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歴史とDNA

南米人とポリネシア人

作者: とびうお君

 日本人の起源にはあまり重要じゃないが、過去からある民族などの疑問がまた1つ解決された。確定事項じゃないが、可能性は高いと思う。結論から言えば、ポリネシア人と南米人がコロンブス前に混血していたって話になる。特にこれを書かないといけないのは過去サツマイモについて混血の証拠にはならないと書いたから。


 これは今でもそう、理由はこれ人類が生まれる前にすでにポリネシア系と南米系は分岐してるからになる。これは100万年ほど前にポリネシアにすでにさつまいもがあり、その系統が広がったとするほうが合理的な説明になる。これは落とし穴だと思う。1つの根拠が否定されたらそれですべて否定されるような根拠じゃない。


 もう1つあるイースター島の混血がコロンブス後だった点。これも実は落とし穴があってイースター島だけが特別であって他のポリネシアの南米人の混血の系統とは全く違っていたとなる。コロンビアエクアドル系がポリネシアのコロンブス前の混血じゃないか?と見られていて、イースター島の系統はチリ系になる。


 南米人の研究で南米はいくつかの地域ブロックでクラスター化されるため判別が簡単だそうだ。馬が居なかったのが大きいのかもしれないが、いくつかの運搬用家畜はいるが人を乗せて縦横無人に進むほどじゃないようだ。基本人を乗せるのじゃなくて荷物運搬用で、アルパカなどでしかも、それらが北米にも広がったというのはない。基本アンデス山脈の地域的な家畜のようだ。


 過去の地域ブロックが明確なためそれが現代人でもある程度継続してるため判別できるらしい。しかもそれ以外にチリ人の増加は歴史的にも記録があり、かつ、欧米人のイースター島での遺伝子の増加と一致するらしい。そのため両方をチェックすればまず間違えることはない。問題は時期の測定が正しいか?になる。


 ネアンデルタール人で使われる手法だが、混ざりあるDNAは断片化するためそこから重ねた世代の年代が推測できるらしい。もちろん古代DNAと言う直接的証拠ではないため明確ではない。だが、複数の諸島でこの年代がコロンブス前で一致する。しかもこれは余談の部分になるが、そもそも南米人が先にポリネシア東部にすんでいて後から来たポリネシア人と混血した可能性も十分あると言う。


 年代測定と考古学的証拠からポリネシア人の移住時期より前である可能性が示唆されてる。ただし、南米に来たポリネシア人がまた混血後に帰っていった可能性も考えらるため余談にすぎない話になる。


 何故この事がそれなりに大きな疑問になったか?と言うとコンチキ号漂流記からになる。南米からポリネシアに移住したという仮説のもとにそれが可能なのか?いかだで航海した事がそのままドキュメンタリー的物語になったからになる。


 ポリネシア人全体で言えば全くの的外れだと言える。言語学的遺伝学的、考古学的、様々な理由からポリネシア人台湾起源が今は主流になっている。ただ、南米人とポリネシア人の関係で全否定はできないのじゃないか?と言う話になる。南米人がポリネシア人になったは否定だが、南米人の一部がポリネシア人になったは否定されない。


 あまり重要じゃない些細なことだが、それでもコンチキ号漂流記を読んだものとしてはずっと引っ掛かっていたものがすっきりしたものがある。2つの理由から完全否定になっていたが、そう単純じゃないんだなという結論になったというところだろう。


 ただしいかだの航海はどこで混血したのか?が解明されないとかなり無駄になる。その理由は、ポリネシア人の航海術はとても高度で、当時だと人類最高レベルにあったので、いかだで移住したじゃポリネシア人が可愛そうだと思う。


 これはとても重要なことで、日本への移住とも絡むが、ポリネシア人なら陸路や海岸航海じゃなくても日本に来れる。じゃ縄文人はどうだったのか?これがかなり問題。ポリネシア人の祖先ともいえる中國南方系の縄文人は陸路じゃなくて海路で来た可能性がある。ただフィリンピンに移住後に高度な航海術と船の進化があったため原型であったレベルで日本にどうやってきたのか?はかなり疑問になる。


 私の予想はおそらく稚拙な航海術と船で無茶をしただけだと見ている。どうも縄文人の航海は高度だったとか好き勝手いう人たちがいるが、私はそれに否定的、多分ええそれ無茶だなって命がけのギャンブルに勝っただけだと見ている。


 オーストラリア系の縄文人もおそらく航海をしていたと思われる。南米に向かった海路の集団があったとされていてこれらは日本とかアボリジニに共通した遺伝子になる。海岸ルートであると考えていて、これらは稚拙な航海術になる。そのため氷河期のベーリング海峡がなかったのを利用したのじゃないか?と見ている。


 航海術の高度さでルートがかなり違うため安易に船を使ったという考えはしょーもない説だらけになるので、それを把握しておくことの重要性を書いてしめておきたい。


24/12/11

 また新たな調査で2転3転するのだが、イースター島の住民もコロンブス前から南米人と混血していたことが判明。何故説が変わった?直接コロンブス前のイースター島の住人の古代人DNAを発掘して調査した。そしたらすでにコロンブス前の時期と思われる人骨から南米人との混血したDNAが検出された。


 と言う事で、イースター島やその周りの諸島で南米人とポリネシア人はコロンブス前から混血していました。これはもうさすがに動かないでしょう。傍証の積み重ねじゃなくて直接的なDNAを調査したので決定版だと言えると思います。


 そもそもイースター島以外の諸島から現代人のDNAから南米人とポリネシア人の混血は決定されていました。そこに古代DNAを使ってさらにイースター島もどうやらそうらしいと決定されたと。前回の調査はイースター島だけ混血の年代が決定できなかったため生じた誤解ですね。これはしょうがないです。


 断片法は細かな年代の特定には向いてない。比較的新しいのでしょうね。年代がいつだったのか?は分かりませんが、イースター島は遠いので成功しなかったのかと思います。以前も書きましたが南米人の船も航海術もポリネシア人と比べると稚拙です。私は無茶したなとずっと見てて前回もそれについて触れています。



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