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挿し絵

挿絵(By みてみん)


壱下軽馬。


百四十七歳、六角村出身。


主な所持スキル。

定型技能「雷槌(トールドーラ)

グランドキネシス

時間制圧


古代人の生き残り。

本作の執筆者。

百年前の大災害【異界のカルマ】の張本人。

古代人たちが住む場所から長い旅をし、ユグドラシルにやってきた。


百年前の井黒、本丸内。

当時の王の前で、遥か遠い故郷より持ってきたザリガニの魔物【ホードロブスター】の封印箱を開け、場力を展開させた。古代人たちの住む場所とユグドラシルでは場の力が雲泥の差で、厳しい魔物が蠢くあちらと比べるとここは温室だった。それが一気に冷える。ユグドラシル全域を覆うホードロブスターの場力に各地で事故や死人が続出する中、井黒の王は渋々、路是法と呼ばれる軽馬の申し出た法案を採択した。以後、全世界で自動車の生産開発が禁止されることとなる。


軽馬はその後、慶一を見守りながら紫学校に通っている。理由は暇でやることがないからだそうだ。あとは学生の力量を把握したいからだそうだ。


教室では結構モテているようだ。


「これは」


 隣の女子生徒の机の上に文庫本があった。

 君の横顔。


「かるくんも読む?」


「読む」


 休み時間にパラパラと読んでみた。

 それを見て思ったのが――。


 真理への到達者が増えている。



 宇宙の真理。


 この世界の命は全て輪廻転生する。


 そこにはルールがあり、次の命に行くとき、前世の記憶は受け継ぐことができない。


 しかし、例外があり生前に苦しみすぎた命だけは普通とは異なり記憶を持ち越すことができる。


 持ち越す命はほとんどが秩序を守る高次な生命体となるため、記憶を継承したことで、世界を混乱させることはない。転生者は叶えたかったことや守りたいものなど自分の思いに忠実に従うだけだ。


 これは作中にも書かれた設定そのままだった。


 作者も苦しい人生を送りたどり着いたのだろう。


 世界は新しい段階に入ろうとしている。使い古された御力は廃れ、新しい力が生まれてくるはずだ。

 それは常に脅威と隣り合わせだ。


 最強の魔物、ゼットコング。


 次にいつ襲ってくるかが鍵だ。

 それまでにこちらの態勢を整える必要がある。


 慶一たちの長い旅は終わりを迎えた。



 Blow'in In The Wind ー風に吹かれてー 完

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