシくんったら顔を真っ赤にしてぇ、アクヤさんたちを見てうろたえてますねぇ。今まで強がって余裕の顔を見せていたのがどこへやらですぅ。


「やれるものならやってみるのだ!」


 私がそう言うとぉ、ついにキザーオ王子が脱いじゃいましたぁ。いつも輝いているキザーオ王子の裸体は一段と輝いてまぶしいですぅ。目がくらみますぅ。お礼しなきゃですねぇ。


「よしよし、あと少しなのだ。ワシも歩み寄ってやるのだ」


 私はアクヤさんたちの手枷を外してネゴシくんの前に連れていきましたぁ。


「あとはお前がその服を脱ぎさえすれば、ワシは2人を解放してやるのだ」


 アクヤさんもプレーヤさんもぉ、真っ赤な顔でネゴシくんの体を凝視してぇ、今か今かと待ってますぅ。ついにネゴシくんも観念して服を脱ぎましたぁ。魅力的な体ですぅ。やりましたぁ、目標達成ですぅ。


「よろしいのだ。取引成立なのだ」


 私はアクヤさんたちを解放しましたぁ。ネゴシくんたちのほうに駆け寄ってますけどぉ、間近で見たいんでしょうねぇ。私は後で動画で見るとしてぇ、とりあえずこの服とかを片付けるとしましょう。


 すると急に霧が立ち込めてきてぇ、皆さん一斉(いっせい)に走って行きましたぁ。なんかガラガラと音がすると思ったらぁ、鎧と剣に糸が付いてて引きずってますぅ。せっかく霧魔法で隠れてもぉ、こんな大きな音を立ててたら逃げる方向が丸わかりですぅ。でも私はもう目的を達成しましたので鎧とかはいりませんしぃ、そのまま持って帰っちゃって構いませんよぉ。


 そうそう、アクヤさんたちがネゴシくんたちの着替えを用意しているんでしたぁ。かわいらしい服って言ってましたねぇ。見に行ってみましょうかぁ。私はいつもの天使姿に戻ってぇ、ダンジョンの通路を通り抜けて霧から抜け出しましたぁ。


 物陰に隠れて待っていますとぉ、ネゴシくんが出てきましたぁ。黒いワンピースに白いエプロン、フリルのカチューシャ。メイド服ですぅ。かわいらしいですねぇ。キザーオ王子も出てきましたぁ。猫の着ぐるみパジャマですぅ。予想の斜め上のかわいらしさですぅ、たまりませぇん。




「……という動画を撮ってきましたぁ」


 私が報告するとぉ、神様はあきれた顔をしましたぁ。


「そなたの趣味も杉輝と大して変わらんのう。そんなコンプライアンス意識の無い動画をわらわが自分のチャンネルで配信したいと思うたか」


「え――っ!!」


 せっかく神様のために撮ったのにぃ、あんまりですぅ。


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